器用貧乏でいこう!

私が大好きな漫画『ベルセルク』でこんなシーンがあります。

主人公・ガッツの仲間の一人で、手先が器用でトリックスター的な存在・ジュドーが「俺は器用貧乏だから割と何でもできるけど、どうも一番になれないタチらしい」と、ガッツに自分のコンプレックスを打ち明けるのです。

ガッツは"鷹の団"という傭兵団の中で、切り込み隊長として真っ先に敵陣に突っ込み、味方の活路を開く役割を持ちます。白兵戦に滅法強いのですが、逆に言えばそれしかできない不器用なタイプです。

だからこそジュドーは、自分と正反対のタイプであるガッツにこの話をしたのでしょう。

これは私にもだいぶ刺さり、「マジそれな、わかりみが深い~」と女オタクみたいな語彙で共感した覚えがあります。それな。

私も同じく器用貧乏なのです。こうやって文章を書けますし、コスプレをしたり音楽制作だってできてしまうんですが、どれもその筋の一線級の人には到底敵いません。

でも、器用貧乏ってダメなのかい?

「何かを極めるには他のものを全部捨てなきゃ」
「なんでもできる人は、なんにもできない人」

ってよく聞きますよね。

いや確かに、説得力はあります。

でも、こうも思うのです。「いやそこは全部拾ってこうよ」と。「なんでもできる人って、何やっても上手いよね」と。

だから私は、自分が心ときめくもの全部拾っていくスタイルで成功できないか、模索してきました。

そんな中で出会ったのがこの『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』という本です。

一つに絞らなくていい。器用貧乏でいい

この本は、器用貧乏を“マルチ・ポテンシャライト”(多様な可能性を持つ人)という呼称でポジティブに捉え、そのスタイルを取って成功するための手引きをしてくれます。

さらに著者は、マルチ・ポテンシャライトが成功をするための戦略として、4つのアプローチ、つまり切り口に細分化します。

・グループハグ・アプローチ:一つの大きなプロジェクトの中で、さまざまなスキルを磨く
・スラッシュ・アプローチ:パートを掛け持ちするように、複数の全く違うことに取り組む
・アインシュタイン・アプローチ:“太い”仕事で生計を確保したうえで、特定のことにじっくり取り組む
・フェニックス・アプローチ:特定のことに集中し、数ヶ月、数年の周期で鞍替えしていく

もちろん、マルチ・ポテンシャライトがこの中のどれか一つだけを選ぶ必要はありません。ある面ではこれ、ある面ではそれと、アプローチを複合的に採用するパターンがほとんどです。

たとえば私は、コスプレではグループハグ・アプローチです。コスプレというメインテーマを持ち、それに関連して女装メイク・写真・アイドル的なコミュニケーション術を学んでいます。

また執筆業については、現状はアインシュタイン・アプローチです。本業で生計を立てつつ、余暇を利用して執筆業を行い、切磋琢磨しています。

あなたは何かに取り組んでいる人だとしたら、どのアプローチでしょうか?

同書には、あなたがマルチ・ポテンシャライトとして生きていくためにどうすればいいか。どんな障壁があって、どう乗り越えていくべきかが言及されています。

器用貧乏でいこう!

器用貧乏は欠点や蔑称ではなく、一つのスタイルに過ぎません。

先にも述べたとおり、かつての私は器用貧乏であることを良しとせず、一つのことを極めなければならない(というか、一つのことしかやってはいけない)という一般的な認識を疑問視していました。

もちろん、全く迷いがないわけでもありません。実際、超一流の人はそれに掛ける時間の総量が尋常でなく、さらには生活までもが最適化されてたりしますよね。「マンガに生き、マンガに死ぬ」みたいな。

ああいう人たちを見ると「やっぱり全ツッパすべきなのか」って思ってしまいます。

ですが逆に、器用貧乏であったからこそ得られたものがあったり、メリットを感じることもあります。

何より自分自身を、「器用貧乏でいいんだ、それでやっていこう」と心から受け入れられています。

もうテコでも変わんないかもね。

■スキルはどんどん枝分かれして伸びたり、くっついたりする

私はコスプレイヤーとして活動する過程で、写真・撮影技術を学んでいます。コスプレで撮影といえば人物が中心なのですが、この技術は本業の接客業で、料理だとか、風景写真の撮影に生かされています。

また、以前からやっていた音楽制作は、その音楽を利用したゲーム作品の制作や、ゲーム中で使う効果音の制作に派生しました。さらにそれらの技術は、今やっている動画制作に繋がっています。

制作した音楽を公開するためにウェブサイトを作り、運営し、その過程でこうやってテキストを書くことや、ウェブサイト構築のためのhtmlやCSSの基礎的な知識を得ました。そのいずれも、今のライティング業や、コスプレの活動につながっています。

一つのことを極めるスタイルに比べると、私の辿ってきたルートはてんでバラバラです。コスプレに関してはいきなり、突然変異的に始めたので、周りから「お前どうした」と総ツッコミを受けました。

でも振り返ってみて、後悔はありません。

複数のことに横断的に取り組むことで、スキル同士の化学反応や悪魔合体が起きます。伸ばしていくうちに枝分かれして広がっていったり、全く関係ないもの同士がくっついたりします。

「人生に無駄なし」っていうのは確か本田宗一郎さんの言葉だったと思いますが、まさにその通りだと思ってます。

■"話せる言語"が多いと、人生も豊かになる

ハマってる沼が多いと、沼の数だけ"話せる言語"が増え、結果的に人間関係が広がります。

先日、新車を契約しました。そのことで車(それもデザインだとか、内部機構だとか、車好きが特に関心を寄せる部分)にも興味を持つようになりました。

そうなると、車好きの人と車トークできるようになるんです。いや、できるっていうか、強い興味を持って話を聞けるようになる。それはやがて知識になり、自分が話したり、最終的にはイジったりするほうになるでしょう。それはまだだけど。

異なる言語圏に入るには、その話者である必要があります。ですがその話者になって言語圏に入れば、違う世界があなたを待っている!

世界が広がれば、人生は豊かになります。古事記にも書かれている。

■結局は、やり方次第

強いスキルを1つ持とうが、ちょっとしたスキルをたくさん持とうが、結局はそれをどう使うかなのです。ああ、一番いいのは強いスキルをたくさん持つことだと思います(暴論)。

どちらが優れているかなんて議論自体が無意味なのです。μ’sやAqoursの中で誰がもっとも可愛いかっていう議論くらい無意味。あっ私は国木田花丸ちゃんが一番可愛いと思います。

要は単推しだろうと、箱推し(メンバーではなくユニットを推すこと)だろうと、同じラブライバーなんだよ。でも私は国木田花丸ちゃんが一番可愛いと思います。

あなたが一つのことを極める人だろうと、器用貧乏だろうと、その持っているカードでデッキを構築し、人生を邁進するのです。

カードを強化するのも、合成して全く違うカードを産み出すのも、あるいは放棄してしまうのも自由! あなたの世界では、あなたがキング。神なのです。

私は器用貧乏の道を歩むと決めたので、めっちゃつよい器用貧乏になろうと思ってます。

あなたはどうします?

もし私と同じく浮気症で、集中力がないタイプであれば、同じくめっちゃつよい器用貧乏を目指しましょう。今回ご紹介した『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』は、そうなるための最高の手引書でです。


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