調べようと思えばお前のこと全部分かる、そんな時代

イギリスに「ベリングキャット」という団体が存在します。
インターネット上に散らばるデータを元にあらゆる事件や疑惑を精査、航空機の誤射や工作員の割り出しなどの成果を誇る調査報道機関なんだとか。
時には確かな情報筋からの提供もあったりするらしいが、基本的にはインターネット上で閲覧できるニュースサイトやSNS、無料で見れる衛星写真なんかを元に調査するらしく、その捜査テクは諜報機関も教えを乞うレベルなんて記事もあったりします。

インターネット上に散らばる情報だけで何かを特定したり、事柄の裏付けをしたりというのは冷静に考えればストーカー行為に近いようにも感じますが、自分はそういう”特定行為”に対して結構慣れてしまっているところはあります。
例えば5chの鬼女板、もしくはハセカラ、少しニッチなところだと遊戯王本スレの「ガジャ」、いや2ch関連ばっかじゃねぇか。
まぁこの大SNS時代、どいつもこいつも情報発信ばっかしまくってる現代インターネットにおいて、意味分からないところから個人情報が大なり小なり分かるのは結構あるあるで、加えて我々インターネットの雑踏はそういう個人情報の漏洩に対して案外無警戒な部分も相まって、ノウハウを習得すれば案外すぐ個人情報を特定できそうな土壌が整っているわけです。
その手のプロは「部屋の間取りの一部」「ツイートで出てくる店舗」などの情報から住んでるマンションの部屋まで割り出せるらしいので、恐ろしい時代ですよね。

ただ自分の個人情報が晒される危機に怯えるのは、どう考えても自分が何かしらやって炎上したり人気が出たりしたときであって、インターネットの肥やし、あるいはインターネットの雑踏の一部である一般ネットユーザーにとっては無縁の話なわけです。
しかしながら世界は広いので、暇を持て余した他人が気まぐれに個人情報特定の練習台としていつの間に調べ上げられていたなんてことがない限りは大丈夫なはずです。(まぁ「暇を持て余した他人が~」の部分は実例としてあるんですが…。)
でも人間のめんどくさい部分を大っぴらにおっぴろげられるインターネットにおいて、特に目立つようなことをしない限りは無理に善人である必要もないので、きっと大丈夫でしょう。
そう考えると、インターネット上での平穏なんてものは、案外見えないだれかからの善意によって成り立ってるのかもしれないですね。

今日はこんな感じで、ではでは。


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