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推しVTuberの遊園地コラボでバンジージャンプしたオタク

おはようございます。

もうすぐ春ですね!
突然ですが、皆さんは死の恐怖を感じたことはありますか?
私はあります。あれは推しアイドルが遊園地と期間限定コラボした時でした。

バンジージャンプ会場(左)と、電柱のように大きい当時の推し・シロちゃん(右)
*見知らぬオタクたちにモザイク掛けてます

これ(↑)はよみうりランドという遊園地に常設されているバンジージャンプ施設の写真です。
推しの語録の中に『死は救済!』というものがあったのですが、その言葉がどういう意味なのか普段外出しない私でも身をもって体感できる神イベントでしたね!()
2024年現在も絶賛稼働中みたいなので、「退屈な日々 ふぁー(あくび)地獄でも開かねーかな」みたいな暇を持て余した方々はぜひ、よみうりランドに行ってみてください!!!(コラボは終わってるけど)
*バンジージャンプはそれなりに精神的負荷がかかるので、心の弱い方は御注意を!

この記事では推しのコラボイベントとバンジージャンプの思い出を振り返っていこうと思います。
私が推しバンジーしたのは6年前の出来事でして、私が人生で初めて『推し=人生』というレベルでコンテンツにのめり込みまくっていた頃の淡い思い出です。
このままあの頃の自分を忘れ去るのもなんだか悲しいですし、せっかくだから記事にしてみるぜ!!!!!!!
それではよろしくおねがいします!

バンジージャンプの体験談のみに興味のある方は、下の目次をクリックすると該当箇所にジャンプします!


コラボイベントについて

概要

2017年の末、バーチャルYouTuberがはじめてブームになりました。
私は12月中旬ぐらいにブームを知り、特に電脳少女シロちゃんにハマりました。
私のどタイプな可愛らしい見た目に反して、要所要所で脊髄的な謎発言をする急激なギャップに落ちたのです。

かわいい動画(↑)。2017年の年末はこの動画と萌実ちゃんの「Jingle Wedding Bells」をずーっとヘビロテしてた気がする。

為になる動画(↑)。彼女のいろいろな動画の見どころが凝縮されています。編集が神がかってる。

その翌年の2018年、ゴールデンウイーク頃にはシロちゃんの後輩がデビューします。なんと一度に12人!
全員ばあちゃる学園のアイドル部に所属しているという設定です。2月に始動し一躍ブームとなったにじさんじを意識してか、初めはみんな2Dでした。
その子たちも随所にシロちゃんのような「かわいくて面白い」要素を備えており、私はいわゆる箱推しのオタク(事務所のメンバー全員を応援するオタク)になっていきました
当時の私は「いろんなVTuberの動画や生放送を見てはいるけど、やっぱり一番のお気に入りはシロちゃん達だぜ!」というスタンスに落ち着きました。

そして同年2018年の9月下旬、日本で初めてVTuberと遊園地がコラボします。それが今回紹介する「VTuberLand」です。

VTuberLandではよみうりランドのアトラクションや食べ物とのタイアップや、当時のVTuberとしてはまだまだ珍しかったオフラインでのライブイベントが行われました。
バーチャル感あふれる「AR撮影会」というのもありまして、VTuberと一緒に写真を撮る体験もできました。冒頭のでっかいシロちゃんはそれです。
会期前半はシロちゃん達どっとライブ勢が、後半はにじさんじ勢が主役です。
当時のスピード感ほんとすごいね。

私はライブイベントのチケットが買えたので、ライブ開催日の9月22日に行きました。
こののちに参加した「はんぱないパッション」とか「シロちゃん生誕祭(2019)」はチケット争奪戦がえぐかったですが、このときはまだ結構余裕で取れちゃった記憶があります。

観覧車 ~ひとりだけど、ひとりじゃない!~

当時の温度感を感じ取っていただくために、入園から最初のアトラクションに乗るまでの記憶を思い出して書いていきます。

来たる9月22日、私は開園30分前によみうりランド正門前に到着しました。

9時27分の正門前。
*見知らぬオタクたちにモザイク掛けてます

天気はあいにくの曇り。
しかし私と似たり寄ったりのオタクたちがたくさんいて、開園を今か今かと待ちわびていました。
私は一日フリーパスを購入するなどして着衣待機(外なので…)

そして10時ごろにとうとう開園。
先頭のオタク集団がそれぞれ目的のアトラクションに走っていく様子を見て、少し遅れた私は焦りました。
しかし私は変なところで真面目なので、「園内で走るな!」と公式か誰かが言っていたのを思い出して走りませんでした。代わりに早歩き。競歩です。
後ろのオタクたちも、どんどん私を追い抜いていく。それでも競歩を貫く謎のオタクは私。

最初に行くアトラクションは観覧車と決めていました。
観覧車ではゴンドラがアイドル部の特別ラッピング仕様になっているほか、ランダムで12人中1人のボイスがゴンドラ内に流れるので、まるで推しと二人で観覧車に乗っているような気分が味わえます。ガチャ仕様なのが惜しいところ。
ちなみにこのボイス、のちにネット上で1つ500円で販売されました。私は4人分購入した記憶があります。これを買ってよみうりランドに行けば当時の再現ができるので、興味ある方はぜひご購入を!

撮影した写真の更新日時を見る限り、私は10時10分くらいには観覧車に到着しました。

当日のよみうりランド大観覧車。撮影は11:40ころ
*見知らぬオタクたちにモザイク掛けてます

まず最初に観覧車を訪れた理由は、観覧車がいちばん混雑しそうだったからです。
私はTwitterや公式サイトなどを使って事前に色々情報収集していたのですが、平日に先遣隊としてコラボイベントに行ったオタクたちによれば、どうも観覧車のシステムがイマイチらしい。
正確な数は覚えていませんが、全46台あるゴンドラのうち、コラボ仕様のものは確か4つだか8つだか位しか用意されてなかったそうなのです。(幅が広すぎ)(正しい数字ご存じの方いらっしゃいましたらご教示ください。。。)
それに加えて今回は推しと二人っきりが売りの企画ですから、初対面のオタクたちを相乗りさせるわけにもいかず、ただでさえ少ないゴンドラにオタクを一人ずつ載せるという効率最悪なイベントと化してしまいました。
上の写真は私が観覧車を降りてから撮影したのですが、拡大してみるとなんと240分待ちになってます。

待機時間の看板の拡大。240分
*見知らぬオタクたちにモザイク掛けてます

まあ初めての試みですし、主催者もここまで混雑するとはおもわなかったのでしょうね。なんせVTuber黎明期、しょうがないことです。

私は結局90分ほど並びました。やはり最初にきて正解だった。
待機中は紅玉いづき著『ミミズクと夜の王』を読んでいました。これは私がアイドル部の中で一番好きだった木曽あずきさんがおすすめしていたラノベです。人生初ラノベ、面白かった。
あとはたまにTwitterで情報収集してました。お分かりの通り、コラボ遊園地は「こうどなじょうほうせん」なのです。友達のいない私にはTwitterが必須。そして物販が激混みだという口コミを発見し、グッズ購入は諦めることにしました。
途中から雨がザーザー降ってきて大変でした…。雨の中黙々とラノベを読む奇怪なオタクの爆誕です。

そしていよいよその時がっ!
私を載せるゴンドラが遂に目の前に!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああ

目の前の光景。
左からもこ田めめめさん、神楽すずさん、カルロ・ピノさん
ゴンドラ後方。
紫の子が最推しの木曽あずきさんで、金髪が金剛いろはさん。
見切れているのは花京院ちえりさん

写真の通り、前方に3人、背後に3人と、窓に張り付く計6人の推しアイドルに囲まれながら、オタクは濁った空へとゆっくり舞い上がっていきます。
肝心のランダムボイスは金剛いろはさん。かしこい(?)努力家のクソゲーハンターです。暑さ対策や観覧車の豆知識を披露しつつ、海水浴での彼女らしい豪胆なエピソードを話してくれました。大当たりだ!
私はたった独りで遊園地に来たけれど、バーチャル世界の推しと一緒に景色を眺めることができて、とても嬉しかったです。ひとりだけど、ひとりじゃなかった!!!

バンジージャンプ

観覧車の後も色々なコンテンツを楽しんだのち、ついにバンジージャンプの会場に赴きました。

14時ごろ。いちおうバンジージャンプもコラボ対象でした。

当時は例の先遣隊オタクたちによる「推しの名前を絶叫しながらバンジーする」というファン動画がTwitterやYouTubeなどで流行っており、実際行ってみると本当にオタクたちが絶叫していました
特に八重沢なとりさん推しの大きめなオタクが、バカでかな野太い声で
なとなとォーーー愛してるよー!!!!!!!!!!
て叫びながら飛び降りてたのが妙に印象に残ってます

「ちょっと様子を見てみるか~」って感じで当初は飛ぶつもりなかったのですが、30分待ちと比較的空いてましたし、せっかくだからコラボは全制覇したいな~というオタク特有のもったいない精神でバンジーを決意しました。
MOTTAINAI.

受付

まずは受付です。
私の前に並ぶオタクから、なにやら物々しい文書が回されてきます。

2018年当時のバンジージャンプ注意事項。
*現在は異なるかもしれないのでご注意ください!

一読の後、私も後ろのオタクへ文書を手渡しました。
よぉ、頑張ろうぜ。同志。

その後、プレハブ小屋の中で同意のサインを行い、バンジージャンプ料金を払いました。
そして専用のロッカーにスマホや荷物を預けたら、あとはバンジー台の麓でひたすら自分の順番を待つだけです。

待機 ~徐々に高まる不安~

待機中は本当にやることがありませんでしたが、じわじわと前に進んでいきます。
最初のうちは自分が飛ぶ時のセリフをのんきに考えていました。
私の最推しの木曽あずきさんへの愛を叫ぼう!とまでは決まりましたが、彼女の愛称は「あずきち」と「きそきそ」の二種類あります。どちらの方が良いだろうか。いやむしろここは「あずきちゃん」か?
…一人で来てるから、叫んだとしても誰もそれを撮影してくれないんですけどね。完全に自己満足の世界です。

しかし、自分のなかで徐々に、恐怖心が芽生え始めます。
遠くから見ると大して高くなさそうでしたが、真下から見ると結構高いんですよね。これ今から私も飛ぶんだよね、大丈夫なのだろうか。

極めつけは階段上りです。
今はどうなのか分かりませんが、少なくとも当時はエレベーターで一気に頂上へ行けるわけではなく、自分の足で、少しずつ階段を上らされました。
自分で登ることで、その高さが嫌でも身体に叩き込まれます。
頭がお花畑な私でも、ここでさすがに「高いところから落下する」という行為の恐ろしさがはっきりと現実味を帯びてきます。
やっぱり怖い、怖いよ。

Let's, バンジー!

いよいよ頂上に到達しました。
私の3つ前の順番だったオタクがリタイヤしました。私の後ろの階段を下りていきます。
私の2つ前の人が飛び降ります。彼は余裕そうで、何か叫んでいたと思います。
ここまでくると、私は言いようのない不安と恐怖で頭がいっぱいでした。
「これはアトラクションで、絶対に安全だ。飛び降りても死にはしない。現に私の前に何十人と飛び降りていたじゃないか。」
理性ではそうわかっているんです。でも、本能がずっと危険信号を発し続けている。「これはアブナイ、今すぐ逃げろ」と。

気付けば私の番です。
係りのお姉さんの説明が済み、カウントが始まります。ああ、もうリタイアするには遅い。
つい、下を見てしまいました。高い。全身にぴりぴりとした感覚が走り、頭がカーッと熱くなります。
そしてカウントが終わる。踏み出す、踏み出さなくてはならないのか、嫌だ!ダメだ!!!
しかし、わずかに残った理性が、私を前へと強引に投げ下ろす。本能で目を瞑る。落ちるッ!

「ーーーーーーーッ!!!!!!!」

気付けばグインと上に引っ張られ、すぐにまた、下へと落ちる。
バンジーひもはゴム製なので、ボインボインと何度も上昇と下降を繰り返します。
落ちる。怖くてもう落ちたくないのに、何度も何度も落ち続ける。
この恐怖は永遠に続くのではないかと感じられました。

叫ぶなんて余裕はありませんでしたね。
私は声も出せずにバンジーのひもにずーっとしがみついている、臆病で哀れなオタクでした。

余韻がよいんよいん

地上に戻った後は、しばらく自分が生きているのか死んでいるのかさっぱり分かりませんでした。
ふわふわと浮いているようで、でも自分の体重がいつもよりズシリと重く感じる。不思議な感覚です。

豆腐バーガーと特典のポストカード

(↑)たしかバンジー直後の汗ダラッダラの状態で食べたコラボフード。豆腐ハンバーガーです。
電脳少女シロちゃんのファンネームが「お豆腐さん」なのですが、ファンである豆腐の我々に揚げ豆腐を共食いさせるというシロちゃんらしいすてきな趣向ですね!

しかし、人間は喉元過ぎれば熱さを忘れるもの。
1時間くらいすれば私もケロッと恐怖を忘れ、ひとりでコラボでも何でもないお化け屋敷とか行ったりしてました。
ソロ遊園地、案外楽しいよ!

野生動物のレース()

夕方にはアイドル部の限定ライブイベントに参加しました。
一つの記事が書けるくらい盛り沢山な内容でした。
視聴者を積極的に発言させるイベントだったのですが、私は大勢の前で話すの苦手なタイプだったので「私に当たらないでくれ……!」とひたすらお祈りしていました。

夕方、ライブ会場に並ぶオタクたち
*見知らぬオタクたちにモザイク掛けてます
帰宅時のブレッブレな写真。
余りにも興奮しすぎて、なんでもない風景さえエモく感じたな~

おわりに

いかがでしたでしょうか。
懐かしすぎてやばいです。バイヤーです。(転売ヤーではありません)

ひとこと、バンジージャンプはノリで飛ばない方が良いよ!
あれからバラエティー番組で芸人さんがバンジー強要されているの直視できなくなりました。むりだよ、あんなの。
ただし、覚悟をもって飛ぶ分には、とても貴重な経験になると思います!

最後に、何か熱中しているコンテンツがおありの皆さん、推しは推せるときに推しましょう!(唐突)
他人を心の底から応援できることは、とても尊いことです。
しかし、私はもうあの頃の熱量で推し活を行うことが難しくなってしまいました。
それに、コンテンツはいつ終わりが来るか分からないものです。私も6年以上VTuber界隈を見てきて、ほんとうに多くの別れを経験しました。大体の別れは突然です。
だから、あなたの全力が出せるうちに、そしてあなたの応援が相手に届くうちに好きなコンテンツを全力で推してあげてください!

どっとライブのメンバーも一部は現役で絶賛活動中ですので、ぜひ応援してあげてください!!!
シロちゃん以外の現メンバーでいうと、花京院ちえりちゃんのトンデモ遊園地シリーズ(ちえりーらんど)はいいぞ!
従業員、いつでも募集中!!時給200円のアットホームな職場です。

初期ばあちゃる君のシンプルな動画も好きだったなぁ
このあとどっとライブは男性オタクをメインターゲットに絞っていくので、ばあちゃる君は事務所でほぼ唯一の男性キャラです。そのせいでおっさん(オタク)がおっさん(ばあちゃる)を応援する謎の現象が起こりました。
ROM専だったけど、私は初期の2ちゃんねる馬組怪文書スレ読破してたぞ!
名もなき馬組アニキたちが俺×ちゃるをするときの迸る文才、今でも憧れている。

あっそうだ、平成から令和になった瞬間は神楽すずさんのトラック運転見てたなぁ
彼女の運転はダイナミックなのですが、この回もある意味期待を裏切らない走りでしたね!
私の平成は神楽すずが終わらせたんだ、ありがとうすずすず

……一体いつの話をしているの、おじいちゃん!!
ははは、とっても懐かしいのじゃ……(泣)

それではお読みいただきありがとうございました。

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