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SNSってなんのためにやるのでしょうか

SNSの運用は骨が折れる。
自由に投稿していたら勝手にフォロワーが増えた、という人もいるけれど大抵は違う。
インフルエンサーになろうと思ったら、努力と継続が必要になる。
その手間をかけてまでSNSを育てるならば、発信力をつけた先に何がしたいのか見えていた方が良いと思う。

わたしには4年ほどお付き合いさせてもらっている取引先があって、その会社はインフルエンサーと関わる案件が多い。
携わる分野が主にアパレル・美容なのでファッショニスタ系のインスタグラマーさんが多いのだけれど、彼女たちの生き様からたくさんのことを教えてもらった。

数千人のインスタグラマーとの取引から見えてきたことは、インフルエンサーとしてのキャリアパスは3フェーズあるのではないかということ。

フェーズ1 PR案件をもらえるようになる
フェーズ2 自分の商品を買ってもらえるようになる
フェーズ3 ただ生きてるだけで投げ銭してもらえるようになる

今日はそれぞれのフェーズについて具体例とともに紹介する。
そして、このキャリアパスを目指したい人であれば、SNSを武器にすることは大いに価値があると思うのです。

フェーズ1  PR案件をもらえるようになる

一言にインフルエンサーと言っても、どのジャンルに特化しているか、フォロワーは何人いるか、本人のスタンス(本当に気に入ったもの以外紹介しない等)などでPR案件との親和性は変わってくる。
職業人としての秘密保持義務の範囲内で書くと、
・たまに無料で着圧ソックスやサプリ、時計などバラマキ系商材がもらえる
・好きなブランドから依頼がもらえ、シャンプーや化粧品、洋服を自分で買わなくていいようになる
・さらには現金報酬ももらえ、職業として成り立っている
など状況は人それぞれ。
世の中にPR案件は大量にあるので、フォロワーを抱えていれば(程度の差はあれ)依頼はくる。

フェーズ2  自分の商品を買ってもらえるようになる

よくいうインフルエンサーブランドというやつだ。
単発のクライアントワークから持続的な自主企画に収入の柱が移っていく。
金銭を目的に商品を売りはじめる人もいるが、自分の好きなことの延長線上で商売をはじめた人も多い。
インフルエンサーのすごいところは、既にファンがいるから売上の立つところ。発信力があるってすごい。

以下、自分が何を好きなのかわかっていて、そんな自分だからこそできる商品やサービスを発明した3人の例を紹介します。

例1)スタバマニアの作ったストロー
スタバのカスタマイズを紹介している@instaba.gramerさん。

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彼女が販売しているのは、繰り返し使えるステンレスストロー。

発信内容とリンクするプロダクトなので筋が通っていて気持ちいい。
初回販売は8分で2000本が売れたらしい😳


例2)インフルエンサーのスタイルブック

世界各地を旅する様子を発信している@chiionholidayさん。

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そんな彼女がはじめたのは、インスタグラマーのスタイルブックをつくる出版社。

もともと読書が好きで、旅に行くたび自主制作本(zine)を作っていた彼女。
そこから「インフルエンサーのスタイルブックを作る」というオリジナルな事業を展開した。
出版した本は数千部は売れているようだし、代官山蔦屋書店でも取り扱われていたり、急成長中。

例2)スピリチュアル系ウェビナー

視覚的センスがあからさまにわかってしまうのがインスタグラム。
わたしの知る限りスピリチュアル系で洗練された投稿をしているのは@paradisabykeitoさんだけだと思う。

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彼女がコロナをきっかけにはじめたのがウェビナー。(↓は受講者のみ見れる鍵垢)

商品がデータの場合はいくらでも量産できるのが強い。
彼女は一ヶ月4万円の講座を200名以上に売ったらしい。
自営業で対面カウンセリングをやっている時とは比べ物にならない収益になっているんじゃないかな。
彼女は数千人規模のフォロワーでも十分に集客できる良い例だと思う。

自分の商品を売るフェーズになると、フォロワー数ではなくその中にどれだけファンを抱えているかが大切なのだ。

フェーズ3  ただ生きてるだけで投げ銭してもらえるようになる

わたしが思う、インフルエンサーの最終形態👼
フェーズ2の時点では自分が好きな分野で相手の喜ぶ商品を作っているが、フェーズ3になると自分が腹の底から望むこと、やらずにはいられないことが作品となって応援してもらえているイメージ。
具体的な作品を作っているというより、人生そのものが作品になっている。
需要よりも使命に従っている姿はもはや芸術。

ここまで来ると、ついてきてくれるのはコアなファンになる。
わたしが追いかけている二人でいうと、
・noteサークル(月額制)でパートナーシップやキャリアや子育てなど自分の人生で起こったこと、思ったこと、決めたことを綴る
・月額制で月2回、日々の出来事やそこから考えたことを音声配信する
というスタイルで活動している。
どちらも人生を開拓していく姿を実況中継しているだけなのだけれど(赤裸々な日記を有料で読ませてもらってる感覚)わたしは喜んで課金してしまう。
二人のことは何年も追いつづけていて、新しいSNSを始めればフォローし、本を出せば購入し、キャリアを降りたりしばらくオンライン上からいなくなっても忘れなかった。
二人が何をするかではなく、どう生きるかに興味があるからだ。

この二人は情熱大陸にも上陸した著名人なのだけれど、これからはフツーの人でもコアなファンを作っていくことが可能になると思う。
数年以内に気軽に投げ銭できる媒体(Youtube生配信のスパチャみたいなやつ)が増えて、フェーズ3に進むインフルエンサーが一気に増えるのではないかな。

まとめ

インスタグラムでいうと、最近はフォロワーのいる人よりもフォロワーの中にファンの多い人に有利なアルゴリズムになっているらしい。(フォロワーのタイムライン上位にのりやすい、発見タブにのりやすい、など)
インスタグラマーを起用するPR案件をしてみても、同じフォロワー数なのにインサイト(リーチ数、保存数、コメント数など)はかなり差がある。
インフルエンサーに憧れて無理矢理フォロワーを増やした人も少なからずいて、そういう人はファン率の低いジャンクアカウントになっていることが多いのだ☠️

大きな組織に所属したり有名人にならなくても、個人が発信力を持てば自立できる時代。
フォロワーからファン、ファンからコアなファンへ信頼関係を育てていけば、生きたいように生きているだけで応援してもらえるようになるのかもしれない。(なりたい!)

以上。
この記事に書いたことを余談を交えながら音声配信でも話しました。
よろしければ聴いてみてください🌱(11:10あたりから本題に入ります)

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最後まで読んでいただきありがとうございました♡
📷 instagramやってます @inthelonelycity

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