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疑問

 中学生くらいの時に、全校生徒対象の「薬物乱用防止教室」という授業があった。名前通りそれは薬物の危険性、中毒性などの知識を得る場であった。

 それは果たしてどれくらいの効果があったのだろうか。その授業の終了時に簡易的な感想文や思ったことを書くような時間もあった記憶がある。

 その授業の効果かどうかは定かではないが、私は今のところ薬物乱用はしていないし、する予定もない。

 最近のテレビやSNSなどで薬物をエンタメの一部として扱っているところを目にする機会が増えた。代表的な例でいうと「食ってみな、飛ぶぞ」だ。
私はその発言があった番組も多分一回はみているが特段面白いと思わなかったが、世間的にはそれが面白かったらしく、その回は神回として語り継がれている。

 「とぶ」とか「キマる」とかは薬物使用後の表現として用いられていて、それを日常生活で使う人も増えた。でもそういった言葉を発する人たちは多分薬物でキマったことはないはずなのに何が面白くてそう言うのだろうと思ってしまう。

 薬物を使用することを茶化すことの何が面白いのだろうか。

 薬物使用をほのめかす=面白いという印象が世間的にある以上、中高生に向けた「薬物乱用防止教室」は失敗である。茶化す隙も与えないくらい脅威性などをリアルに伝えるくらいでないとその曲がった印象は覆らないと思う。

 また、20歳になったくらいの青年がインスタのストーリーなどでタバコを吸っていることをわざわざアピールしているのも薬物使用=面白いの思考ありきの行動だと思う。ここでは面白いではなく、かっこいいとなり、タバコ吸う俺=かっこいいという枝分かれした式が成り立つ。
 タバコは嗜好品なので、アクセサリーみたいに本人のかっこよさには繋がらないと思う。

 薬物が面白いと思うならそれが合法な海外に行けばいい。


チキン南蛮定食をたべます。