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ブログより再録:金木犀に「セイムタイム・ネクストイヤー」

時代錯誤で傲岸不遜、虚飾に満ちた、恥さらしでグロテスクな「壺フェス」が強行されるとともに、街中では金木犀が香り始めましたね。
今日の昼下がりには、ひつじ雲を背景に立つ金木犀の大きな木、という実に秋らしい風景を目にして、ともすれば荒みがちな私の心も和みました。

10年余り投稿を続けた「ウェブリブログ」が閉鎖されるのを機に始めた、このnote。ブログに投稿した記事の中から、投稿から間をおいても、しばしば閲覧されている記事をさかのぼってピックアップし、再録しています。

今日は、2019年10月14日付けの投稿「金木犀に『セイムタイム・ネクストイヤー』」を。

以下再録

季節は確実に移ろっていて、昨日は今シーズン初めての金木犀の香りに、はっとさせられました。

さて、台風の間、私は読書でやり過ごしました。
読んだ中の一冊が、三谷幸喜氏のエッセイ「冷や汗の向こう側」。
朝日新聞の夕刊に長年連載しているエッセイを単行本化しているシリーズの四冊目で、大河ドラマ「新選組!」執筆中の時期のものです。

近くの図書館で借りたのですが、1篇が短く、軽く読めて、よかったです。

読んだ中で、おっと思ったのが、最近はまっているDVDとして紹介していた「奥さまは魔女」の脚本家の一人、バーナード・スレイドについて触れたくだり。

「彼は舞台劇『セイムタイム・ネクストイヤー』の作者。
いつかこれを超える作品を作りたいと思いつつ、
一度も越えられないコメディーの金字塔だ。」

なんと「セイムタイム・ネクストイヤー」!
日本では加藤健一事務所が、加藤健一と高畑淳子の個性的な組み合わせで何度も上演しており、私の「好きな演劇 ベスト3」の一角を、ずっと占めている作品なので、三谷氏のこの言葉に嬉しくなってしまったのでした。

このお芝居から、私のお気に入りの台詞を。

人はそれぞれの可能性に、
それぞれのタイミングで気づく

やっぱり良い台詞です!
そして金木犀は、来年もこの時季に咲くことでしょう。

以上、再録終わり

私は今、9月から10月にかけて都内で行われている、ある連続講座に通っているのですが、毎回、貴重な気づきがあります。この秋は、何らかの可能性を見いだす「濃い」ものになるかも??


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