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反田恭平、務川慧悟、藤木大地 奇跡の競演♪ ~2023年夏の推し活 その2~ 関連動画URLを追記

暑さ厳しい、この夏。
7月上旬の浅田真央渾身のアイスショー『BEYOND』に続く推し活第2弾はピアニストの反田恭平♪♪
盟友と言うべきピアニスト・務川慧悟と、カウンターテナー・藤木大地との3人は、2012年の日本音楽コンクールで、それぞれ一位に輝いて以来の親しい間柄。
それぞれに多忙な3人が顔をそろえた超貴重なコンサートを岐阜県多治見市で拝聴してきました!
同じく反田君のファンである母と二人でのお出かけです。

横浜みなとみらいホールのプロデューサーが、初代の藤木大地から2代目の反田恭平に引き継がれるのを機に企画され、本拠みなとみらいホールの他、バロー文化ホール(多治見市文化会館)で同ホールのリニューアル記念事業として行われた公演です。
チケットの発売初日にパソコンにかじりついてゲットした、前から10列目(しかも前が通路)のセンターで、足元のペダル捌きまでバッチリ見える、これ以上望めないような良席で極上の競演を堪能しました。

コンサートのポスター
開演前の会場

プログラム等は以下の通り

<出演>
藤木大地(カウンターテナー)
反田恭平(ピアノ)
務川慧悟(ピアノ)

<曲目>
シューマン:アラベスク ハ長調 作品18  務川ソロ
シューマン:歌曲集《詩人の恋》 藤木、務川
ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲  反田、務川
モーツァルト:夕べの想い  藤木、反田
シューベルト:ミューズの子  藤木、反田
ベートーヴェン:連作歌曲集《遥かなる恋人に》 藤木、反田
ブラームス:永遠の愛について  藤木、反田
ショパン:バラード第3番 変イ長調 作品47  反田ソロ
反田恭平(務川慧悟 作詞):遠ゆく青のうた  藤木、反田、務川

簡単に各曲の感想を。
務川君のソロは、リリカルで繊細。
『詩人の恋』は、藤木さんと務川君が会話をしているような雰囲気。悲しげだったり楽しそうだったり、緩急が効いて情感豊かでした。
カウンターテナーを生で聴くのは初めてだったのですが、藤木さんの歌声は今公演のどの曲もノンストレス。芳醇な魅力が会場一杯に広がります。
休憩を挟んでピアニスト二人のデュオ。驚くほど激しいタッチで曲が展開。互いに遠慮なくぶつかり合っていて、お二人の関係性のよさが滲み出る演奏でした。
モーツァルトシューベルトは、反田君がまろやかな音色で藤木さんの歌に寄り添っているイメージ。
一方、ベートーヴェンブラームスの曲では、同じ二人の組み合わせながら両者の間に「丁々発止」感が漂っていた印象があります。
続いて反田君のソロ。どこか愁いを帯びた内省的な響きだなと(私は)受けとめました。
最後は反田君作曲、務川君作詞の歌で3人の豪華競演。歌詞が日本語であることも手伝って、すっと心に入ってくる美しい一曲でした。

そして、秘かに期待していた3人でのトーク
3人のなれそめ、多治見の印象(暑くて天候不順)、藤木さん曰く「反田君との曲では反田君がドSなので大変な思いをした(反田君の言い分としては本番ならではのハイテンションになる現象?らしい)」とか、務川君作詞・反田君作曲の曲を藤木さんが練習で歌った時、反田君から熱い指導が入ったとか、昨日は3人で焼肉だったけれど、務川君はいつも細身の外見に反して良く食べるとか…
予想外に沢山喋ってくれて、楽しかったです。

そしてアンコール
3人で武満徹作詞作曲の『小さな空』を。
ピアニスト2人は2台ピアノではなく連弾でした。途中で藤木さんが、2人が弾いているピアノの椅子の、背中側の空いているスペースに、ちょこんと腰かけて歌い、ほっこりする絵面に。
藤木さんの声の温かさ、歌詞の美しさ、透明感溢れる軽やかなピアノ演奏の相乗効果で、涙が出てくるほど素敵なアンコールでした(^^♪

<追記>
『小さな空』をカウンターテナーの村松稔之さんが歌っている動画です。
関心を持たれた方は是非!
https://www.youtube.com/watch?v=pzcYl4QbrzA

16時開演で終演は18時半頃。

そしてっ

会場でCDを購入した人限定のサイン会。ロビーから会場の外まで伸びる程の長蛇の列ができましたが、出入りし易い席だったお蔭で、比較的早く自分の順番が回ってきました。
3人に一言ずつですが、メッセージを伝えることができ(務川君からは反応の言葉も♪)、素晴らしいコンサートの後のいわば「幸せなお代わり(^^♪」タイムになりました!

大満足で会場を後にし、名古屋駅の近くのホテルに向かったのでした。

ちなみに、せっかく名古屋に泊まったので、翌日は市営地下鉄「新栄町」駅直結の『ヤマザキ マザック美術館』を訪れました。
2つのフロアに展示室があり、まず企画展(鮮やかな染色のアーティスト・八幡はるみ)と、アール・ヌーヴォーのガラス工芸(エミール・ガレら)と家具調度品のコレクションのフロアを、次にロココの時代から新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派、エコール・ド・パリと18世紀から20世紀に至るフランス美術の流れをたどる絵画コレクションのフロアを巡ります。
特に印象に残った展示品をいくつかご紹介しましょう。

とっても「アールヌーヴォー」な展示です
ティファニーのガラス工芸作品は一段と華やか
ルブラン作 エカチェリーナ・フェオドロヴナ・ドルゴロウキー皇女
色合いと、皇女の知的な雰囲気が素敵
クールベ作 波、夕暮れにうねる海
躍動的な構図、勢いのあるタッチ、空の色合いが好みです
ピサロ作 ルーアンの波止場・夕陽
印象派らしい一枚 繊細な色使いが、ひと際魅力的でした

コレクションがバラエティ豊かで、会場の雰囲気(壁紙の色なども工夫されています)もよく、じっくり楽しむ人の為に椅子も多めに用意されていて、ほんの一部を除く多くの展示が撮影OK、更に音声ガイドの貸し出しが無料と、美術好きに親切な、とてもいい美術館でした。
帰りの新幹線の時間に余裕があれば、もっとゆっくり楽しみたかったところです。


最後に、ももんが のエンタメ鑑賞につきものの「美味しいもの」!

多治見名物のうなぎ。薬味を入れてよく混ぜるのが好きなので、ひつまぶしをチョイスしました。関東と違って蒸す過程がないのでカリっと香ばしく、関西風のうなぎを満喫しました。

多治見の老舗「うなぎや」のひつまぶし
開演前に「ハジッコカフェ」でカフェタイム
アイスコーヒー、バスク風チーズケーキ、サービスのクッキー、どれも上質!

翌日、美術鑑賞の後は、名古屋の駅ビル内レストラン街で名古屋コーチンを頂きました。メインは勿論、セットの「名古屋コーチン薬膳水炊きスープ」もコクがあって美味しかったです。

名古屋ゲートタワー 鉄板焼き「かしわ」
名古屋コーチン もも肉鉄板焼御膳 ~熟成八丁味噌ソース~


というわけで、酷暑に負けず、目・耳・口、フル回転の二日間でした♪

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