英語ヘッドラインの対応の仕方② 実践編

今週も色々とヘッドライン流れてましたが、前回の続きです。
前回の内容はこちら。

今回は実践編です。特に、突発的に発生した速報、まさにヘッドラインに対してどう対応するのがいいか、という点で書いていきます。

①まず機械翻訳。そして概要を把握。
②情報変換が早い人のアカウントをチェック。
③関連するキーワードで検索。
④日本語で流れてくる後続の情報と答え合わせ。

だいたい、こういう流れになると思います。

①まず機械翻訳。そして概要を把握。

1/26深夜に、トランプ大統領の政府閉鎖の一時解除に関連した情報が流れた時の動きを参考に見ていきます。

赤丸のところですね。Twitterの中で、こういう市況のヘッドラインを多く流してくれる法人のサービスをリスト化しているので、その中から影響していそうな情報を探しに行きました。

これが、自分がその時に原因としてみた最初のツイートです。
ご存じの通り、Twitterには自動翻訳の機能がついているので、個別にこうした形で日本語に併記が出来ます。訳された日本語についてはちょっとそのままだと意味が分からないのですが、閉鎖が続いていたことと、相場が急騰したという状況を考えると、この状況では「閉鎖終了が決まったのかな?」という想像は容易につくと思います。

この文章、正確な文法だと、

"US government shutdown deal has been reached. - report"

になると思うんですが、太字の部分は省略されています。
こちらの文章を機械翻訳すると、

「米国政府のシャットダウン契約が成立しました。」

となり、より分かりやすい内容になります。ただ、自分達は正しい英語を学ぶわけではなく、あくまで情報をより素早く得ることに集中すべきなので、翻訳された日本語のニュアンスを理解できればいいでしょう。

その為に、極力短く簡潔にまとめられたツイートに注目していた方が機械翻訳は精度が上がります。

②情報変換が早い人のアカウントをチェック。

動いた理由がわかったら、今度はそれに関連した続報があるかどうかを調べますね。重要な事案ほど色々とTLに情報が流れてきますが、1番効率がいいのは英語の情報に強いトレーダーのTLをチェックすること、です。

自分が直接お会いしたことがある方だと、かにぱんさんとかが代表的。

自分が情報を探っている間に既にこうした形で日本語にしたものを流してくれています。

身も蓋もないんですが、ぶっちゃけかにぱんさんみたいな人の情報頼るのが一番英語のヘッドラインに対応する簡単で素早い方法なんですよね。

なので、鼻っから英語を見るのも嫌だっていう人は、かにぱんさんみたいなトレーダーの人を探して片っ端からフォローしておくのが手っ取り早い。それはそれでありだと思います。
できれば、個人のトレーダーで、情報そのものを扱って収入としていない人の方が早い傾向にあります。凍結で話題になってる岡三マンなんかもそんな中のひとりですね。組織に属していたり、組織そのもの(証券会社の公式)は情報の裏どりがある程度必要なので、速報性としては遅くなる傾向があります。

③関連するキーワードで検索。

急騰の理由がわかったら、今度はそれに関連するキーワードで検索します。
この夜ですと、閉鎖解除に関するニュースなので、
・shutdown
・shutdown end

・shutdown trump
などのキーワードで検索していきます。
コツとしては、複数ワードで検索をかけること。shutdownの単語だけだと、政府機関閉鎖とは全く違う情報まで拾ってきてしますので、もう1文字加えるだけで一気に検索の精度があがります。

政府閉鎖が解除になる → 3時半からトランプが会見予定
→ 閉鎖については短期的なものになりそう → 国境の壁予算は別途協議

と最初の速報から20分ぐらいまでにこれぐらいの情報は集めることが可能です。もちろん、その場合、①と②を駆使しつつ、気になる情報に「いいね」やリツートして後でまた見直しができるようにしておくといいです。

それから、こういう時に、個人の情報に関してはツイートをしている人の経歴も併せて見るようにしています。この人はエミー賞受賞のジャーナリストらしいので、ある程度情報に信頼がおけるかな?とか判断できるからです。

④日本語で流れてくる後続の情報と答え合わせ。

これは新聞社や証券会社の情報のことですね。
先ほどもいいましたが、ここらへんの発信する情報は裏どりなり確証がないと情報を流せないので、どうしても色々と後追いになるため、速報性という意味ではあまり優位性がありません。

例えば、この情報が流れてきたタイミングでは、ほとんどの人は3時に会見がある事を知っており、チャート的には天井をつけて反落している状態です。ここでドル円をロングしていれば、一回も利益を見ることなく、落ちていく状態になっていたでしょう。

その代わり、情報の確度という意味では、日本語の翻訳や情報内容そのものが信頼はおけるので、イマイチ確証が取れてないという情報が、日本語でこうして流れてきた場合は信用できるぐらいの活用度になります。


最後に:高い英語力は必要ない。大事なのは…

実際の予定されていなかった速報とイベント発生を実例に見ていきましたが、このように実際に高い英語力がなくても、海外のヘッドラインに対応する方法はいくらでもあります。特に現在はある一定以上の精度の翻訳がリアルタイムで出来てしまう為、実はほぼ英語力は必要ありません。

どちらかというと、幅広く情報へのアンテナを広げつつ、相場に反応があった時に、いち早くその情報に辿り着いて、理解を得る方法があれば、言語についてはさほど重要ではないって感じですかね。その方法はネットを駆使すれば語学ができなくてもいくらでもありますので。

上に書いてきた流れも方法論のひとつで、その他にやり方はいくらでもあるかもしれません。もっと効率的かつ速くできる理解方法もあるでしょう。

1番大事なのは、外国語に対しての苦手意識を無くす事、だと思います。

例えば、自分自身はこうした流れを書いてきましたが、外国語を頭の中で日本語に翻訳をしません。英語をそのまま英語で理解をしています。英語以外に、スペイン語をある程度読めますが、英語は英語、スペイン語はスペイン語、そのままで理解をします。なぜかというと、そっちの方が早いからなのと外国語に慣れているからです。裏を返すと、外国語に関しての苦手感覚がありません。

もちろん、自動翻訳を使うケースもありますし、他のトレーダーの翻訳情報に頼る時もあります。そして、皆さんより相場で勝ってるかというと、そういう訳でもありません。むしろ、勝ててない方でしょう。

あくまで、私たちはヘッドラインが相場に与える影響と、それによって自分のポジが利益が出るのか?利益が出るポジションを取れるのか?を考えないといけないので、外国語が読める=相場で儲かるって訳ではありません。その理論だと、例えば日銀のネタはいち早く日本語で流れる傾向がありますが、日銀ネタで日本人が全員儲かるわけじゃないのと一緒です。

個人的には、どうやってその情報を使って利益が出来るかを教えて欲しいw


補足:
参考までにヘッドライン英語の見方の特徴をまとめたリンク貼っておきますので、もっと知りたい!って人は読んでみて損はないです。「be動詞の省略」や「to doは未来を表す」っていう部分は知っておいた方が理解しやすいでしょう。なお、このルール「新聞のヘッドライン」がベースなので、Twitterなどでは必ずしもこの限りじゃないっていうは気を付けておいて下さい。





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