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今週のよみもの「台形日誌」

東京、国立の「台形」は、一度行ったら忘れられないレストランです。

何年も前に一度だけランチに行っただけなのに、そのときの感動が今でも蘇ります。料理だけでなく、建物というか、「空間そのもの」を構成するテーブル、椅子、食器、カトラリー、調度品、骨董、床から生えている植物…が作っている世界なのです。

そんな台形の伏木さん(料理担当は、奥様。接客などその他の担当されている)が作る本、楽しみで仕方ありませんでした。
一口ずつ味わうように、ゆっくりと読んでいたので、読み終わったのはつい最近です。

まず本の形が、普通とちょっと違う。正方形に近い形です。
表紙カバーの紙質も良いなぁ。マットな感じです。味のある写真が映える紙ではないかと思います。
これこそ、デジタルではなくリアルな本の醍醐味。

最初からウソかホントかわからない山羊のオクの話。
タネ明かしはされなくて、もうどうでも良くて、振り回されたい気持ちになります。

私が好きなのはサワガニの話。
Twitterをフォローしている人には、お馴染みの話題です。どんどんカニに気持ちが入ってしまって、私も溺愛したい🦀

そして、旅の話、普段の何気ない生活の話、いつもの食事、夫婦の会話…

特別なことは起こらず(?)、淡々としている。でも、少し不思議で。
最後までタネ明かしはされないけれど、生活しているって、誰もが納得する説明がつくことばかりではないし、こういうことなのかも。

いつかまた、台形で食事がしたいな

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