M#14 小野正利「You're the only...」

都会から300キロ以上離れた町で育った。
テレビのチャンネルは少なくて、私の子供の頃はTBSとテレビ朝日が映らなかった(いまは映るらしい)。

そんな田舎に住んでいた私が1993年にたまたま観たのが「君のためにできること」というドラマだった。
まだ都会に足を踏み入れたことがない私が「都会っぽい」とイメージしたのがこのドラマだった。

綺麗に反射する海とぴったり合うのが小野正利の「You're the only…」でした。
「なんて綺麗な歌なんだろう」
と思った私は、生まれて初めてCDを買いました。

それが小野正利「You’re the only…」です。

あの頃はろくに英語もわかっていなかったので
「このタイトルってどういう意味なの?」
と塾の講師に聞いて
「これだけじゃ訳しきれない。『貴方は唯一の』ってしかわからない」
って言われて、
「え、この人、大学生なのに英語を訳せないんだ」
と失礼なことを思ったものでした。

実際、このタイトルだけだと訳せないわけですよね……。

英語がわかっていなかった当時の子供の私には
この歌詞の世界観が「大人の恋愛」のように感じられていました。


イントロのピアノが流れてくると
今でも頭の中には、夜の砂浜が思い浮かびます。
ギターが鳴り響くとどんどんそのイメージに浸っていきます。
当時の私はまだ幼く、夜の海になんて言ったことがあるはずもなく完全な幻想でしたw

大人になったら好きな人と夜の海に行くのがカッコイイとか
よくわからない幻想を抱くようになりましたw

実際に大人になって夜の海に行きましたが
空の星はキレイでしたが、風が強くて結構寒かった記憶がありますw

静かな海ならよかったんでしょうけど、割と荒れた海でしたね。
春の沖縄で行った海は割と静かだったような気がします。
時間がゆっくり流れている感じで。
でも、この歌でイメージした海は都会にある海なんですよね(勝手な自己解釈)

そうそうロマンチックなシチュエーションというものは実現しないのかもしれません。

ドラマの効果もあったかもしれませんが
全く行ったことのなかった夜の海をイメージさせてくれたこの歌は素晴らしいと思います。

この曲の作詞は小野正利自身ですが
この後にリリースされる「Fly away」や「Forever My Love」「もっと美しくなれ」とかは作詞家さんたちによるものなんですよね。
どれも小野正利のハイトーンボイスが美しい世界観を描いているのですが
せっかく「You’re the Only…」がご自身の作詞で大ヒットとなったのだから
この後のシングルも小野正利作詞だったらよかったのになぁなんて思ったりもします。

アルバム曲とかは作詞されてますよね。
1stAlbumの「See You Again」「Memory」2ndAlbumの「Freeze」の歌詞はすてきだと思います。どれも大人な世界だなぁと当時は思っていました。

作詞家さんの手によるものでは「八月の夏」「静かな日曜日」が好きでした。

ああ、懐かしくなってきたなぁ
Spotifyとかで全曲配信してくれないかな……。

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