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初の生鑑賞 THE ICE を満喫~2023年夏の推し活 その3~ ※追記あり

最推し・宇野昌磨選手の心身のコンディションと、好きなスケーターばかり集まったメンバーの豪華さと、このアイスショー・ツアーが始まって以降、SNSなどから伝わってくる評判の高さとに惹かれて、盛岡まで遠征を敢行!

8月2日、3日「THE ICE2023」2公演を心ゆくまで楽しんできました。

公演ポスター

チケットは一番手頃な席で費用を抑えましたが、さいたまスーパーアリーナ等とは違い、さほど大きくない箱なのと、スタンド席は傾斜がしっかりあるのとで予想外に良く見えました。一日目は北西の角、二日目は北東の角で、リンク全体を視野に納められ、グループナンバーの正面にも近い、いわゆる「コスパの高い」席でした。

今日の午後は大千秋楽を配信で観るので、その前に印象に残った演技をメモしておきます(以下、敬称略)。基本的に出演順です。

まず、友野一希。一日目の、新境地を見せる大人っぽいナンバーと、二日目の「なにわのエンターテイナー」ぶりをいかんなく発揮するエキシビションナンバー。対照的な演技で、この数年の著しい成長を改めて実感しました。

ジェイソン・ブラウン。こちらも、しっとりしたナンバーと楽しいナンバーと両方を見られて、ツルスケ(スケートファン用語です。滑らかでエッジの深いスケーティングのこと)を堪能しました。

村元哉中・高橋大輔。見たかった「ソーラン節」を、白い衣装、赤い衣装、両バージョンで披露。東西それぞれに向けた決めポーズもバッチリ見られて大満足!

キーガン・メッシング。彼も2本のプログラムを見せてくれました。演技後の日本語を交えた挨拶も含め、彼の今の心境を表すような、幸福感あふれるスケートでした。

ケヴィン・エイモズ。二日目に演じた「ボレロ」を楽しみにしていて、重厚な音楽と、高い身体能力を生かした独創的な振り付けが絶妙にマッチして、このショーの一つの目玉になっていました。そして、一日目の演技も、一瞬「ボレロじゃない…」と思った邪念を払拭する素敵な滑りでした。
一日目はサプライズで、演技後に会場の観客と、ジェイソン、かおちゃん、友野で「ハッピー・バースデー♪」を歌ってケヴィンの誕生日を祝う仕掛けも用意され、感激して泣いてしまうケヴィンを見られてラッキー(^^♪

ガブリエラ・パパダキス、ギョーム・シズロン。紺色の衣装(パパダキスはパンツスタイル)での清澄な演技と、テーブルを小道具に使った男女の愛憎を感じさせる演技の2本を観ることができました。本当にノンストレス! α波が出まくり。まさしく「生ける芸術作品」でした。

そして第1部のラスト。ネイサン・チェンと宇野昌磨のコラボ。できるなら振付の佐藤有香先生の手を取って「ありがとう、ありがとう!」とぶんぶん振り回したいくらい「至高のコラボ」でした。二人の歩みと、培われた絆を彷彿とさせつつ、うっとりと見入っていられる美しい作品でした。
今公演限りなんて惜しいけれど、限定ものだからこそ、いいのでしょうね。

初体験の楽しいダンスレッスンと休憩をはさんで第2部です。

<追記>
頭のダンスバトルと陸ダンスは、お遊び要素の強い企画ですが、かなちゃん(ダンスバトルでは、女装等で男子選手の方が強いインパクトを与えやすいと思うので、そんな中勝ち進んだ彼女は只者ではない!)と大ちゃん、二人それぞれの圧倒的な底力に、改めて目を瞠りました。凄かった♪

三浦璃来、木原龍一。りくりゅうペアは、トレードマークとも言える龍一君の笑顔を封印した大人っぽい「月光(編曲版)」。黒い衣装もよく似合い、新シーズンが楽しみになる演技でした。

ジュンファン・チャ。アイドル性が豊かですね。特に二日目の、お待ちかね「マイケル・ジャクソン」は大盛り上がり。
テレビで見るより遥かに分かりやすい、彼のスケーティングの美しさ、滑らかさにとても驚きました(直前に滑ったイリア・マリニンはその点まだまだ「ジャンプ先行」感が否めないかな)。

マディソン・チョック、エヴァン・ベイツ。現役アイスダンサー「最高峰」の貫録を見せつける、二本の演技でした。スタンド席にもド迫力が伝わってきます。公私とも、充実ぶりが顕著ですね。

ネイサン・チェン。静かなナンバーとハッピーなナンバー、両方を見られて嬉しかったです。4回転こそないものの、軽快なバックフリップで沸かせるなど、動きのキレと纏うオーラは、今もまさしくチャンピオン!
宇野昌磨とのコラボでの優しい雰囲気、グループナンバーでの楽しげな様子など見ていると、「今年も来てくれてありがとう。日本を好きでいてね!」と心から思います。

坂本花織。新しいフリー・プログラムと、昨シーズンの「エラスティック・ハート」弦楽バージョンの2本で、違う表情を見せてくれました。今まさに充実の時なんだなと感じます。十八番の「豪快なダブルアクセル」は思わずわっと声が出るほどでしたし、演技で失敗してしまった「くるくるループ」を、すかさずフィナーレナンバーで綺麗に決めてリベンジするあたり、流石トップアスリート!

そしてトリは宇野昌磨。一日目は新ショート・プログラム「月の光」。映画
音楽と組み合わせたアレンジが斬新です。この選曲に、絶えず妙なる動きを続ける振り付けと、S.ランビエールコーチのセンスは流石♪♪ 凝った照明も相俟って実に美しく、一部では既に「マスター・ピース」との呼び声も高い作品に仕上がっています。
二日目は、4年ぶり位に演じるエキシビション・ナンバー「This Town」。以前は少年ぽさも魅力でしたが、25歳になって演じる今、軽やか伸びやかなスケーティングで音を奏でる足元、肩甲骨から大きく動く上半身のうねり、恋の切なさを醸し出す雰囲気と、一気に青年の演技になっていました。

フィナーレ・ナンバーは、アイスダンス、女子、男子、ペアと、それぞれのパートをじっくりみせてくれて、ここも佐藤有香先生、Good Job!です。

<追記>
浅田真央ちゃんの引退から「新生THE ICE」となって以降、若手・現役中心の学園祭的な「わちゃわちゃ感!」が特徴のアイスショーでしたが、今回は印象が変わりました。大人っぽさとか熟成・練度を感じさせつつ、THE ICEならではの企画の楽しさや、誰かが突出するのではなく「一人一人が主役」「みんなで作り上げる」感は健在で、随所にそれが表れています。
腰が低く真摯な宇野昌磨座長のもと、新たな魅力が生まれていました。

というわけで、とてもとても楽しいアイスショーでした。
岩手県での、しかも平日の公演ということで、空席が少なからずあったのは残念でしたが、観た方は大いに満足したのではないでしょうか。
私もその一人です!

多分最初で最後の生「THE ICE」、大いに満喫いたしました!!

宿泊は勿論ビジネスホテル。さんさ踊りの日程と丸かぶりだった為そこそこの価格でしたが、朝食が案外豪華で大浴場もあり、いいホテルでした。
部屋にはこんな絵も。

ホテルの部屋にて


最後に恒例「美味しいもの」(^_-)-☆

駅前の珈琲店 ホットサンド
駅ビル内の「うんめのす」
ローストビーフと牛レアカツの合盛り丼


というわけで、怒涛のような2023年夏の「推し活」3本。どれも楽しく大満足でした♪♪♪

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