M#11 小室哲哉「GRAVITY OF LOVE」

小室哲哉のソロ活動はいろいろありますが
有名なのは?と言われれば「RUNNING TO HORIZON」「天と地と」あたりなのかなぁと思います。あとは少し時代が経って出た「SPEED TK RE-MIX」とかですかね。

今回はその辺ではなく「GRAVITY OF LOVE」を取り上げます。
小室哲哉2枚めのソロシングルで、前作「RUUNING TO HORIZON」に続き2作連続のチャート1位を記録しました。
バンドやユニットからのソロデビューは数多くありますが
キーボード・ピアノ担当で、ソロシングルがデビューから2作連続1位ってほかにいるのでしょうか……?
TMメンバーでは唯一のソロシングル1位を獲得しています。
ウツは、アルバムでなら1位がありますし、ベスト10圏内に入ったシングルは複数あります。
木根さんは、「REMEMbER ME?」ぐらいか……。

で、このシングルですが
「RUNNING TO HORIZON」「天と地と」のような大きなタイアップもなく
存在自体が地味なシングルとなっています。
が、私は小室哲哉ソロ楽曲ではかなり好きなほうで
TMやプロデュース曲のどれにも似ていないオリジナリティがあるなぁと思っています。

歌詞の世界観もそれまでのTM NETWORKとは異なっていて
なんていうんでしょう、TMを幻想的とするならば、この曲は具体的なんですよね。

夜の公園に彼女とドライブに来たのかなって情景が浮かぶ曲ですよね。
(サタデーパークが何なのか私にはわかりませんが)
ミディアムな曲調も合っていて
80年代後半から90年代前半の都会の夜を思わせる大人な曲だと思います。

イントロの電子音を聴いたときに
体験していない80年代後半から90年代前半の情景が浮かんできます。
この曲のイントロは今でも大好きです。

普通にウツが歌ってもよさそうですが
それならTM名義でなく、ソロ名義でって気がします。

発売は1989年、ほんの数年後に小室哲哉はとんでもない売上枚数を記録して全盛期となるわけですが、
つくる楽曲から溢れだすものは、この頃が全盛期だったのではと思います。


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