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EV化により無くなってしまう部品達とメーカ

 【動機】
こんにちは、EVchargeです。
この回では、EVになることによって使われなくなってしまう部品について紹介します。部品は大きく分けて3部パートに分かれます。最も影響が大きいのはエンジン部品です。部品点数が多い上にノウハウの塊の部分になります。次に駆動・伝達・操舵装置部品です。これはエンジンからのエネルギーをどのようにタイヤに伝えるかの部分の部品になりますが、エンジンからモータに変わることで伝導方法も変わるからになります。最後に電装・電子部品
になります。これらの部分について詳細に見ていきます。
【エンジン部品】
気化器、燃料噴射装置・ノズル、エアクリーナ・エレメント、オイルフィルタ、マニホールド、ピストン、ピストンリング、ピストンライナ、
•     ガスケット、過給機、オイルクーラ、ファン、エンジンバルブ、ラジエータ、触媒装置、エギゾースト、ロッカアーム、バルブ駆動部品、軸受けメタル、燃料ポンプ・フィルタ、オイルポンプ、ウォータポンプ、サーモスタットなどになります。例えばピストンは、エンジンのメインの部分になります、代表的なメーカはアート金属工業、本田金属工業、日立ASTEMOなどになります。(詳細は別有料資料です)ピストンと同時に必要となるピストンリングは、実は3社しか提供メーカがいません。各社大きなシェアを持っているので大きな痛手です。
*別の有料記事では各項目のメーカ名全てを記載いたします。
【駆動・伝達・操舵装置部品】
フロントアクスル、リアアクスル、プロペラシャフト、トランスミッション、デファレンシャル、クラッチカバー、クラッチディスクなどになります。
【電装・電子部品】
スタータモータ、オルタネータ、ディストリビュータ、スパークプラグ、エンジン制御装置、変速関係電子装置、イグニッションコイルなどがあります。
これらの部品合計で10000~12000点ほどに上るとされ影響の大きさが想像できるかもしれません。EVの先進国であるドイツのレポートを見てみましょう。2021年時点での自動車販売・修理業の雇用者数は、雇用者数は43万5,000人で、マネージメント層が約9%(3万9,000人)、管理部門系が約11%(4万7,000人)、販売系の現場が約21%(9万1,000人)、修理・部品系の現場が約59%(25万8,000人)である。この雇用者数が2030年に楽観的なシナリオでは、030年に39万5,000人(2021年比で9.2%減)、悲観的なシナリオでは、29万2,000人(32.9%減)と予想している。この予想は、人員の再配置を行ったうえでのものなので今の職から離れるだけで考えればもっと多い人数になることは容易に想像できます。このような変革が実際に起こり始めています。企業としては、製造している部品が不要となる可能性がある場合、他の部品製造などへ転換する必要が出てきます。ここに大きな
ビジネスチャンスが生まれると思います。もっているノウハウを生かして他の市場へトライするメーカや他のメーカとコラボを検討するメーカなど生き残る為に色々なアイデアを試みるメーカが多いです。是非、大きな飛躍をしていただければと思いますし、この記事を読んでいただいている方には、ピンチではなくチャンスと考えて頑張っていただければと思います。
 
 

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