春のお彼岸です。墓参りの帰りに父の提案で、あきる野市の「カンクラ」にランチに行ってきました。(とはいえ、墓参りとは方向はまるで違って西に向かったのだけど）
母が元気だったころ、この店には家族で時々出かけていました。最寄り駅は、五日市線の終点駅「武蔵五日市」です。ちょっと遠い感じがありますよね。実家では、電車ではなくて、車で行っていました。4,50分程度でしょうか。東京唯一の道の駅（八王子滝山）を越え、サマーランドを越えて行きます。

その時よりも人気が上がっているようで、店に着いたら満席でした。当然、店の前の駐車場もいっぱい。けれど、店の方に丁寧に駐車場の案内をしていただき、助かりました。駐車場は、まるで車のパズルだったので、奥の車を出すときに呼び出しがありました。もちろん、100％超えの駐車であることは説明があり、承知していました。

以前は休日でもこれほど混んでいなかったような気がしましたが、こんな風に長く続いている店が人気があって嬉しい。

この日の席は、蔵部分ではなくて、1Fのキッチン前のフロアでした。
やはり、この店はピザが一番だと思います。席から見えるキッチンには石窯があり、中の火が見えるのです。
当然、ピザを食べたいので、「今日のピザ」4種から選びます。意外とマルゲリータのようなスタンダードな感じのものがなく、店のオリジナルが中心のようです。

サラダ・ドリンクが付くセットにして、メインにピザとしました。パスタも4種類あって、ものすごく魅かれたのですが、今回はやっぱりピザで。

生野菜だけでなく、大根、さつまいもの焼き野菜が散らされています。その焼き野菜が温かくて甘くて美味しいことにほっこりします。

ビザが時間差で届きました。
まずは、生ハムとルッコラのピザです。これは、父が直感的に選んだものです。ちょっと意外な気がしたけど、食べて間違いなかったことを確信したのでした。

控えめに溶けたチーズが下に散りばめられていますが、仕上げのハードなチーズの粉が良い風味を出しています。そして、なんといっても悪魔的な生ハムの塩味！大好き。

次は、カニとアボカドクリームのピザです。優しいグリーンのアボカドクリームに赤いカニが散らされています。軽くカレーを感じるスパイスの香りもありました。でも、”軽く”です。

カニのコクが深い、アボカドクリームがよく合います。先の生ハムの強烈な旨味と塩味との対比が完璧。いい選択をした、と我ながら満足です。

もちろん、ピザ生地はもっちりとして、小麦の味わいが深いです。釜の強火で一気に焼いたことも、ほのかな炭火の香ばしさでわかります。

私が選んだドリンクは「はちみつ紅茶」です。メニューに”おすすめ”とあったので、つい。

カップを持ち上げると、ふんわり、はちみつの甘い香りを感じました。飲んでみると、紅茶と合う柔らかい甘さがじんわりとしみます。”おすすめ”だけあって、ベストな組み合わせでした。

こちらは、料理を待つ間に眺めた窓からの景色です。道路を挟んで秋川が流れています。気持ちの良い眺めなのです。

店を出て、川の方へ少し散歩します。
秋川は、多摩川水系の支流の一つ。
この辺りは実家や、私が住んでいる場所より上流なので、川の流れ方、川の色、岩、川石がまるで違います。

この日は目まぐるしく空模様が変わって、明るい日差しが出たり、激しい雨が通り過ぎたり・・・
店にいた時間は、とてもいいタイミングだったかもしれません。青空と暖かな明るい日差しで明るい写真が撮れました。が、帰り道に一転、雷雨・・・

天気は一日のうちに晴れから雷雨と変わってびっくりだけど、相変わらずのこの店の変わらない美味しさと、景色を味わいました。満足😊