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「自由な人生を、誰の手にも」アドリブワークス山岡さんの取り組み

Ventrures Academyでは、月1回、起業経験者、実践者をゲストにお招きしたエキスパートセッションを実施しています。

今回は、神戸市に本拠地を持ち、共創支援オンラインコミュニティ「Triven」を運営する「アドリブワークス」の代表、山岡健人さんをゲストにお迎えしました。

山岡さんは現在34歳、まず驚かされたのは、その豊富なキャリア!
大学卒業後、30代で4つの会社を渡り歩き、アドリブワークスを立ち上げられました。
その他、ワーケーションコンソーシアム代表理事、日本ワーケーション協会公認ワーケーションコンシェルジュも務めていらっしゃいます。

そんな山岡さんのキャリアの裏には、就活時の強烈な経験(トラウマ)に起因しているといいます。
山岡さんは、愛媛県今治市のご出身。大学卒業後地元に戻って欲しいというご両親の強烈な要望と、東京で働きたいという自分の強い思いとの葛藤に苦しんだそうです。

結局、両親の押しに根負けして地元の新聞社に内定するも、やはり東京では働いて広い視野を身に付けたいという思いとの間で悩み、うつ状態に。
そんな山岡さんを見かねてご両親も歩み寄ってくれて、最終的には東京での就職が実現しました。
その際に「30歳までに、場所的にも・時間的にも・経済的にもに自由な働き方を実現する」と決めたといいます。

その後、ITを軸に、広告営業→法人営業→プロデューサー→経営コンサルの経験を経て、アドリブワークスを立ち上げられました。

当時、田園都市線の激混エリアから通勤していたことや、同僚や周囲の人の将来的に地元に帰りたい、親の将来の介護が心配といった声が多かったことを受け、誰もが地方に戻り、場所・時間を選ばない働き方ができる時代がもしきたら、日本は今よりももっと良くなるのではないか?と考えたのが創業のきっかけになって起業に至ります。

また、地方で起業することのメリットも感じており、ご自身がいくつかのプロジェクトを立ち上げて実証実験を行い、うまくいったことで、それは確信に変わったといいます。
そんな地方での起業をもっとやりやすくする方法はないだろうか?
と山岡さんは考えます。

そこでできたサービスが、共創支援オンラインコミュニティ「Triven」です。

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起業や副業の流れの後押しもある中で、誰もがやりたいことを、やりたい時に、やりたい場所で立ち上げ、資金や支援者を募ることができるサービスは、最初は受け入れられなかったものの、その後のCOVID-19の襲来で需要が高まり、ユーザー数が増えていきました。

今日本にいる起業志望者は150.6万人いるというデータがありますが、実際に起業を実現しているのはそのうちたったの10%(16万人)。
山岡さんは、これからの日本においては残り90%の人が活躍しやすい時代になるだろうと考え、その90%に機会を与えることで、少子高齢化や地方過疎といった社会問題をも解決しうるサービスにできると考えました。

また、企業においても、社内分業型の仕事のやり方から、プロジェクトベースで会社の垣根を超えた人材を集めて進行していくやり方にシフトしている流れもあり、まさに今Trivenのようなサービスが世の中に受け入れられていくだろうと考えたと言います。

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Trivenは、全国各地から起業したい/副業したい新商品を開発したい、新しいサービスを始めたいと考える個人がアプリ上で簡単にプロジェクトを立ち上げ、仲間や資金を募ることができるサービスです。
従来のクラウドファンディングと比較して、使い方が簡単かつ、プロジェクトそのものよりも"人"を中心に集まるのが特徴だそうです。

このサービスを通して、山岡さんは、「起業のハードルを下げたい」と言います。起業というと少し難しく考えてしまいがちですが、「コトをおこす」ということが誰にも気軽にできれば、結果的に起業家も増えていくと山岡さんは考えています。
そんな思いもあり、Trivenのユーザーインターフェースは非常に簡易な仕様になっています。(ぜひ一度お試しください!)

アドリブワークスでは、Trivenのほか、全国のコワーキンスペースを月額3,300円で使えるサービスや、大企業や行政のプロジェクトとのコラボ機会の提供など、これから起業・副業で何かを起こしたいという人のために様々な仕組みを用意しています。

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だれもが、時間も、場所も、経済的にも自由になる世界。
そんな世界の実現・定着に向けて山岡さんは今日も奮闘しています。
働き方改革や、Well being、ワーケーション、QOLといった心身の健康を謳うキーワードが飛び交う昨今において、山岡さんの事業はより重宝されていくのではないでしょうか。

ますますのご発展をお祈りします。
山岡さん、ありがとうございました!

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