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Our Summer'22/ハイタッチ会でとち狂い編

 これの前記事であるサマソニ&イルコン編はこちら。

当選

 ペンサ、ハイタッチ、お見送り会の3つのイベントのうち一番行きたいと思っていたのはペンサ。シリアル入力が面倒すぎてだらだらとやっていたら3枚分くらい入れたところでペンサの申し込みの期限が終了、普通に外れる。ハイタとお見送り会なら後者のほうがおもしろそうなのでほとんどをこっちにかけることにして、まあとりあえず申し込んでおくかと思い4枚分のシリアルコードをハイタッチ会に入れることにした。


 4日夜の帰路にて当選メールを見、ただただ驚く。帰宅した頃にスビンくんがウィバスライブを始めた。かわいい姿を眺めているうちにランダムで振り分けられたメンバーや時間などの詳細が書かれている詳細が届く時刻になり、ウィバスライブを見ながらメールを開く。

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 衝撃のあまりしばらく固まりそのまま崩れ落ちた。ひとまず記念のスクショをしたら配信中のスビンくんも映る。かわいい。
 無邪気に喋る姿を眺めながら、一週間後に君に(手袋付きだとしても)触れられるらしい、本当に?そんなことがあっていいのか?真珠のように麗しい彼とハイタッチしたその瞬間わたしは除菌された汚れよろしくどろどろに溶けてその場で消滅してしまうんじゃないか?などとうろたえる。ちなみにお見送り会はあっさり落ちた。


初日レポを見たオタク、新大久保で猿に

 ハイタ会の前日はスビンペンの友達と会っていた。エゴサをした友達から「スビンちゃんの対応が丁寧」「手がやわらかい」「名札をつけていくと名前を呼んでくれる」「片手じゃなく両手」「ハイタッチじゃなくてほぼ手合わせ会」と教えてもらう。対応が丁寧だったり手がやわらかいとかは想像がつくけれど、両手…?手合わせ会…?ハイタッチ会なんて比喩や体感の話でなく本当に秒で終わるものだと思っていたので興奮と動揺のあまり猿のような謎の声を新大久保のカフェで上げてしまう。明日、生きて帰ってこられるのだろうか。スビンくんの目の前で死んでしまい彼のトラウマになることだけは避けたいのだが……

 名札があったほうがいいとは思いもしなかったので新大久保のドンキに駆け込み購入。一からデザインを組む時間がなさそうなのでファンレターのデザインをいじって作った。

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9.11 ハイタッチ会

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 同じ部に入るヨンジュンのおたくの友達と昼過ぎに合流し、お互いめちゃめちゃな情緒になりながら時間まで過ごす。友達は推しとハイタするわけではなかったのでぎりぎりのところで正気を保っているようだったが、わたしは無意識にパスタを箸で食べる、手が震えて自動販売機にお札を入れられない、マスクに何か書こうと思い購入したサインペンをすぐに紛失するなど奇行を連発、ビックサイト付近ではまつ毛に虫がとまりパニックになるなどスビンくんとハイタッチする前に発狂してしまわないか本気で心配になる。

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 30分くらいオロオロしていたが勇気を出して入場し、友達とはばらばらに。列が動き、少しずつ順番が近づいてきた。すぐそこには数日前にコンサートを見てますます大好きでいとおしく大事な存在になったアイドルがいてこれから対面する。現実だろうか?無機質な建物の中に一人ずつ並びテントの中に吸い込まれていく図も相まってシュールな明晰夢の中にいるみたいだった。あと3人、あとふたり、あとひとり。


ハイタッチ会 本番

🐰「%°○×=$○>!(絶対に日本語で挨拶してくれたのに周りがうるさくて聞こえなかった)」
🐰「○○(本名呼び捨て)〜!!!!!
自分「제일사랑해〜〜!!!!!!!!」
🐰「사랑해〜!!!!😊」

 スビンくんが視界に入った瞬間に、まじでいる、ほんとにいる、本人だ、すごい、スビンくんだ、とあたりまえすぎる感想がぽんぽんと浮かぶ。白いテントの中で白いニットと白いブラウスを着た色白のスビンくん。目に入る光景のすべてがどこまでも真っ白すぎて真夏の太陽を直視した時に感じる烈しく眩しい光を思い出す。誇張抜きで目に見えるものすべて白かったので天国に来たかと思った。

 入ってすぐにスビンくんが日本語で何か言ってくれたようだが、スビンくんのブースは通路側でハイタを終えたおたくたちの足音がかなりの大きさで響きまくっていたためその音に埋もれてしまった。
 なんて言ったんだろうと一瞬考えたら頭が真っ白になり挨拶も何もできなくなったが、胸につけた名札を片手で揺らし続けていたからかすぐに名前を大きな声で呼んでくれた。プロアイドルすぎる。しかも呼び捨てだったので衝撃とうれしさとときめきでどうかしそうになりながら両手でハイタッチ、というかレポ通りビニール越しにそっと合わせる。どうしよう。手のひらの感触や起伏がよくわかってしまった。

 スタッフに剥がされたのかわたしから離してしまったのかはよく覚えていないが、手が離れてすぐスビンくんは長い両腕で大きなハートを作ってくれた。わたしが「제일사랑해〜〜!!!!!」と大きな声で言うとニコニコしながら「사랑해〜!!!!!」と返してくれた。
 気づいたらブースの外に出ていた。たしかに6、7秒くらいはあったはずだが体感0.5秒くらいだった。イルコンでガンをつけあった時(前回の記事参照)のほうがよほど長く感じられたが、今でも手のひらを合わせたときの感触は鮮明に残っている。


間近で大好きなアイドルを眺めた感想

 大好きでいとおしく大事な存在で銀河一のアイドルでわたしを破滅させるオム・ファタールことスビンくんを本当に間近で見たわけだが、とにかく信じられないくらいかわいかった。白くてもちもちでふわふわですべらかでやわらかそうでマシュマロとか餅とか大福のキャラクターみたいだった。本当に成人男性なのか?

 肌が本当に白く、しかし透けそうな感じというよりは質量がしっかりある白さであれは完全に北欧の雪原だった。こちらを1秒たりとも離さずずっと見つめてくれた眼は濡れたように黒々とし、瞳の奥は北斗七星がきらめいているみたいだった。概念としての冬が詰まりすぎている。

 わたしはスビンくんの口元がすごく好きなのだが、間近で見た唇が完全にシナモロールだった。ていうか全体的にシナモロールっぽかった。頭身はぜんぜんこんなんじゃなかったけど。頭が本当に小さかった。

 サンリオは特に興味がなかったが、ハイタが終わった瞬間にLINEのきせかえを購入し、グッズを調べ、翌々日にはサンリオショップでぬいぐるみを買ったくらいには似ていた。

 とにかく今も思い出しては悶えて何も手につかなくなってしまうくらいにかわいかった。スビンくんは神様が地球上のかわいいものを集めて創造した奇跡の結晶で「かわいい」「愛おしい」という言葉はスビンくんの抗えぬ魅力を説明したいがために作られた言葉だったし人類が本能的に最も美しいと感じる黄金比は1:1.618らしいがわたしが本能的にかわいいと思うそれはスビンくんのお顔の配置のバランスだったということがよくわかった。

 というわけで基本はかわいさを感じた感想ばかりだけど、スビンくんからときめきの要素を感じたのは声。ヨントンの時も同じようなことを思ったが、すぐ近くで聞こえたスビンくんの声は映像で喋っている時よりかなり低く太さもあり、自分の鼓膜部分をそっとなでられているみたいだった…… 何が言いたいかというとめちゃめちゃに色気のある声で、そしてその声で名前を呼び捨てされたので本当に頭がおかしくなると思った。あんなにかわいいのにこういう部分で成人男性っぽさを出してくるのやめてほしい。心臓に悪いので。

 ハイタッチは手袋とビニール越しだったが終了後にそんなの忘れていたくらいには感触がわかってしまい謎の罪悪感に苛まれる。うわさ通りハイタッチではなくソフトタッチな手合わせで1〜1.5秒くらい。特に親指の付け根と人差し指から小指の盛り上がった部分がやわらかくふわふわしていて猫の肉球を思い出した。
 大きさは16cmあるわたしの手がスビンくんの第二関節にあたるくらいだった気がする。調べれば何cmかなんて出てくるけど自分だけの記憶にすがりつきたいのであえて調べない。スビンくんと手を合わせた位置はわたしの顔のほぼ真横で、20cmくらい身長差があるのでだいぶ低くしてくれたんだな…… と気遣いに感動した。


まだまだスビンくんに狂えてしまうんだ、という気づき

 ハイタ会が終わって真っ先に思ったのはこれだった。

 ハイタが終わった瞬間から自分の中のオジさん人格(と呼んでいるキモオタの人格)が猛スピードで肥大していった。それは制御不能の乗り物に乗ってがんがんに振り回され圧倒されている感覚にかなり近い。スビンくんのかわいらしさに完全にやられ、キモオタの人格のコントロールができない状態に陥ってしまった旨を友達にラインしたらドン引きされた。

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きせかえはハイタが終わってすぐに購入したシナモロール

 わたしはスビンくんを好きになればなるほどキモくなってしまうカルマを抱えているらしく、翌日は朝からこんなクソコラを作ってしまう始末。

 スビンくんがわたしの推しになったのは0X1リリースの頃くらいだから、好きになってもう一年と数ヶ月は経っている。普通は少しくらい熱量が落ち着いてきてもいい頃合いとは思うが、まったくそんな気配がない。むしろぐんぐんと上昇を続けてオタクとしてのキモさも比例して増している。アイドルのおたくになって6年くらい、気が多い方なので推した人数もそこそこいるが、こんなにもおかしくなったことはいまだかつてなかった。
 だから来世の分までスビンくんにとち狂っているだろう自覚があったものの、ハイタを経て来来来来来来来来来来来来来来来来来来世分くらいまで軽く加速してしまった気がする。わたしはこれまでも十分スビンくんに狂っていたのに、まだまだ狂えちゃうんだな…… と謎の感動すら覚えた。
 そして自分をこんなにもめちゃめちゃにさせるスビンくんに改めてあふれんばかりのときめきと底知れぬ恐怖を感じてならない。なんておそろしいアイドルなんだ。冗談半分でスビンくんはわたしにとってのオム・ファタールと言い続けているが、本当におたくとしての自分の運命の男なのかもしれない……などとばかげたことを思うくらいには浮かれ続けている。

 以上がわたしの2022年夏の記録かつ彼らと過ごしたはじめての夏の記録である。サマソニ、イルコン、CDリリース、イベントと異国の地にてわたしたちをたくさん楽しませて愛情を注いでくれた5人には精一杯の感謝をしたい。また日本で会おうね!