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土佐の囲碁大会 千屋寅之助の数奇な運命

キャッチコピー:千屋寅之助は後の海援隊隊員となる菅野覚兵衛であり、囲碁による宿命から導き出された幕末土佐藩版の菅原道真。

『菅野覚兵衛 ある人斬り海軍少佐の生涯』のこぼれ話。

ストーリー:土佐藩に就任した若殿の山内豊信(後の山内容堂)を吉田東洋が徳川将軍と囲碁したことが有るのかを聴き付けたが、山内豊信はご先祖代々したこと無いと突っぱね、吉田東洋は失望して唖然となる。そして、2000年前にベール・ポップ彗星からやってきた、大宇宙で最も美しい邪悪な魂と天然ボケの持ち主の千屋寅之助の数奇な運命が始まる。

第一話 土佐初の囲碁大会

和食村に好奇心旺盛あふれる全宇宙の天性の囲碁棋士が爆誕する。

千屋寅之助は数え年11歳で、高知城城下町の奉行所に父の庄屋である千屋民五郎の要事に米の年貢が収めん北川郷民のせびりに悩まされて直談判の相談していた、父親の帰りと父親譲りのこだわりが強い頑固者のおっちょこちょいな高機能自閉症気味の寅之助は、手短に終わった民五郎の言いつけを守り、迷子にならず、ただ胡座かいて奉行所の門柱にじっと待っていた。

170cmに顔がやつれていて、先祖代々天皇家に使える菅原家という元抜け忍でありながら、地元で人気の剣舞神楽の名手と土佐国東部藩校の田野学館に体術と剣術の担当先生の民五郎が「フーッ!?」と安堵の吐息で帰ってきたので、「お父さんお勤めどうですか!?」と聞く寅之助に、「今度のお代官様が寛容的に施すそうじゃ!!」ニッコリ笑う顔で糸目の民五郎に、「わーい!父ちゃん大好き!!」

ぴょんとジャンプして抱きしめ「苦じーぃ!」と首絞められる民五郎に対して、寅之助は顔を輝かせて「初めての城下町だし!なんか遊ぼうよ、お土産も買おうよ!」

「いやー困ったなー、お前さんの付き合いでもするかー!?」るんるんになる2人。

街をぶらぶらと買い物してる途中のそこには、上士の侍たちが集まる正式な剣道場に《第一回 囲碁大会および講習所。優勝者には、お米一俵あげます。》と書かれた看板が目に飛びついた。

「囲碁大会…?何じゃそりゃ?!ねー、お父さん、囲碁って何?」と訊く寅之助に、「囲碁っての言うのはね、囲んで身を防いだり、碁石という石でできた駒をつかってね、詰石という面積と碁石の数を見る星座の製図でもあり、対戦するお遊びだよ」丁寧に解りやすくと答える26歳の民五郎の手を握って、「なんか賞金が米一俵分くれるって!!あれ欲しい!!」と目が鱗になり欲しくなって、ねだる寅之助。

民五郎は「まさかとは?!!米一俵もらえない訳無いだろう、嘘に決まっちょる…でも、しかし、大会の主催者の長はこんなみられんもん思いつくのだろう…??不思議でたまらんから、参加する?」と訊く父親に、末っ子の寅之助は「うん!!父ちゃんが優勝するなら、僕嬉しいよ!!わくわくドキドキ!!」に父親は「よっしゃー!!行くでー!!父ちゃん頑張るから寅之助!!」に「はい!!忍者先生!!」の寅之助

「うおー」と暴れ牛と化す冷静な2人は早速エントリーした。

第二話前半 山内容堂

後藤象二郎4位、乾退助も同位、上士の以後の初心者の男を倒して、主催者の吉田東洋を圧勝し、唯一最年少で農民の子供が1位となった寅之助にゲン担ぎで胴上げされて戸惑いに癇癪起こし、会場周囲は沈黙で寅之助が泣き寝入りしている所で、彼を優しく下ろした後に、寅之助は父親の所に駆けつけ「わーん、わーん」嫌がりながら優しい方の父親が味方してくれて暖かく抱きしめて慰め、「おまんは、勝ったんだよ、寅之助、確りしなさい、みんながお前を喜んでただ胴上げしてくれてたから褒めてくれるだけだよ、その証の幸せ者じゃ」の言葉にハッと我に返った寅之助は「げにまっこと?!」と「ああ、寅之助くん、大丈夫だよ、元気してね?!怖くないよ!!」と心配してる会場の人。


第二話後半 千屋一族の謎と市松模様の衣、その褒美

第二回の豪勢な囲碁大会が開催される。しかし、吉田東洋の息の根に消そうとする刺客の輩が現れるとは想像しないだろう…。

第三話 坂本龍馬、果たさぬ暗殺

大名籠に乗り過ごして、村人に若君だと勘違いさせる悪戯をして、乗せた両親や幼馴染である従兄弟らと中岡光次は囲碁大会の見学をさせて、七以の岡田以蔵、武市半平太、手ぶらな数え年16の坂本龍馬来た。

龍馬は、昇り龍の勢いで天狗の鼻に掛かる吉田東洋が気に食わかった福岡家の家老の命令で、千屋寅之助が持ってた豊信からくれた新しい愛刀を忍びに雇わせて聞き出した。

囲碁大会で、武市半平太は2位にランクインした。龍馬のは3位、岡田以蔵は4位と、苦戦した。

千屋寅之助から教えて独学して、何故か武市半平太は上士の吉田東洋を倒した下士のなかで白札郷士として唯一倒せたけれど、それより更に身分の低い千屋寅之助に惨敗された、武市半平太は千屋寅之助に勝ったら将軍様と土佐藩主に謁見できるという淡い野望を抱いてたうえ、試合開始直前に千屋寅之助をおだてて「殿が将軍様に勝たせた教え方が上手だよ、君は素晴らしい囲碁の神様だ!おんしに勝ってみせるよ」

「ハイ残念でした〜!!武市先生、この間の夜のわんこそば大会の復讐だよ!僕を本気で怒らせて猛特訓したからね!フ○ックユー!」と千屋寅之助は拳に中指を立てながらアッカンベーと下瞼を当てて反らせた変顔をして立て続けて、半平太は気に食わぬ顔で見知らぬ外国語を知らされる。

「吉田東洋先生から教えてくれた、人を馬鹿にする英語の単語に指立てと、僕が生み出したアッカンベーなんだ」と千屋寅之助は愛刀をひけらかした。

武市半平太は「それは偽モンじゃろー」と首捻りを捻が、すると坂本龍馬は「へぇーと、おまんの刀は殿様がくれた肥前忠広かー」と強奪し、暗殺開始に吉田東洋を斬り掛かったが、運良く吉田東洋はいつも帯刀していたため、お互いの剣の火花をちらし、龍馬圧制にヒーヒーフーフーと吉田東洋は命拾いした。

「アザ!!おまん何しゆうがじゃー!」と子供にバカにされて怒りの絶頂に達した武市半平太は龍馬を柔術と殴ったことで八つ当たりしながら吉田東洋の助太刀でき、会場は驚愕した…!

第四話 フォスフォフィライト事件


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