2019/5月に聴いたもの

このシリーズでは、だいたい月1を目標にSynthwave、Outrun、Darkwave等の作品のレビューと言うか紹介記事をまとめていこうと思っています。

5月は、正直な話、Com Truiseばっかり聴いていた記憶しかないです。でもとりあえずレビューを書いていきましょう。

Com Truise - Persuasion System

Com Truise4枚目のアルバム。今作も音楽性にはブレがなく、まあ金太郎飴的ともいえるが、この人の場合は早い段階で自分のスタイルを確立しているのであんまり他の音楽に影響される必要性がないのかもしれない。表題曲の出だしのシンセベースが入ってきた瞬間に、「ああこれはCom Truiseそのものだ」と認識できる、そういう個性を持っている。

Com Truiseの音楽は非常に抽象的な音楽なので、なんとなく抽象的な言葉でレビューしなければいけないような気がする。

抽象的とはいえ、別に難解なわけではなく、眉間にしわを寄せながら神妙な面持ちで聴くようなものでもなく、聴いていて疲れるようなものでもない。ようは風呂で湯船につかりながらゆっくりと聴きたい音楽なのだ。私は防水のBluetoothスピーカーを買ってから、世の音楽を、風呂の中で聴きたい音楽と、そうでない音楽の二つに分けて認識するようになったが、Com Truiseの音楽は前者の筆頭である。また、バスルームという必要なもの以外があまりない四角い空間は、この抽象的な音楽に非常にマッチしている。

ALEX & TOKYO ROSE - Akuma II

同じコンビによる、2017年のDarksynthの金字塔ともいえる「Akuma」の続編。今回も前作同様に全く抜かりの無いDarksynth祭りに仕上がっています。
Darksynthというジャンルは、なぜ「Dark」という単語をジャンル名に冠したのか?という事について何となく最近思う所があったのですが、Darksynthというのは激しい音の一辺倒でもなくて、なんかちょっと「悲しみ」があるわけです。「ハード」とか「ハードコア」と言った表現ではなく「ダーク」という表現なのも、もしかしたらその辺にあるのかもしれない。ジャケットの絵とかも一見すると怖い感じだが、でも何とも悲哀が込められていて、そういう感覚がDarksynthの感覚なんだろうと思う。

Sierra - Gone

続いてもDarksynth、SierraのEP「Gone」です。
わりとGesaffelsteinの影響下にあると思われるヘヴィーかつスローな作風。時折入るアナログ系の音色のシンセが「悲しみ」の部分を担っていて、デジタルなシンセのゴリゴリ感と対照的に配置されているのが良い。

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verylongunagi

21世紀の16ビット・サウンド

「8bit風のピコピコ音から、16bit風の倍音豊かなサウンドへ」 要するにoutrunとかsynthwaveとかその辺
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