ベガルタ仙台のTwitter施策

最初に

ベガルタ仙台がTwitterアカウントを開設してから3ヶ月が経ちました。
皆さん期待していたものになってますか?
今日はベガルタのTwitterが現在どんな役割をしているかと、今後に期待したいことを書いてみようと思います。

ちょうどいいタイミングなのでJリーグクラブのフォロワー数をまとめてみました。



ベガルタの現在フォロワー数は7878人。(非公式実況アカウントさんが2.4万人いたりしますが)

他のJクラブと比較すると少ないですが、出来たばかりだから仕方ないですね。ただいずれサポのニーズを叶えながらフォロワーが増え、クラブが発展するためのツールになっていければいいなと期待しています。

さて、ではサポは何を求めているのでしょうか。

サポは何を求めてるの?


今回Twitterでアンケートをとってみました。

【質問】贔屓のクラブのTwitterに以下の2つならどちらを求めますか?

思っていたより情報の網羅性を求めているかたが多かったです。公式に情報を引き出しにいくのは少し面倒ですしね(実際はTwitterの確認より毎日一回見ちゃったほうが楽なんですが)

結論の一つを先に話してしまうのですが、
「ベガルタのTwitterに公式情報の網羅性を求めるとストレスを溜めるだけかもしれません」
ということです。

そもそもなんのために作られたのか。
ベガルタの場合「ルターナ時々スタッフ」という少し謎の登場だったことで、多分サポが期待することもそれぞれ違ったかもしれません。

何を目的に作られたか考えながら色々見ていこうと思います。

FACTの確認
どれくらい呟いてるの?


先に数の確認です。
ツイート数はRT含め404件、一日あたり4.6件。RT除くと332件、一日あたり3.7件になります。
「練習疲れたわず」「ハモンとスタバなう」等と日々のことを呟きまくる個人アカでもないので、数はあまり気にしなくていいかもしれませんが、網羅性を語る上では外せない数字です。

2/23からの3ヶ月で公式に上がってるニュースは304件。このうちTwitterでもそのまま展開(形を変えての告知は除き公式へリンクはられたもの)されたのは105件。カバー率は34%です。

ちなみにルターナとスタッフの割合は、ルターナ69件とスタッフ259件。スタッフ時々ルターナでした。
ルターナは完全に雑談の場合もありますが、よくスタッフのツイートをプッシュしてますね。
このへんは特に伝えたいことなのでしょう。

ちなみにこのツイートの数自体は、他のクラブのも気になるところですが、試合の実況しているかどうかでもバラつきがありますね。このクラブはTwitterに力入れてるなの参考くらいにはなるかもしれませんが今回は割愛します。

では何を重視しているのか、この3ヶ月の内容を見ていきます。

傾向から考える
ベガルタは何を呟いてるの?

ツイートの内容を集計してみました。
内訳は以下の通りです。
スタッフが呟いたりルターナが呟いたりしますが先ほど触れたようにルターナはプッシュ担当ですね。

目的によって厳密にわけるのって難しいですが、以下の分類でしょうか。

1.運営情報

練習日程、メディア出演情報などです。
試合当日の変更など緊急のものもあります。

2.サポーター(顧客)満足
スタメン情報、練習風景、現地の情報などです。ルターナの呟きもファン拡大の一つですね。

3.販促・PR活動
試合結果や日程、チケット情報、グッズ、スタグル、イベント告知。試合外でのイベントや地域活動の告知・報告なども含みます。

件数が多いのは試合結果、試合告知、スタメン。他にはyoutube.tictoc誘導。
ルターナのプッシュが多いのは現地情報、イベント情報、グッズ、試合告知。

この表から抜け漏れはわかりませんが緊急情報についてはできていました。強風とか。
日程は試合後に結果と次のホームゲームというのがルーティン化されてます。
グッズ関連はルターナがプッシュしてるわりにはあまりないですね。
現地からの映像は少ないですね。

逆にないTwitterにない情報は
・ユース全般
・試合以外のレディース情報
・グッズの不具合
・表敬訪問などの固い内容

こう見ていくと公式を網羅した発信 < 販促強化
という運用の意図が見えてくる気がします。

網羅性という意味ではベガルタには非常に有能な非公式実況アカウントさんがいるため成り立っているのでしょう。そう考えると他のクラブよりは恵まれてる気はしてきます。
(まぁ内心オフィシャルのボタンを使えばすぐに投稿可能だし、セレッソみたく自動投稿をすればパワーかからないだろうから網羅も頑張って欲しいとは思いますけどね、、、)

ただ元はなかったものだし、販促に力を入れてくれること自体は好ましいことですね。

そこで(あくまで将来的に)期待したいことを他のクラブを例にとったりしながら考えてみます。
先に断りますがパワー度外視だし、Newなものがあるわけではありません。

これから期待すること


Twitterはライト層や新規層にも半強制的にリーチして認知と興味を引けることがメリットなので、その人達がスタジアムに来たくなるような内容が増えて来るといいなと。

ライト層に向けては日程のリマインドが大事じゃないでしょうか。「今日試合だったんだ」ってのをなくしたいですよね。
そうなってくると試合の告知は大事。

ツエーゲン金沢の例

何がなんだかわからないけど強く目を引く。
もちろんTwitter以前にイベントなどがないと無理ですが、こういうのは拡散されそうです。

あとはまず選手を知ってもらうのが大事じゃないでしょうか。今季は新加入も多いから尚更です。
かっこいいとか、同じ県の出身とか、きっかけはなんでもいい。まずは知ってもらうことが大事。
これはレディースにも言えますね。

ツエーゲン金沢はベストゴールを決めるのとかもいいですね。選手名とスタジアムの盛り上がりがセットで刷り込まれます。


グッズは物ありきだしコア層向けなので難しいのですが、発売前に選手がタオマフ持ったり、Tシャツを着て告知もありじゃないでしょうか。
(去年の板倉グッズ会議とかはいいですね。)


試合当日の現地の映像も増えるといいですね。
(もちろん当日忙しいのは重々承知ですし、最近は勝ち出して、AURAとかシャンゼリゼの様子を出してくれるようになりましたが)
ガンバとかはアップ中の様子がライブ配信されてますね。これはスタジアムいない人にはそそられるんじゃないですかね。
イベントの様子やスタグルの魅力が伝わる映像も増えてくるといいなと思います。

あとはスタメン発表。ここは盛り上がりが欲しいですね。(ツイッターだと文字ベースで出してるアカウント沢山ありますし、、、)

川崎フロンターレは布陣つき。


水戸はGIFで1人ずつ紹介。

こういうのが現状難しければ、いっそメンバー表をつけるとか。

これ文字おこす手間はないのに雰囲気が伝わると思います。あと復帰とか初スタメンとかコメント入っていたりもポイント高い。

下地のデザインがあれば文字のうちかえでも素敵になるし、こうやって試合への気持ちが昂ぶっていくコンテンツは既存ファンにもありがたいですね。

あと網羅性は期待しない方がとは言ったものの、即時性というかスピード感は期待したい。これはそもそも早くオフィシャルに情報が早く載ればという問題の方が大きいのですが、、、そこが解決したらサポーターが拡散する余裕もあるし不満も減るでしょう。

おまけ、少し先の話

もう一つ期待したいことがあります。
営業開拓と地域共創です。
簡単に言えば、スポンサーや地域とのwin-winの関係を構築することです。
正直、事務的な内容は公式にさえ上がっていたらサポが勝手に拡散していきますからね。
Twitterだからできることに期待したいです。

これ悔しいけど、山形うまいです。
例えばこれ、スポンサーの立場だったら嬉しくないですか?


他に、山形は県内企業のおすすめのアカウントを募集とかもしてました。ああやって出来た認知と繋がりは少なからず営業開拓にプラスでしょう。

まぁ山形はものすごくTwitterに力を入れてるし、さすがにこのレベルを求めるのは酷かと思いますが、いずれ強化されていくとよいなと思います。


色々と書いてしまいましたが、Twitterに関してはまだ3ヶ月。
運用するにもパワー(コスト)かかること。
なんでこれしかやらないとか言い出すと、なんでイニエスタを補強しないんだ!っていうのと近くなってしまいます。
期待はしつつも今後の進化を暖かく見守っていきたいですね。










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