M#1 TMN「一途な恋」

TMNの「一途な恋」。
1993年9月29日にリリースされたTMNのシングルです。

細かい解説などは私などが書かずとも、多くのウェブサイトで書かれているので
私が音楽的な解説をする気などはありません。

「685日、待った。」

というのが、当時のキャッチフレーズでした。
私はTMNを知る最初のシングルだったので、待っていたわけではありませんでした。
が、今でも最初のシンセサイザーの音を聴くと
あの頃受けた衝撃みたいな感覚が蘇ってきます。

当時の私は、いかにも中二病な中学生で
ジャンプ系漫画をひたすら読み漁るぐらいで、音楽もほとんど聴いたことがなく
テレビで流れるCMやドラマ主題歌でないと知らないような子でした。

日曜の朝でした。
J-POPのチャートを紹介するラジオ番組をたまたま聴いていました。
当時、他に何がランクインしていたのか思い出すこともできませんが
この「一途な恋」が初登場1位で颯爽と現れたのです。

一音目が流れた瞬間に鳥肌が立ち、
「誰だ? この人たち??」
と驚き、その日の午後にはレンタルできないのかと近所の(といっても自転車で20分先だが)CDレンタルショップに行きました。
ここで「買おう!」とならなかったのは、
当時の私は小遣い制でなく、お金があまりなかったからですね……

薄いスクリーンみたいなものの後ろに3人が立つジャケット、
横型のシングルに縦型の日本語タイトル、なんかアンバランスだけど、なんかカッコいい。
そう思った私は迷わずレンタルしました。

歌詞の世界観は都会の風景を切り取ったようなもので
スピード感も私は大好きでした。
田舎の一少年に過ぎなかった私が、急速に都会へと憧れを抱くようになったのもこの曲があったからこそです。

その当時は、ボーカルが作詞をすることが多いと私は思っていました(B’z、ZARD、WANDS、TUBE、T-BOLANなどビーイング系が流行ってた)。
キーボード担当が作詞作曲をしているなんて、当時の私には初めての存在でそこも惹かれました。
trfもチャートを登ってきていて、これも小室哲哉が関わっていると知り、「この人は絶対来る!」と思ったものでした。
(別に私がそんなことを思わなくても、1993年当時、とっくに小室哲哉は売れていたのだが、私は気づいてもいなかった)

「次のアルバムは絶対買う」

そう決めて、いろいろ予告を見かけたニューアルバムを待ったのですが
まさかの年の明けた1994年4月、TMNは終了宣言をするのでした。

やっと出会ったカッコイイ3人組は、いきなり終わりを告げてしまったのです……。
呆気に取られていた私でしたが、クラスメイトが「EXPO」を貸してくれてそれをむさぼるように聴きはじめました。
「WILD HEAVEN」と「RHYTHM RED BEAT BLACK」も貸してくれたなぁ。

CITY HUNTERの「Get Wild」が彼らの楽曲だったと気づくのもこの頃です(遅い)。

世はtrfや篠原涼子などTKプロデュースの大旋風が吹き始めていましたが
そんな中、私はと言えば、TMNからTM NETWORKへ遡っていくという聴き方を始めていくのでした。
せっかく買った「TMN BLACK」(「一途な恋」が入ってた。「TIME CAPSULE」までは、アルバムでシングルバージョン聴けたのは、たぶんこれだけだった)を別のクラスメイトに失くされてしまったのも、今は遠い思い出です。


TMNとの出会いについて書いてみました。

そう言えば、このタイトル、私とはちょっと縁があったりもする……。

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