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メルシーしか知らなかった自分がビジネスレベルまでフランス語を上達させた方法

言語学習をしているけど、なかなかレベルが上がらない、スラスラと言いたいことが出てこないといった悩みをお持ちでしょうか?

自分も同じような悩みを持ちながら勉強をしていましたが、現在では正直昔の自分とは全く違って、問題なくフランス語を使えています。

どのようにレベルを上げていったのかをまとめてみましたので、
いま言語を学んでいて、もっとレベルを上げたい、自由に使えるようになりたいという方の参考になればと思います!




初心者中の初心者だった頃

大学でフランス文学科に入ったのですが、
周りにはすでにある程度勉強してきたお嬢お坊がそこそこいたんですね。
高校で英語かフランス語か選択できたみたいな方々ですよ。

普通の公立高校出身の自分にはそんな世界があるなんて知りもしませんでしたからね!!

で、本当に初めの頃は本気でメルシーしか知らなかったわけです。
あと、数字のアン、ドゥ、トロワ(1、2、3)とボンジュール。
以上。
ってな感じで、まっっったくフランス語なんて知りませんでした。

普通の人でももう少し知っている人いますよね。ジュマペル〜とか、シルヴプレとか。

とこんな感じで最初は無知だったんです。

そんな自分でも、大学の勉強だけでなく留学や色々な人と話すことを通じて、今では特に問題もなくスラスラと話せるようになったのです。


上達に必要なこと

では、どうやって上達したかという本題に早速入りたいと思います。

個人的に言語学習に限らず色々なことに言えると思いますが、
上達する上で一番大事だと思うのは、

楽しむこと

だと思います。

なぜかと言いますと、楽しむという気持ちを持つことで、興味・好奇心が湧き、どんどんと新しいことを吸収しやすくなると思うからです。

よく、小さい子供は吸収が早いというじゃないですか。それと同じように、小さい頃に戻ったような感じを意識的に切り替えて学習するように自分はしていました。

実際に大学の授業で、何か文を作ってくださいというお題があった時に、ありきたりな文を作るのではなく、自分はなるべく面白い文を作って先生を笑わせてみようとして自分なりに楽しんでいました。

そんなこと言っても、文法とか正直つまらないものはありましたけど、その文法を使って何か変な文を作ってみたりとか、実際に自分がその文法を会話で使うことを想像して文を作るなど、色々工夫してみるといいかもしれません。

と、気持ち的なことはこの辺にして実践編にいきたいと思います。


話し相手を見つける

これは先ほどお話しした「楽しむ」と同じくらいとっても大事なことです。

会話ってするだけで学べることがたくさんあるんです。
聞く、話す、発音に注意する、後述しますが伝える力、修正する力、文章を組み立てるスピードとか成長させられるところ盛りだくさんなんです。

なので、とにかく話し相手を見つけてみましょう!
できれば母語話者がいいです。

ですが、どうやって見つけるかが一番の問題ですよね。

大学生の方であったら国際交流サークルとかに入るのがいいかもしれませんね。
そうでない場合は、言語交換ができるアプリやフランス語教室、知り合いに紹介してもらうといった感じでしょうか。


自分は妻がフランス人なので、毎日フランス語を使う機会があります。
妻に会うまでは、自分のフランス語のレベルはそこそこ話せる程度でした。
妻と付き合って毎日話すようになってからは、一気にレベルが上がり、考えずにスラスラと話せるようになりました。

なのでよくいわれている「言語を身につけたいなら交際相手を見つけろ」というのは、本当に言えることです。
ただ、それが目的になって交際しないようにしましょうね笑


シャドーイング

シャドーイングってご存知でしょうか?
シャドーイングは、外国語の音声を聞いて、ワンテンポ遅らせてその音声を影のように真似て発声する練習法です。
この真似るというところが重要です。
これによって耳が鍛えられ、発音、文章のリズムもよくなります。
真似ることに重点を置いているので、繰り返せばネイティブに近い話し方になれます。


シャドーイングの方法は、以下の通りです。

1.リスニング
まずはテキストを見ずに全文を聞きます。何の話題について話されているのか、ざっくりと全体の意味をつかんでみましょう。

2.シャドーイング(1回目)
テキストを見ずに、聞こえてくる英文だけを頼りにシャドーイングします。シャドーイングの音声は録音して、後で確認できるようにします。途中でつまずいても止まらず次に進むことが大切です。発音、イントネーション、リズムに注意しながらシャドーイングをしていきましょう。

3.録音した音声を確認
自分のシャドーイング音声を聞いて、発音できていなかったところ、ついていけなかったところ、英語のリズムやイントネーションなどを確認します。
発音できていなかった単語はもちろん、しっかり声を出してリズムの良い、抑揚のある読み方になっているでしょうか?

4.トランスクリプト(テキスト)を確認
トランスクリプトを見て、文章全体の内容やメッセージを把握したり、聞き取れなかったり単語やわからない単語の意味を確認します。

5.シャドーイング(2回目)
テキストを見ずに録音もしながら2回目のシャドーイングに挑戦します。文章の意味や単語を確認した後なので、1回目よりもできているはずです。
また、1回目で声が小さかったり、抑揚がないシャドーイングをしていた場合は、その点にも注意しながら練習すると効果的です。慣れてきたら文章の意味にも意識を向けながら、練習を重ねていきましょう。

https://www.simulacademy.com/column/tips/shadowing#:~:text=「シャドーイング(Shadowing)」,追いかけるのがポイントです%E3%80%82


シャドーイングのポイントは、
最初のうちは聞こえてくる単語とか文章の意味とかは完全に無視すること。

そういうことに意識がいってしまうと、真似て発生することが疎かになってしまい、あまり練習の効果が得られません。

また、わからなくてもとりあえず音声についていくことが大事です。

そうすることで相手の話すスピードについていきやすくなります。
実際にネイティブの方と会話する時に、全員が話すスピードを落としてくれるという優しい人とは限らないですし。

自分はワーホリ留学中に結構引きこもりがちだったので、家でこれをボソボソとよく練習していました。

そのおかげか、フランス人からは「あまりアクセント(日本語訛り)がないね」とか「発音いいね」と言われます。

あと、音声で練習するのも大事ですが、
実際に母語話者が何か言ったことをそのまま真似ることもすごい大事です。(あまりやりすぎるとウザがられると思うので注意)

相手が何か短いフレーズを言った後に、それをそのまま同じように真似て言うことは自分もよくやります。言っている意味がわからなかったら相手に聞いてみてから何回か繰り返して覚えてみましょう。


限られたボキャブラリーで伝えたいことを伝えられる能力を養う

単語は日本語と同じようにものすごい数あります。
それを全て覚えようというのは、大抵の場合無理ですよね。

なので、そこで重要になるのは、
自分の持っている語彙で自分の伝えたいことを伝えられるようになる
ということです。

コミュニケーションで大切なのは、専門的な難しい言葉やことわざ等を知っていることではなく、言いたいことを相手に理解してもらうことです。

語彙力を身につけるのも大事ですが、この能力はそれ以上に大事だと思います。

この力をどうやってつけていくかということですが、
一番手っ取り早いのは、辞書やスマホなしで誰かとその言語で話すことです。

もし何かわからない言葉があっても、自分の知っている言葉で伝えてみたり、相手と一緒にことば探しゲームみたいに協力して見つけたりするのです。

自分も、ある程度語彙力がついた時点であまりそっちに力を入れずに、誰かと話すことを優先していました。

相手と話す中でやっと見つけた言葉は、単語帳で勉強するよりも記憶に残りやすいように感じます。


会話の中で、修正して学ぶ

フランス語だと
「これって男性名詞だっけ?女性名詞だっけ?」って悩むことが多いと思うんです。

それで、相手に聞いてもいいんですけど自分はよく「まぁ50%で当たるからいっか」と適当に話すんです笑

そしたら、会話の中で後から相手が同じ単語を言った時に、自分が間違ってた!って気づくことが多々あるんです。

あとは文法の使い方とかも、母語話者のを聞いて、「あ〜!教科書でもこんな感じだった!こうやって使えばいいんだ!」とか気づくことって多いんですね。

それで、間違えたり、知らなかったりすることは当たり前なので、そこから修正したり、母語話者がどのように話しているか注意して聞いて真似したり、わからなかったら聞いたりして修正していけばいいと思うんです。

これはある程度話せるようになっても必要なことで、自分もいまだに気づいて修正してという日々です。


考えずに話せるようになるには?

最初のうちは、頭の中で文を組み立ててから話していると思います。
文法はこれで、順番はこれで、動詞の形はこれでetc
こうしていると時間がかかってしまい、会話のテンポも遅くなってしまいます。

目標は人それぞれですが、
私の最終的な目標は考えずに、組み立てる必要もなくスラスラと話せることでした。

そのためにどうするかと言いますと、
組み立てる必要がないくらい繰り返し練習して自然に出てくるようにすることです。

初心者でもBonjourとかJe m'appelle〜とかだったら、頭の中で組み立てたりする必要なくスラスラと言えますよね。
これって、もちろん意味が簡単ということもあるのですが、初心者でも使う機会が多いからだと思うんですよね。

こういう自分のものにした言葉、文を徐々に増やしていくことが大事です。
そのためにはよく使うフレーズを繰り返し口に出して練習します。

そうすると、目的語や主語を変えるなど少し応用すれば違う文になり、スピーキングの力が伸びます。

頭の中で最初から文を組み立てるよりも、こうして知っているフレーズを少し変えるだけの方が早いです。

このように自分の手札を増やしていくことと、それを応用するスピードを上げられるようになると、ほとんど考えずに言いたいことがスラスラと言えるようになります。


最後に

とまあ色々と上達に必要だと思うことを色々と述べてきたわけですけど、

ビジネスレベルを目指す、旅行で困らない程度になりたいなど、人それぞれ目標はあると思いますが、
大事なのは伝えたいことを伝えられること、コミュニケーションを楽しむことだと思います!

気張らずに頑張りましょ〜

ではまた!

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