喃語

日記を書きます

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最近の記事

ブルーアーカイブ 近接武器妄想 ゲーム開発部(+ユウカ)

 こんな素晴らしい絵を見た。  ブルーアーカイブの生徒たちは本来、それぞれが愛銃を持っている。私はミリタリーへの造詣が深いわけではないのであまりわからないが、ミリオタの知人が言うにブルアカの武器設定は「唸る」らしい。さておき、上の素晴らしい絵にうつる勇敢そうな女の子、名前をユウカと言うのだが、銃ではないものを持っている。双剣、いや双刃と言うべきか、SF味の強いデザインの近接武器である。この素晴らしい絵に感化され、生徒たちの近接武器を考えてみたくなってしまった。  お節介焼

    • 花の都 2024/02/16

       先月末、6年間住んだ大阪を離れた。退去立ち会いでは上半身を重点的に鍛えている不動産屋に大阪弁でひとしきりの嫌味を言われ、引っ越す前の名残惜しさを解消してくれるサービスのようであった。重たいキャリーケースとパンパンのリュックに体を破壊されながらも、やはり西中島南方から新大阪は歩くものだからと意地を張り、なんとか昼頃には新幹線内で黒ラベルを呷ることに成功。富士山も束の間、品川駅の往来を大きな荷物で妨害しながら不動産屋に赴き、契約書のいたるところに意味もわからずハンコを押した。こ

      • ニューイヤー 2024/01/04

         おせちを重箱に詰めていたら、ゆっくり起きてきた父親が「これじゃオードブルみてえじゃんか、どれ俺が綺麗にして盛り付けてやる」と余計なことをし始めた。せっかく早起きして素敵な日を演出しようとしても嫌味を言われてはやる気も削がれてしまう。正月らしからぬ殺気が湧いてきたのですぐに菜箸を置き、「あけましておめでとう!あっ彼女から連絡きたので」と断りにくい方便を残し、冷蔵庫からビールを数本くすねつつ部屋に退散した。余計な衝突を避けることが私の実家での過ごし方、もとい父親との接し方である

        • 遠い夢のなか 2023/12/04

           眠りと悩みの中間のような営みで暗い夜をやり過ごす生活を送っていた。美食美酒でモヤモヤ気分を霧ばらいしようにもストレスのせいか飲酒量を0か100でしか選べない。たまに友人と遊んでは鬱憤のために飲みすぎて、頭痛と後悔に苛まれながら翌夕方までを潰し、その罪悪感で眠れないまま朝になる。  心身ともに不健康な暮らし、その元凶は間違いなく修士論文という数万文字に及ぶモンスタータスクであったのだが、散々苦しんだ甲斐あって先日教授に初稿を提出した。PDFファイルとWordファイルを添付して

        ブルーアーカイブ 近接武器妄想 ゲーム開発部(+ユウカ)

        マガジン

        • リゾーバ日記
          35本

        記事

          知らん町 −橋本・海老名編− 2023/11/23

           二週間前の書きかけの日記が下書きに眠っていた。すっかり忘れていたが、勿体無いので完成させて投稿することにした。大阪→東京の高速バスを降りたところから始まる。  早朝のバスタ新宿など私にとってはもはや庭のようなもので、迷いのない足取りで小田急の改札に向かうことができる。今回の滞在はありがたいことに友人の家に寄せていただく運びとなっており、ただその友人はすでに会社勤めの身であるから、忙しい朝の時間になるべく負担をかけぬよう、向こうがちょうど出勤するタイミングに合わせて伺う手筈

          知らん町 −橋本・海老名編− 2023/11/23

          文フリ感想 2023/11/20

           遅ればせながら文フリの話を書く。初出店とあって不安だったのだが、おかげさまで完売した。心より御礼申し上げます。  当日の朝、現地へと向かう電車に揺られながら乗り換え案内を調べていると、モノレールの運賃があほのように高いことに気づき急遽品川で降車、京急に乗り換えて平和島駅を目指すことにした。しかし突発的で不用意な行動は得てしてうまくいかないもので、電車がなかなか止まらない。気づけば平和島を通り越して京急川崎というところまで来てしてしまった。慌てて向かいの電車に駆け込む。六郷

          文フリ感想 2023/11/20

          きょうばす 2023/11/10

           京橋でご飯の約束があって、せっかくだし朝から大阪城あたりに赴いて石垣や堀端や時期はずれの梅園、閉め切られた大阪城ホールなどをそぞろ歩いた。まったく関係ないが大阪城ホールをジョウホーと略す慣習がすきだ。散策して一番良かったのは大阪市建設局東部方面管理事務所弁天抽水所といういかめしい名前の建物であった。  ベンチュー(以後お見知りおきを)の施設内がどうなっているかはわからないが、建物の外郭、地図には苔色でしるされている部分が半庭半道の緑地になっている。煉瓦づくりの古い建物の中

          きょうばす 2023/11/10

          麻痺する麻痺させる 2023/11/08

           あと数ヶ月でこの家を退去することを考え、貯蓄していた食料を少しずつ消費する日々だ。一昨日はジャスミンライスを炊き、昨日は蕎麦を茹で、今日はホットケーキというわけである。まあ数ヶ月かけなければ無くならないほど大量に貯め込んではいないし、まだあわてるような時間じゃない。ただし今日だけは例外的にあわてる時間であった。明日からしばらく家を空けるからである。  「ホットケーキは卵を入れなくても良い」というのは母親から教わった有用なライフハックで、ここ数年の卵の高騰を受けてさらに輝きを

          麻痺する麻痺させる 2023/11/08

          失せ物 輝く 2023/11/06

           昨晩ワイヤレスイヤホンを紛失し、帰宅後ひとしきり落ち込んだ。それほど良いイヤホンを使っているわけではないが5000円は諦めきれない。数分呻いて気が済んだので、お忘れ物自動受付サービスのチャットボットに詳細を伝え、寝た。明朝10時以降に再びアクセスすると捜査に進捗があるという。  アラーム無しに起きると七時過ぎで、カーテンの隙間からは曇り空が覗いていた。最近あまりにも空の機嫌が良かったし、そろそろ揺り戻しの雨が降るはずだと卜占時代のような予測を立てて生活していたので、幸い洗濯

          失せ物 輝く 2023/11/06

          トラ・トラ・トラ 2023/11/05

           友だちに誘われてスポーツバーに来た。喫煙所やトイレでこれを書いている。  野球はとても面白い。アウトへのゲージが33%ずつ溜まっていく感じ。誰の何がいつどのようにすごいのかわからない自分でも、今度はいけるか、今回はダメだった、次がんばれ、まだいける、ああ残念、ずっとドキドキする。  スポーツバーはドキドキを増幅する。きっと球場もそうなのだろう。同じタイミングあるいは真逆のタイミングで一喜一憂する他人と空間を共有して雰囲気の大蛇に呑まれる。大蛇の一部となる。然して祭りの気持

          トラ・トラ・トラ 2023/11/05

          見てくだしあ 2023/10/29

           皆さん同様、期限間近まで動けない人間だもんで、ほぼ三徹してギリギリで原稿を完成させた。取り掛かってすぐは予て抱いていた壮大な構想に胸と筆を踊らせていたものだが、なべて爆発力あるものは持続力に乏しいもので、山の如く捗らない原稿に日々を侵されるのがだんだんと堪らなくなった。デリカシーなく近づいてくる締切から逃れるように妥協し、その上からさらに妥協を重ね、また妥協し、妥協妥協、その果てにぬるりと生まれた怪作が此度の文フリで出す「泥鰌の好き」である。  いかにも冴えない人間が身勝

          見てくだしあ 2023/10/29

          日常・日常・非日常(思い出) 2023/09/22

           携帯用のBluetoothキーボードを買った。今まで出先の文字入力はスマホでぽちぽちするかやけに重たいMacBook Airを持ち運ぶかしていて、それがまあ煩わしく、作業から逃げる口実にもなってしまっていたのだが、これにて逃げ道を塞いだという訳である。塞がれたから、これを書いているという訳である。  コールセンターのバイトが来週で契約満了となるため、新しいバイトの面接を受けた。イヤホンをしながら働ける環境を求めてホテルの客室清掃を選んだ。少しだけ経歴を詐称したり好青年に擬

          日常・日常・非日常(思い出) 2023/09/22

          11月の文フリ東京に出るのだからと闇雲に手を動かしているが、思うように書けない。最近は日記もつけてない。今日やったことは原稿200文字と掃除洗濯、修論、買いもの、スプラ2、入浴前の気休めのような筋トレ、入浴、入浴後の軽いストレッチ。明日はここに日記を加えるのだ。おやすみなさい。

          11月の文フリ東京に出るのだからと闇雲に手を動かしているが、思うように書けない。最近は日記もつけてない。今日やったことは原稿200文字と掃除洗濯、修論、買いもの、スプラ2、入浴前の気休めのような筋トレ、入浴、入浴後の軽いストレッチ。明日はここに日記を加えるのだ。おやすみなさい。

          泥んコ 2023/09/01

           「ビジネスマンとしての経験の差」という文言を見かけて、オエ、と思った。ビジネスマンという漠とした肩書を誇る感覚と、その道を邁進しようとする殊勝で愚直な姿勢が、ちょうど嫌な塩梅にかけ合わさって気持ち悪かった、のではないかと思う。  野原ひろしが美しく語られる際、ほぼ必ずサラリーマンという属性が利用される。満員電車に揺られるのも上司にヘコヘコ謙るのも、情けないように見えてすべて愛する家族のためなのだ、といった具合に、生活のために辛酸を嘗める泥臭さがヒロイックなものとされる。これ

          泥んコ 2023/09/01

          朝夢にどね 2023/08/29

           いかにしてバイト中に眠るかということばかり考えている。暫定でもっとも良いのは両肘をついて両手で顎を支える、いわゆる恋する乙女の構えである。船を漕いでしまわない安定感はもちろんのこと、添えた両手で目の横あたりを覆ってしまえば、正面のPCと合わせて視野角200度をすっかり埋めてしまえる。閉じた瞼は誰からも発見されず、なんか気持ち悪い格好で画面に見入っている男がいるなぁ…に留まるという寸法である。唯一危惧すべきはPC画面の自動スリープだが、こちらも抜け目なく設定変更してある。かく

          朝夢にどね 2023/08/29

          おわった旅のはじまり 2023/08/24

           船旅では「揺れ」と「退屈」が当面の敵となる。新日本海フェリー敦賀-苫小牧航路は深夜23時55分に出航し、はるばる1200km、ほぼ丸一日かけて北の大地に到達する。船内にはレストランから大浴場、ゲームセンターまで揃っており、そのすべての窓から大海原を望むことができるのだから旅情も掻き立てられるというものである。しかしその間つねに床が揺れており、三半規管のするどい人は旅情もへったくれもなくグロッキーに項垂れながら岸を待つことになってしまう。現に友人はそうなっていた。また海上はイ

          おわった旅のはじまり 2023/08/24