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蒼穹のフリューゲル13

精神考古学史
その授業内容は
極めて
歴史的に
長いものでは無く
書物を解読する
考古学者の
力が必要


エノクです

本校の地下で眠る
古代図書館

その書物の
文字が特殊で
解読が困難



残念ながら
解読書の
発見にさえ
至っていない

人財の不足の為
募集をかける
ラグラのご時世

この授業に
私は興味津々に
聞き入る

流石の
ディール先生も
苦笑いで
教卓に立つ



そんな授業も
あっという間に
終わった



休み時間

エノク
「学校の中心部?」
ゼンキ
「行って見ろよ」
「ビックリするぜ」
エノク
「そうは言っても
私初めてだから場所が」

ログを
送信され
そこを頼りに
行けば良いと

ゼンキの
言葉通り
私は行ってみる
事にした


エノク
「こっちで大丈夫
なのよね‥」

どんどん
暗くなってきた
壁は岩となって
チョロチョロと
水滴が垂れる


この学校


上から
大量の水が
流れていた‥

エノク
「この岩‥人工物じゃない
天然の岩じゃないかしら」
「 」

アクリルガラス

一面の壁

その向こう

言葉を
失う


エノク
「 」


は?

これは‥⁈


フリュ
「お、お姉さん
これって⁈」
エノク
「‥この学校」
「どうなってるの?」

アクリル板の
壁一面の
水の世界が

悠々と
泳ぐ者が
私に構わず

ゆっくりと

エノク
「魚の群れが‥」

ゼンキ
「どうだ、驚いたか?」
ノイル
「デートにピッタリしょ?」

エノク
「ゼンキ‥」
「ノイル‥」

ゼンキ
「‥どうした?」


何だろう

私を
取り巻く

この

エノク
「 」
ノイル
「エノク?ちょ‥
どうしたの⁈」
エノク
「何か‥」


何だろう

私に
足りない

この孤独が

此処は

私一人で
来る所では
無いのかも
しれない‥

それでも

私は見上げる

誰か‥

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