ずっと待ち望んだ、ずっと見たかったレノファ
オヒサシブリデス。
最近は共喋やなんクロ、月刊レノファな日曜日といったXのスペースでお話をさせていただく機会が多かったですが。
アイルビーバック
一旦”書く”方に帰って参りました。
スペースの場で”話す”というのも”書く”こととはまた違った魅力や楽しみがありました。
リアルタイムで自分の意見にリアクションをもらいながら発信する楽しさやその逆、リアルタイムで意見をもらいながら自分の見識を深めていくのは発見の連続で大変貴重な体験をさせていただいたなぁ、と。
ありがたい限りでした。
”話す”ことが”他者との意見交換”なら”書く”のは”自分との意見交換”。
しばらく自分と意見交換していなかったのでここいらで一回レノファに対する感想や考えなどを整理しておこうかな、っと。
ここいら、ってもう開幕して2試合が経過してるのでタイミングとしては遅すぎる気がしてますけどもね笑
しばらく書いてなかったんで書く筋肉ダルンダルンですが、開幕前(シーズンオフ)から開幕後(第2節まで)の雑感を書いていきます。
お時間ありましたら私のリハビリにお付き合いください。
今年のレノファ船・志垣丸の出航ですが。
正直めちゃくちゃ不安だったんですよ・・・。
と、いうのも
開幕前(シーズンオフ)の出来があまりにも良過ぎたからでして・・・。
盤石も盤石。
クラブが出来ること全部やっちゃってた印象だったんですよ。
いや、やっちゃってた、というのは変ですけどもね笑
遡れば去年の夏ごろから、名塚監督・石原GM退任からハッキリと会長・社長から「勝つ」という言葉が聞けるようになりました。
そんな「勝ちたい」2人が石原GMの後任、強化部長に葛西氏を据え、「私は勝ちたい」と繰り返すエスナイデルを監督にした。
当初、私はエスナイデルはハイライン・ハイプレスなりでレノファを焼き尽くすのかと思っていましたが、そんなことも無く。
現状の戦力で最も出力を出せる形を非常に丁寧に模索していた印象でした。
が、残留はギリギリの順位で決めたものの、シーズン途中でしかも降格ピンチに喘いでいたチームでの指揮だったのもあってか、ではエスナイデルの色は出ていたか?勝つ為にエスナイデルはチームに何を落とし込んだのか?というといまいちパッと出て来ないのも事実としてあったかな、と。
運用は冷静で巧みな印象を持っていましたが、創造は苦手そうかなって思ってたんですよね。
すでにあるものを回すのは上手いけど作る(創る)のはどうだろう?っていう。
「キャンプから指揮すれば違うのかもしれない」という気持ちと「いや、エスナイデルからはもう何も出て来ないだろう」という気持ちがありましたが、いずれにしろ続投だろうと思っていました。
そんな中「守備の再構築」の名の下に志垣監督の就任ーーー。
驚きましたね。
渡部社長の胆力に。
上野監督のでかすぎる功罪だと思うんですが、レノファ山口FCには「3点取られても4点返す」という文化が確かにあると感じてます。
いや、罪、と書くと言葉が強すぎるんですが・・・。
改めて今私が思ってることとして「4点取るのに3点取られる必要があるんだろうか?」なんですよ。
エンタメとして 4-3 とかスコアが派手に動いた方が間違いなく盛り上がるとは思いますが、 4-0 の方が気持ち良くないかな?っと。
仮に上位を目指すなら失点にはアレルギーを持った方が良いとは思ってますが、目標から逆算して云々を別にすると、この辺は価値観や好みの話になるでしょうから何とも言えないですが。
まぁ、それは置いといて。
レノファにはレノファが、レノファだからこそ持っている歴史と文化がある中で、その最たる部分が「3点取られても4点返す」だと思うんですが、「守備の再構築」というある種真逆のことを、レノファの社長としては日が浅い渡部社長が明言したのは本当に凄いことだよなぁ、と。
勝利を目指してその先の上位、トップ6を狙うなら毎年息を吸うように60、70失点するのは流石に論外なので当たり前の指針ではあるんですが。
繰り返しますが、これをあのレノファで言ったことが凄いよなぁ、っと。
試合をハイライトではありますが見た限り、Jリーグでは非常に珍しい「ちゃんとした守備」をやっていたFC大阪の監督をブッコ抜き。
その監督に縁のある(一緒に仕事したことある)人たちをコーチに据えたり。
非常に優秀でも単身でやって来た渡邉監督の失敗から教訓を得たかのような編成。
渡邉監督からすれば当時レノファにいたコーチ陣とほぼ面識無かったでしょうし、「こんなことまで教えなければならないのか」と感じたチームでコーチとの役割分担も困難であった中でヘッドコーチは自身をあだ名呼び。
めちゃくちゃやんけ・・・。
そういった渋滞(ハレーション?)を未然に防いでいる素晴らしい編成だと感じていました。
これが開幕前に「現時点で編成に点数をつけるなら?」との質問に「99点!」と答えた理由です笑
そしてそこに加えて新体制発表会。
去年の私がレノファに絶望した大きなキッカケとなった新体制発表会。
新体制発表会に絶望して興味の火が消え応援を止める人がこの世にどれだけいるのか分かりませんが。
先述の通り、クラブでの「勝利」の優先順位が跳ね上がり「守備の再構築」の名の下に過去に学んだ編成をしていたと感じていた99点のレノファ。
当日、めちゃくちゃ緊張していました。
ここまで盛り上がった感情を去年のような公私混同グダグダ闇鍋会でブッタ斬られたらどうしようーーーと。
はい、本当に良かったです。
パワーポイントを用いながら「このクラブの目標」や「このクラブはどうありたいのか」を丁寧に力強く理由や意図を含めて説明される社長や強化部長にすげぇ・・・すげぇ・・・とただただ感激していました。
あまりにも凄すぎて最後には感謝の感情しかありませんでした。
人の感情は極まると感謝に行き着くんだな、って。
ネテロ会長もそんなこと言ってた気がする。
あんま詳しくないけど、うん。
と、まぁ、だからこそ
レノファ船・志垣丸の出航が不安だったんですよ・・・。
あまりにも良過ぎた。
良過ぎるがゆえにとんでもない期待をしてしまってたんです。
シーズンオフの流れ、編成、そして新体制発表会。
クラブが(フロントが)出来る、手を打てること、私に分かる範囲で全部予想を遥かに上回る仕事をされていたと感じていました。
だから、だから
後はチーム(現場)だけ
の想いがより一層強くなってしまってたんですよね。
クラブ(フロント)はここまでやってくれた、後はチーム(現場)が応えるだけ、っていう。
FC大阪の試合のハイライトを見るに、志垣船長は応えてくれるだろうという期待感、ワクワク感も当然ありました。
変な話、言葉は悪いですがしょーもない監督の就任が決まっていたら不安なんて無かったはずなんですよ。
志垣船長がFC大阪という素晴らしいチームの監督だったからこその不安。
「この人でダメならもう誰が監督やってもレノファ無理」
考えうる最高の監督にちゃんと仕事できる環境を用意して結果出なかったら・・・。
不安と言うよりもう怖かった。
期待と不安のドキドキ感で「いっそ開幕しなければ・・・」とも思い始めていました笑
まぁ、当然実現するはずもなく開幕するわけで。
同日行われる町田のJ1初ホーム開幕戦(相手ガンバ!オリテン!)とレノファ船・志垣丸初出航を天秤に掛けまして・・・。
横浜に・・・行こう・・・!
と。
そんなわけでレノファの開幕戦、アウェー横浜FC戦に行って参りました。
ここから開幕後のレノファに対する感想を書いていきます。
いわゆる試合の感想であります。
結論から申し上げますと
最高
これに尽きます。
もう”最高”以外に”最高”を表現する言葉が無いのが悔しいです。
”愛してる”以上に愛を伝える言葉が無いことを嘆いたオリバの気持ちがよく分かります。
予想も期待も大きく超えた試合を見せてくれました。
戦術云々は一回置いておいてシンプルに見ていて楽しかった。
横浜FCという遥か格上相手に強度で引けを取らないどころか一歩も二歩も前に出ていました。
何度も何度も相手ゴールを脅かし心拍数の上がる興奮する試合を展開してくれた。
レノファの試合の現地観戦でこんなにも充実した観戦体験が出来たのは16、17年の上野・マジョール体制以来でしたよ。
感謝!バチィ!(正拳突きの音)
いや、ホント、どうしたことでしょうね。
なんでレノファはあんな急に強度マシマシになったんでしょうか。
圧巻の強度でした。
横浜FCの3421に対して見事な守備も披露してくれましたしね。
相手の3バックに対してボールサイドの442のサイドハーフが前に出てプレス、逆側のサイドハーフは中央に絞って来て433化する。
以前は何でもかんでもボールに突っ込んで行って一人一殺の守備しか出来ず剥がされてハイリスク・ローリターンと化す狂気を披露してましたが。
2トップがしゃむにに相手CBに突っ込むことも無く、しっかり相手のボランチを抑えたところから発進してましたし、驚きの変化でした。
前半は横浜のWBをサイドハーフの選手が見るやり方でしたが、後半にはSBを出すやり方に変えたりしてましたので修正も早かったです。
「レノファに442守備は出来ないんじゃないか」と思っていたんですが(←やったことないので)、細部で気になるところはありつつも原型は見事に表現されていました。
強度マシマシのおまけ付きで。
結果こそ 1-1 で引き分けでしたが、内容としてはあの横浜FC相手に「負けなかった」ではなく「勝てなかった」と評しても問題ない素晴らしいゲームだったように思います。
そして、続く第2節秋田戦。
去年の湘南がそうだったんですが、開幕戦で強度マシマシだったチームが次節萎む、というのがありがちな中、変わらず最高の強度を披露してくれた上で 2-0 のスコアで勝利。
約8900人がホームみらスタに集まって、志垣丸初勝利。
最高
去年の名塚監督・石原GMの退任からここまで。
長かったとも短かったとも感じる不思議な感覚ですが、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
頑張った人たちが、勇気を持って決断した人たちが、工夫し続けた人たちが結果を出す、報われる姿を見られるのはたまらないですね。
チーム(現場)も応えてくれて・・・。
感動です。
まだ始まったばかりで全然ゴールテープは遥か先で見えてませんが、この「勝利」に向かったレノファ山口FCの報われた姿を一旦見れたことに感動なのであります。
クラブ・チームが「勝利」への指針で目線が揃った。
私がずっとずっと待ち望んだ、見たかったレノファの姿。
こんなにも幸せなことがあっていいんでしょうかね。
去年の絶望はなんやったんや笑
フロントと現場がかみ合いつつあるレノファ船・志垣丸を追える、推せる喜びに感謝です。
感謝!バシィ!(正拳突k)
私に分かる範囲で恐縮ですが、小山会長、渡部社長、葛西強化部長にはもっと報われてほしい。
出来れば・・・誰一人欠けることなくこの3人揃って「レノファ J1昇格」を味わってほしいな、と。
こんなことを思っています。
で、最後に、なんですが。
あ、本編(?)は終わりました。
クロスバー氏方式のおまけみたいなやつです笑
いわゆるパクr・・・オマージュ。
試合を見て気になってる点をいくつか挙げさせといてください。
横浜戦ではプレス、秋田戦ではブロックが輝いていたように思います。
信じられないくらい守備が良くなりました。レノファ。
先述した通り、2トップが相手のボランチを抑えたところからCBにプレスを掛けてサイドに誘導して433変形でボールを奪う。
中を締めて外に出させてハメ位置を設定してそこで刈り取る。
WBへの対応の修正を見ても今年のレノファの守備はかなり見応えのあるものになっていくでしょうね。
ただ気になるのがスライド。
特に縦方向へのスライド。
今年のレノファは強度が高いのでごまかせる部分も多いと思いますが、CFの一人(片方)がCBへ出る際、抑えていた相手ボランチにこちらのボランチをぶつけなければならないのですが、これが遅れる。
横浜戦ではCFの若月がCBへプレスする際抑えていたボランチへのパスコースを消せておらず、対面するCB福森が苦労なく味方ボランチにパスを通していました。
若月がパスコースを消せていない、そして謙介の縦スライドが遅い。
梅木や田邉は気にならなかっただけに、改善できるか注目してます。
秋田戦でのブロック。
ロングボール、ロングスローという私が思うJ2最強戦術(J1でも充分通用してる気がしてますが)を駆使する秋田にかなり長い時間自陣に押し込まれましたが見事なブロックを披露してくれました。
以前であればヒステリックに、非常に感情的なブロックを組んでいましたが劇的に改善されてましたね。
レノファは去年の名塚・エスナイデル体制を思い返してみると、自陣に押し込まれると秩序が無くなってました。
いわゆる”10バック”です。
10は大げさですが、ボランチの選手やFWの選手が無秩序にディフェンスラインに吸収されてしまっていたので相手のシュートがラインを割るまで永遠に攻撃を受けてたんですよね。
ディフェンスラインの前に選手がいないからセカンド拾えない、っていうやつです。
そんな地獄の無秩序から一転、志垣丸のブロックは見事でした。
実に美しい4-4ブロック。
ディフェンスラインの4の前にちゃんと4がいる。
コンパクトな4-4ブロックで隙間を狭くしているので想定されるような事故も起きにくい。
非常に冷静に、かつ、強く秋田の攻撃を跳ね返し続けた集中力は特筆すべき点であったかと感じました。
志垣船長の「秋田の土俵で戦わない(ように)」がどういう意味なのか分かりませんが、私は「感情的になるな(秩序を乱すな)」ってことだったんじゃないかな、と思ってます。
秋田に秋田の攻撃をやらせない、なんて無理じゃね?っと思いますし、そこに付き合って秩序を乱す(4-4ブロックの崩壊)のが問題なのでは?と。
まぁ、間違ってたら恥ずかしいですけど、こういう意味ならレノファの選手たちは素晴らしい仕事を遂行し続けたなぁ、っと感じるわけであります。
で、そんな素晴らしいブロックを見せてくれたレノファですが、気になるのがCB・ボムヨン。
相手に押し込まれていざブロック!というシーンでではないのですが、相手のロングボールに対して対応が怖いんですよね。
相手のCFとの競り合いに際して激しくぶつかって倒れてファールを要求するシーンを見かけるんですが、これが怖い。
それってアタッカーに該当する選手のリアクションなんですよね。
前目の選手がやるなら分かるんですが、ボムヨンはCBですやん。
CBって守備の要。
ぶつかって倒れるのではなく薙ぎ倒してほしいんですよ。
イメージは菊池流帆。
CBとしてはちょっと・・・あまりにも弱弱しすぎる対応が多い印象でして。
この辺はボムヨン自身がキャリアの中で「自分は何者であるか」の自問自答の先にあることかなとも思うので、急ぎすぎることなく見守りたいです。(急いでほしいけども!)
ここまで志垣丸の守備について言及して来ましたが、攻撃についても。
まず、ビルドアップ。
うーん。これがですね。非常に良い印象が無いんですよ・・・。
横浜戦、秋田戦、どちらもボール保持がすこぶる良くないように見受けられまして。
バコッとボールを蹴っ飛ばしたら守備が良いだけに良い攻撃が出来ていると感じてるんですが。
ボールを持つ、持たされる、持たざるを得ないシチュエーションでは粗が目立ってしまっているのが現状かな、と。
CBがボールを握っている時、ボランチが動き回りすぎなんですよね。
駆け回りすぎ。
横浜戦でも秋田戦でも動き回る。
特に秋田戦がひどかったんですが、右SBの前が3バック化しようとしてくれてるんですけど、謙介が無駄に降りて来る。
CBの間や左SBの位置に降りちゃう。
謙介が降りない時は田邉が降りちゃう。
謙介や田邉が降りることに全くメリットが無いと思うんですよね。
なぜならディフェンスラインに前がいるから。
相変わらず絶妙なタイミングで3バック化してくれようとしてますし、なにより、仮に謙介や田邉が降りて来た状態でボール奪われたら本職じゃない位置で守備しなきゃいけないんですよね。
前、平瀬、ボムヨンが後ろにいる方がいいのか、謙介(田邉)、平瀬、ボムヨンがいるほうがいいのか、ですよ。
特に謙介がフリーダムすぎまして、ちょっと画面では見えないところもあったので分からない部分もあるんですが、謙介が左SBの位置に降りたら前線どんな形になってたんでしょうかね。
少なくともボランチは田邉の”1”だけですよ。
目標が「7G10A」と言う選手の武器が守備なわけないじゃないですか。
そんな選手を中央で一人にさせるのはあまりにもリスキーでしょうよ、と。
語弊を招く書き方しますが、ボランチの選手はボランチの選手がいるべきところに立てばいいと思うんですよね。
前半一回だけありましたが、前残しの3バックを作ってボランチがちゃんといるべきところに立って 3+2 の形になっていた時、新保(だったかな?)から中央の謙介へパスを出して、そのボールをワンタッチで相手の裏に蹴ったシーンがありましたが、それです笑
秋田のプレスのスイッチが入るシチュエーションなのでプレスはかかりますが、イコール秋田のディフェンス陣も前に出てくるので逆つけるんですよね。
メッチャ簡単に攻撃側優位の数的同数を作れてました。
その後残念ながらこういった攻撃は前半には見られませんでしたけども。
ボランチがフリーダムに動き回って結局ディフェンスラインに降りて秋田のプレスを受ける格好になってしまっていました。
後半は明確に右SB残しの3バックになってましたので安心しましたが。
まぁ、それでも謙介が降り過ぎてはいたんですけどもね。
ちゃんと 3+2 を作ってね、って意図しかないと思うんですが、妙に降りて相手の2トップの視界に入る位置に来てしまう。
3+1+1 みたいな奇妙な配置になってのは・・・どうなんでしょうねぇ。
結局今後の志垣丸の展望は「謙介どうするか?」になるんじゃないかなと思うんですよ。
横浜戦でのブロック、相手のサイドに流れて行くシャドーにボランチの謙介がついて行って田邉と河野で中央を守りたいんですが、何故かディフェンスラインに降りて肝心要のCBたる平瀬がポジションを空けてシャドーについて行ってしまったり。
プレスでは縦スライドの遅れ。
ビルドアップでは名塚体制よろしく効果的でない「俺がボールを触りたい」(←ように見える)で動き回ってしまう。
エスナイデル式3142のスーパーアンカー謙介はどこへ行った?
謙介が黒子になる、目立たないようになるとそれすなわちチーム状態が良い、っていうある種のバロメーターになると思うんですが。
まぁ、なるようにしかならないよなぁ、とも思うところで。
レノファで絶対に雑に扱ってはならない選手は謙介だと思うので良い感じの落としどころが見つかるいいですけども。(いや、全員雑に扱ってはいけませんが)
最後、フィニッシュに関して。
手数が多いのが気にはなってます。
相手陣地でボールを持つ時間が長くなると途端に変な崩し方をしがちなのでさっさとクロスがほしいところ。
ただ、以前のレノファと比べればちゃんとクロスは上がってるのでチームの前進は感じてます。
あと、欲を言えばもう少しドリブルがほしいですね。
サイドハーフの選手が中に入って来て渡邉監督の言う”箱”のような位置でボールを受ける際、必ず外を向くのはいかがなものかなぁ、っと。
外向きにトラップして外にパス。
悪くはないと思いますが怖くないんですよね。
そう、レノファの選手ってめちゃくちゃ”いい選手”ばかりだと思うんですけど”怖い選手”がいない印象でして。
シュートを打てる位置まで運ぶなりして相手の陣形を乱してくれるような、ゴールに直結するようなプレーを選ぶ選手ほぼいない気がします。
矢島先生はかつて「点を取るのは本来楽しいこと」という言葉を残してくれましたが、それそれ。
欲を言えば、程度のことなので強くは思ってないですが、もう少し攻撃をエンジョイしてもいいんじゃないかなぁ、っと。
色々小言を書いてしまいましたが、気になってる点は以上です。
前提として”今年のレノファは素晴らしい”があります。
強度、攻守の狙い、船長の修正、マジですげぇです。
今までは監督がチームの出力を落とすサッカーをしていた印象で、「選手可哀そう」だったんですが、エスナイデル辺りから徐々に監督がチームの出力を上げてくれる采配をし始めました。
チームが良くなってきているからこそ「選手可哀そう」が無くなって来てるんですよ。
偉そうで申し訳ありませんが、選手の質に関してはもうフォーカスしていい状態になって来たのかな、と。
基本的には「がんばれ!がんばれ!」ですが、今後はちょっと「欲を言えば・・・」な言及増えそうです。
チームの原型は出来てると感じるので後は精度。
私はどちらかと言うと”積み上げる”より”削ぎ落す”ことがチーム力向上に繋がるのでは?論者なので、もっともっと楽していいところは楽していってもらいたいです。
必要のない苦行なんてせず、高い授業料なんて払う必要ないですから、タスクを簡略化してピッチ上で判断しなければならないことを減らして減らし抜いて、そのマシマシな強度をもっと尖らせてほしいですね。
「勝つ」ために「やりたいことやる」チームから「相手から嫌がられる」チームへの脱皮にほんのりとほんのりと期待したいです。
かなり長くなってしまいましたが以上です。
お付き合いありがとうございました。
またどこかで。
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