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アルゴリズム伝記25


船に
転移し
戻る

まずは
ブリッジ


シーラ
「カナさん、三つ子ちゃん
テツオさんとイドさんに
預けてます一室借りますね」


カナ
「え?」
「どうするの?」


シーラ
「大司教を尋問」
「何か隠してます」
ベアルーヌ
「三つ子を置いてったのか」


セイラ
「私行ってくる!」


シーラ
「ごめんなさい!」
「私に何かあったら
宜しく」



密室



さてと


「リベラシオン」
低い声と共に
大司教を解放する

大司教の
右腕が
青紫に
腫れ上がり
その腕で
床に叩き
付けられた



背骨が
折れる

大司教
「甘いな」
「止めも刺さず」

シーラ
「船は被弾してた筈‥」

大司教が
無機物に
首を傾げる

大司教
「被弾?真っ直ぐ
姫君の元へ向かった
筈だが?」


右腕から
取り出したのは

一本の
モーニングスター

嗚呼

この一撃は
まずい


大司教
「飛ぶぞ」

大司教は
これ以上
証言を
しなかった

高く
モーニングスターを
掲げる


シーラ
「 」


全力で
振り下ろす

私の身体が
一気に
跳ね上がり
部屋が
真紅と朱色で
飛び散った



衝撃音
扉が
破壊される

ゆっくりと
返り血を
受けた
大司教が
部屋から出てきた

目撃した
船員が
絶句する

叫ぶ間もなく

再び衝撃音



ブリッジ

カナ
「何?」

ベアルーヌ
「嫌な予感」
「姫君は此処に」


カナ
「ええ‥」

扉を開ける
何か引っかかる

何だ?

衝撃音
少し揺れた

一体‥⁈

やっと開く


目の前に
破壊された
窓際と
返り血を受けた
大司教の姿

ベアルーヌ
「貴様‥!」
大司教
「 」

腫れ上がる

大司教の
背後から
一瞬で伸びる
尻尾に
捕まる

廊下から
破壊された
船外へと
放り出され

大司教も
落下する

ベアルーヌ
「シーラをどうした⁈」


大司教
「見たいかね?」


ベアルーヌ
「 」
「貴様‥!」

落下

変化
飛行

廊下に
飛び散った
滴る血の跡

誰かが
剥き出しの
更地に
落とされていた

大司教も
本性を表し
飛行する

ベアルーヌ
「バムイ族が何故
魔女狩りをする⁈」
大司教
「何故?意外かね?」


無機物に笑う
大司教を追う

完全に変化した
大司教の口から
閃光を放ち
身を翻す

光る追尾弾を
撒かれ

こちらも
相殺させるべく
放つ

躍り出る
大司教

距離を取られる

私に迫った

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