2つ前の章で、旦那が失踪したことを書いた。彼は結局2回失踪する。もうそれだけで人としてどうなん？どんな理由があろうとも。

最初の失踪は妊娠５ヶ月の頃。もう記憶が曖昧になっていて時系列があやふやなのだが、彼が寝ている時にキャッシングの控えが沢山財布から見つかった。それを机の上にぶちまけといたら、居なくなった。逃げたのだ。

前に少し触れているが、その時彼は無職で就職活動をしながらアルバイトをして生活費を稼いでいた。そのはずだった。

けれども、アルバイトも辞めてしまっていて、生活費と私に渡していたのはキャッシングしたもの、借金だ。

お腹に赤ちゃんを宿しながら、これから私の人生はどうなってしまうのだろうか？子どもを生み育てていけるのだろうか？不安だらけで布団の中、真っ暗な世界で泣いていた。

この時は何日かしてのこのこと帰ってきた。100万ほどの借金は彼の叔父が払ってくれた。彼の両親は離婚していて、その、叔父が父親代わりのような存在だった。お母さんのお姉さんの旦那さんで、お姉さん（彼にとっては叔母）は亡くなっている。

妊娠もしていることだし、結婚前生活は続いた。