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『癒やしの日本美術』展@山種美術館

2024年観劇初めの『オデッサ』に続き、美術展初めに出かけました。

恵比寿の山種美術館で開催中の特別展『癒やしの日本美術ーほのぼの若冲・なごみの土牛ー』です。
「タイトルに偽りなし」の展示で、心を優しくマッサージしてもらった気分になりました。

展覧会ポスター
字体もおしゃれな表示板

どんな展示かは、公式サイトの紹介が良くできているので、少々長いですが引用します。

-心が温かく、優しい気持ちになれる日本美術で、癒しのひとときを
日常が大きく揺らぎ、不安定な世界情勢が続く今、「マインドフルネス」、「ウェルビーイング」、「チル」といった心の動きを意識する言葉が時代のキーワードとなっています。その背景として、自分自身の内面と向き合い、心を癒やすことが求められているといえるでしょう。このたび山種美術館では、日本美術の鑑賞を通して、心が癒やされる展覧会を開催します。

伊藤若冲や長沢芦雪が描いたゆるくてかわいい姿。ユーモアあふれる作品に、自然と笑みがこぼれます。また、愛らしい動物や子どもを描いた作品からは、対象をいとおしむ画家の愛情が伝わってきて、見た目のかわいらしさに心が和らぐとともに、温かな気持ちになります。
そして、優しく包み込まれるような自然を描いた川合玉堂の作品や、心地よい音を想像させる上村松園の作品を前にすれば、気持ちがリラックス。さらに、作品の制作が画家自身の心を癒やすことになった例もご紹介します。

心が安らぐ日本美術が並んだ、心地よい展示室で、癒やされるひとときをお過ごしください。

一言一句、この通りの展覧会でした。
展示作品の一部の画像が、公式サイトに載っていますので、ご関心のある方はどうぞご覧ください。

https://www.yamatane-museum.jp/exh/2023/healing.html

会場内で一枚だけ写真撮影OKだったのがこちら。
長沢芦雪『菊花子犬図』です。
ころころ、ゆるかわ、もふもふ…
「可愛い」が大渋滞の絵♪

長沢芦雪『菊花子犬図』

今回、この絵も含めて個人蔵の作品が結構あり、このようなテーマで沢山の優品を観られるのは貴重な機会だと思われます。

上記作品の他
精緻で色鮮やかな『動植綵絵』で知られる伊藤若冲による墨画『布袋図』の同一人物の作品とは思えない、ほのぼのとした味わい
川﨑小虎『仔鹿』の卓越した構図と描写力
山口華楊 『生』に描かれた、生まれたての仔牛の持つ生命力の瑞々しさ
の3点が特に胸に染みました。
(このページのトップ画像は若冲の『布袋図』の一部です)

鑑賞後はもちろん、館内のカフェへ。同館の名物、展覧会ごとに出品作品にちなんで、青山の老舗菓匠「菊家」に特別にオーダーしているオリジナルの和菓子と抹茶のセットを頂きました。

奥村土牛の『兎』をモチーフにした和菓子


心和むひとときを過ごせました。
私にとって大切な大切な時間♪




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