"あるある"は今やお笑い界に必要不可欠な面白要素になりました。
学校あるあるはもはや全て出尽くしたといってもいいほど芸人に食い尽くされましたし、漫才やコントでもさまざまな形であるあるは使われています。ネタのテーマになることもありますしボケになることも、例えツッコミに使われることもあります。

あるあるのすごいところはYouTube動画としても優秀だということです。芸人がSNSに進出しはじめたころ、多くの若手たちが頭を抱えていました。「お笑いすぎる動画は伸びない」という問題を攻略できなかったのです。毎日お笑い漬けの生活を送る芸人は、もうSNSを見る層が喜ぶライトなお笑いをできなくなっていました。しかしそこで、あるある動画が台頭しはじめます。共感のお笑いであるあるあるは、ライトな層も笑える完全無欠の最強コンテンツだったのです。お笑い臭の強い動画でも、あるあるなら何故か伸びるという現象が頻発し、芸人があるある動画でSNSを席巻するようになりました。あるあるというジャンルのポテンシャルを世に知らしめる出来事でした。

いまやあるあるにはさまざまなパターンがあります。前述した「学校あるある」をはじめ、「一人暮らしあるある」「陰キャあるある」「ディズニー好きあるある」「漫画あるある」「韓流ドラマあるある」など、挙げればキリがありません。さらに「あるあるからのないない」や、「あるあるの誇張」など使い方は多岐に渡ります。あるあるのあるあるを言う「あるあるあるある」なんて言うのもあります。

あるあるというジャンルを体系化したとき、もうこれ以上新しいパターンはないというところまで来ました。それほどに、ここ20年ほどであるあるは進化しすぎてしまったのです。

しかし僕なりに考えました。新しい形のあるあるがないかと探しに探しました。そして見つけてしまいました。

【なんのあるあるかは分からないが、絶対なんかしらのあるある】