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事業計画の立て方をアーティスト活動に役立てる。【概要編】

インディペンデントアーティストにとっての活動指針を決めるということは、重要ですが、独立型でやっているが故、自由度が高く、方向性もまばらになってしまいがちではないでしょうか。

そんな時、今一度根本に立ち返り、取捨選択や方向性の選定をスムーズかつスマートに行えるような、物差しのようなものが必要になる時が来ると思います、というか自分は来ました。笑

なので、事業計画の立て方を元に、アーティストならどうするか、というのを今回は書いていこうと思います。

1.目的、ビジョンを明確にする
音楽アーティストとしてどのような活動を行いたいか、何を目指しているのかを明確にします。例えば、自分の音楽をより多くの人に聴いてもらいたい、国内外での活動を広げたい、アーティストとしてのブランディングを強化したい、などです。
僕の場合は、Spotifyの月間リスナー数を〇〇人にする、を設定しています。

2.アーティストの強みや特徴を分析する
自分自身がどのような音楽スタイルや特徴を持っているのかを把握し、強みとして活用する。例えば、歌唱力が高い、独自の音楽スタイルを持っている、ライブパフォーマンスが魅力的である、などです。
これは、磨く必要もありそうですね。どのような強みを持って市場に参入して行きたいのか、を逆算する必要がありそうです。全てを満たす必要があるのかないのか、はわかりませんが、好きなアーティストやなりたいアーティストはどうなのか、分析することも活かせそうです。

3.市場調査、ターゲット層の分析
自分たちの音楽がどのような市場に参入するのか、競合が誰で、どのような需要があるのかを調査することが必要です。市場規模や成長率、市場動向などを分析しましょう。
音楽ジャンルはどのようなものか、競合アーティストの活動状況と成長率、どのようなフォロワーが多いのか、などを分析します。
その上で、音楽を聴く人たちの属性や嗜好、聴取習慣などを分析し、どのような層にアプローチするのかを決めます。例えば、若年層、女性、ロックファン、アイドルファン、などです。
これはとても難しく曖昧なものなので、適宜更新が必要そうですね、分析したデータをもとに組み立てる必要があります。

4.楽曲制作、プロモーション
通常、市場調査の結果をもとに、製品・サービスを開発していきます。製品・サービスの特徴や優位性を明確にし、顧客が求めるものに合わせて設計します。ただしアーティストの場合、自分のやりたいことを優先していく必要もありますね。ぶれない軸や信念のようなものも必要です。
よって、上記のことを踏まえた上で、作りたいものを作る、ということが必要になりますね。
制作が終われば、ターゲット層にアプローチするために、どのようなプロモーションやマーケティング戦略を取るのかを決めます。例えば、YouTubeやSNSを活用した動画配信、ライブ配信、コンサートやフェスへの出演、ラジオ番組やテレビ番組への出演、グッズ販売などです。
これはインディペンデントにはかなりきついですね。資金が調達できる環境にいれば可能かもしれませんが、オンラインとオフライン、プロモーション用コンテンツの制作、それぞれの使い分けや、新規の人の取得、既存のファンへのコンテンツといった目的意識などがポイントになりそうです。アーティストマーケティングについては別記事で掘り下げていきます。

5.資金調達準備
生活資金や活動資金を確保するために、どのようなワークスタイルを送るのか、収入のどのくらいを活動に充てるのか、など、生活に直結する部分になります。音楽家の多くが指導をおこなっているのは、生活のためであるというのが現実である側面もありますね。また、どこかの事務所に所属する、なども金銭的な不安を軽減できます。資金をどのように確保するのかを考えることも、非常に重要です。
スキルを用いて、スキルマーケットに出店したり、企業にCMソング制作を提案したり、というのも一つの手段ですが、目的に合わせて、活動バランスをうまく取るということが大切だと考えます。

以上まとめさせていただきました。
何かにぶれた時や、考え直さなくていは行けなくなった時、この順番でスケジュールや予定を組み直すと、シンプルに問題解決ができるのではないでしょうか?
僕自身、適宜見直したいと思っています。笑

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