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「掲示板上等 助演ウマ娘賞」二枚目

 みなさんはウマ娘という作品をご存知だろうか?
「最近話題のやつだよね!」 って人も
「もちろんダイスキ!」   って人も 居るだろう

僕はアニメのブームに見事流されてゲームを始めてしまったのだけど、厳密に言うともっと昔に事前登録なるものをやっていたらしい。(自分でも忘れていた…)
アニメ一期の時に「競馬を見るのは好きだしアニメも面白かった!」とかる~い気持ちで登録だけしようと考えていたのだ、それからは全然音沙汰無かったんだけど…。

まあそんなこんなで無事ハマり、動画を作るまでに至った。ブームの真っ最中ということもあって毎日のようにいろんな動画が投稿されていったのだけど、私が選んだのはアニメMADと呼ばれるもの。流行には流行をぶつけんだよ!という単純な理論、、でもそこにオリジナリティやネタを仕込むことで差別化が生まれていくのだろう。本編ではゆる~くそこらへんを掘り下げていきたい。

ぼくにとっての、助演ウマ娘賞

まずアニメMADは違法です!

まあそうなんだけれど、グレーでアングラなニ〇ニコ動画ではそんなもの日常茶飯事だ。切り抜き動画なんてのが流行になるくらいの世間では、著作権よりも魅力的な創作欲に身を委ねてしまう。

僕がMADを作る時に一番意識していることは
「歌詞にそった映像をあてること」
それが簡単で素人にも作りやすいからだ。

けど今回の動画はいつもと少し違っていて、ストーリーを一つの動画の中で演出してみたいと思っていた。
テーマは「挫折と挑戦」 諦めたくなったり目を覆いたくなるようなことはたくさんあるけれど「助演男優賞/Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)」の軽快で面白い歌詞と曲の力で暗くなりすぎないと思い制作に取り組んだ。
カノープス→ライスシャワー→トウカイテイオー→カノープス
の順番で、いつかは主演になれるその日を目指す…といった構成。
映画のように日常、挫折、そして挑戦と勝利。三つの要素を盛り込むことが目標だ。

元々は一番だけの短距離MADの予定

なんとなくで作り始めたのもあって、設定だけ決めて一番だけの尺で元ネタのMVをパロディしようと思っていた。
なので、

やりたいネタをほとんど前半に注ぎ込んでしまった

例えば…
MVのパロディを入れてみたり
元になった競走馬やウマ娘のことをネタにしてみたり
先人の動画をリスペクトしてみたり…

中にはコメントで意図を汲み取って頂いたものもある(動画投稿者としては分かり辛いネタほど理解して貰えて嬉しいものはない)

リスペクトと動画全体の趣旨

サビの部分では手書きに対することやリスペクト元のことで様々なコメントを頂いた。あえて苦手な絵をサビの一番大事な所で使ったのはひとえに
「挑戦を動画のテーマにしているのだから僕も何か思いきって挑戦しよう!上手く行かなくても諦めないことがカノープスをメインに置いた動画に合うハズだ!」という想いからだ。
絵の出来は見ての通り良くない。けれど一番コメントを頂いたのはサビのシーンだった。

その昔、何かの広告でキャッチコピーを決して上手くないような手書き風に書いてあるのを見て、ふと不思議に思った事がある。
「このパソコンの時代、キレイなフォントもたくさんあるだろうに。なんであんな読みにくいような字で一番大切なキャッチコピーを書くんだ」。と
そう思いつつも他の小綺麗な広告よりもはっきりと印象に残っていた…。

これはおそらく落差がインパクトを起こしてくれているのだろうと思う。動画も広告も、他とはその部分だけ一線を画しているから演出として成功しているのだろう。
他のシーンはアニメMADらしい本編の映像、可愛くてキレイなウマ娘たちが映っていてサビの手前にはボルテージは最高潮!それまでのうっ憤を晴らすような映像が来る…!と思わせておいてからの手書きのギャグっぽい演出でダンスシーン。大きな空振り、出オチ感。この落差と緩さがシリアスムードになりすぎずカノープスらしさを生んでいるんじゃないかと思う。

分かりづらい元ネタ一覧

この動画は様々なネタをちりばめていてそのほとんどをコメントで当てて下さっている。でも分かりづらい意図は結構多い…。なので今回はコメントになかったり分かりづらい所を少しだけ答え合わせしておきたい。動画を作ったことがある人ならば分かるはずだ、どのシーンにも意味があるんだよ!っていう投稿者のつまらない意地が。。。

  • ネイチャの立ち位置

最初のサビの時からダンスはナイスネイチャを右側に立たせています。これは元の助演男優賞で偽物のDJ松永さんが右側に立っているからなのですが、ナイスネイチャと言えば松永ジョッキーということで立ち位置を同じにさせていただいています。コメントで松永=ネイチャがあった時には気づかれたと思ってびっくりしました。

  • 記憶の引き金 カウントダウン

ターボが逆噴射してしまい負け(つまり目覚まし時計によるコンティニューが発生する)という所からターボが夢の中でモデルになった競走馬の記憶の引き金が引かれるというシーンです。ラップの内容にあわせた映像も割と皮肉だったり、そういう所も軽快な嫌味としてぶっ込めるのがラップの良いところだと思います。自分たちのことをいつかの田吾作とかいつかのエキストラとかあのころから滑稽だったと振り返っています(だからこそ笑われて行こうぜの歌詞がカッコよく光ります!)

  • 手を変え品を変え、外様の分際でお邪魔します。

イクノディクタスはいくつかの戦法を使うことがありアニメでもテイオー対策で逃げを使っていました(本来は先行好位差しだと思われますが)勝利のために手を変え品を変える彼女、そして少し卑屈屋でクラシックへの挑戦をキラキラの舞台だと思っているナイスネイチャ。テイオーの言葉を受け怒涛の連勝、まさに菊花賞へ外様の分際から殴り込みをかけました。

  • センター不在、紙の舞台

アニメではウイニングライブの時ライブ衣装を着用します。しかしゲームでは勝負服で踊るのを見る機会が多いですよね。勝負服を着た担当ウマ娘で初うまぴょい伝説を見たとき、センターで踊る彼女たちはとても輝いていたと思います。しかし勝負服はG1またはそのクラスのレースでしか着られません。つまりG1勝利記録がない彼女たちが勝負服を着てセンターで踊る事は…元のダンスが二人で踊るものということもありますがセンターは基本空けています。動画の中では唯一主役のテイオーだけがセンターで一人ステージに立ちます。紙と割りばしで出来た人形ではありますがいつかの主役になれるその日までセンターは空白にしています。

  • 牛丼屋のカレーが見つからない!

この動画を作る時に一番困ったフレーズは牛丼屋のカレーです。牛丼屋のシーンはうまよんに、カレーはスーパークリークのイベントなどがありますが牛丼屋のカレーがない!!(蕎麦屋のかつ丼はライスシャワー取り調べシーンのスぺちゃんをつける予定でした)ラップの意味を思うに時として主役を食っちまう意外なヤツ、というフレーズで使われていたので主役を食う大番狂わせのウマ娘たちをシーンにあてました。レッサーパンダ=立ち上がるでゴルシを連想された方は僕と思考回路が全く同じですね…

  • テレビ越しの主役のステージ

サビのダンスシーンは最後以外枠が付いています、紙芝居の舞台だったりテレビ枠だったりという形です。最初テレビで見ていたダービー後のテイオーのステージと同じようなものがまた二番のサビという形で出てくるということです。これはカノープスないしはターボの視点というイメージで、サビ前にターボからの挑戦場と主役の座が奪いたい!の歌詞で一気にターボとテイオーを絡められるといいな、と思っていました。

  • 今か今かと待ちわびた結果。

待ちわびた結果がこのステージ、と思うととても暗い話…なのですが待ちわびたのはファンも同じだったと思います。待ってないかもしれないけどお待たせ!と突っ込んでくるターボ、待ちわびたファンがたくさんいるテイオー。対比を歌詞と映像で表現するのは作っていて面白かったです。

  • 有馬記念ダンサー

有馬記念の映像でネイチャとタンホイザが躍っているのは出走していた組だからです。二人とも掲示板内なんですよね、すごい…。

  • トレーナーは何処?

この動画ではほとんどトレーナーが出てきません、トレーナーはその立場上裏方であることが多いので今回も。でも実は一つだけ大事な役割があります、それは「この動画は南坂トレーナー(カノープストレーナー)が編集制作をしている」という裏設定です。手書きの絵の一つに、一番サビ途中人差し指を立てた男性の手が映ると思います。あれはトレーナーのイメージです、最初に決めた設定が「なかなか勝てないカノープスメンバーが自分たちの紙人形でウイニングライブの予習をやる(しかもG1想定)」)というもので紙人形は自分たちで作って紙芝居の舞台はトレーナーさんが用意してくれた…というイメージでした。この投稿や動画のサムネイルも紙芝居の途中風景を表しています。


掲示板を狙い打て

さて、ここまでこのノートを見てくださった方には感謝が尽きないがそろそろ最終コーナー後中山の直線は短いぞなので〆に入らせてもらいたいと思う。この動画を作るきっかけはとても雑な理由だったけれどそれでも僕にとっては立派で主演ウマ娘賞を上げたい動画だ。ブームに乗っかったというのは否めないがニコ〇コのタグランキングでは一瞬だけ三位になったみたいでブロンズコレクターにはぴったしの名誉を受け賜わる事となった。
ワイド党の僕にとっても嬉しい結果だ、まだカノープスのメンバーはゲームにプレイアブルとして登場していないが、主役は遅れてやってくるということなのだろう。
いつかの助演、誰かにとっての主演、僕にとっては…。

毎回大逆転の大本命◎だ。


次回「未定」

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