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ドンガバチョぶんぶん

 帽子が小さいのか。それとも、私の頭が大きいのか。はたしてどっちなのか。

私の頭の帽子のサイズがなくて哲学的になってしまった。

帽子が欲しいなと思って色々まわって帽子をかぶるけど、どれもこれも頭の上にのっかる帽子ばかり。ひょっこりひょうたん島のドンガバチョ状態。

帽子のサイズって、あれは何基準なのだ。私みたいな頭の持ち主は皆ドンガバチョになってしまう。

そんなドンガバチョの私は昔、帽子屋さんで働いていた。なんということだ。自分でもびっくりする経歴。帽子が入らないくせに帽子屋さんで働いていたなんて。メイドじゃないのにメイドカフェで働いてるようなもん。

帽子屋さんでは帽子をかぶってお店に立つのだが、もちろん販売しているほとんどの帽子が私には入らない。ドンガバチョ。お店の店員仲間からゲラゲラ笑われていた。
なんとか1つ2つ私の頭にねじ込むことができる帽子を探してねじ込んで働いていた。頭のサイズは歳を重ねても変わらないから今でも私の頭にねじ込める帽子を探すのは苦労する。

ドンガバチョは大きめの帽子をもっと販売してほしいと願うばかり。

頭がおおきくて
くるしいこともあるだろさ
帽子がちいさくて
かなしいこともあるだろさ
だけどぼくらはくじけない
泣くのはいやだ笑っちゃお
すすめー
ねじ込める帽子を探すのだ

(ひょっこりひょうたん島しらない人はごめんなさい)


ドンガバチョぶんぶん
2023.6.3

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