見出し画像

観戦記①

コロナ禍となり、試合観戦の機会が失われてしまった。
その中でレビューを始めたわけだが、戦術にはあまり詳しくはありません。
ただ、サッカーは大好きでJリーグだけでなく高校サッカーや大学サッカーを生で見ることがこれまでの趣味でありました。
せっかく文章を書くことに楽しみを見出だし始めたので、その本来の趣味も形に残して見ようと思い新しいことを初めてみます。
観戦した試合の感想を書きながら注目選手を挙げ、読んでいただいた方に覚えてもらえたら嬉しく思います。
お読みいただけるとありがたいです!

今回観戦に訪れたのは八田河川敷グラウンド。
Jリーグユース選手権大会 ヴァンフォーレ甲府U-18対栃木SC U-18の一戦。
2021年12月31日において満年齢17歳以下の選手が参加条件となり、高校2年生が中心となる大会。
ヴァンフォーレにおいては2016年にダノンネーションズカップで世界大会準優勝した世代となる。
また、このチームの指揮を取るのは甲府のレジェンド石原克哉U-18コーチ。
甲府を長年背負った人が甲府の未来を担う選手たちを指導しているのは感慨深いものがある。

1.スタメン

画像1

甲府
32.松澤 隼人【FCジョカーレ→甲府U-15】2年
19.佐藤 柚太【名古屋U-12→名古屋U-15】1年
3.小林 隆【JAA甲斐CIELO→甲府U-15】2年
22.櫻井 秀都【甲府U-12→甲府U-15】1年
15.田中 大夢【山城SSS→甲府U-15】2年
17.拇速 慎ノ助【フォルトゥナSC→グランデアメージングアカデミー】2年
7.天野 空太郎【甲府U-12→甲府U-15】2年 ☆
10.氏原 幹太【甲府U-12→甲府U-15】2年 ☆
29.鈴木 斗憂【SC豊田東→名古屋U-15】1年
14.渡邉 春翔【甲府U-12→静岡学園中】2年 ☆
28.中村 瑠志【甲府U-12→甲府U-15】1年

ベンチ
21.佐藤 沙樹【アルティスタ浅間U-12→アルティスタ浅間U-15】1年 GK
16.馬塲 哲史【江南南SS→クマガヤSC】1年 DF
20.新堀 翼【FCパーシモン→東急SレイエスFC】1年 MF
25.佐藤 晟樹【Uスポーツクラブ→甲府U-15】1年 MF
11.佐藤 楓【玉諸SSS→甲府U-15】2年 MF
30.木村 建貴【江南南SS→クマガヤSC】1年 MF
23.髙橋 利帆【大森FCU-12→大森FCU-15】1年 FW

☆が付いている選手がダノンネーションズカップ準優勝メンバー

ダノンネーションズカップでも活躍し、夏に行われたクラブユース選手権でもレギュラーとして活躍した内藤大和選手、志村ぼん選手はメンバー入りしなかった。

栃木
16.三浦 悠斗【栃木U-15】2年
32.飯島 颯汰【ともぞうSC】1年
5.菅原 伶欧【栃木U-15】2年
36.安齋 大輝【ともぞうSC】1年
41.臼井 春翔【栃木U-15】1年
20.安原 大晴【ともぞうSC】2年
2. 倉持 敢太【栃木U-15】2年
35. 本橋 頼【栃木U-15】1年
6.齋藤 蒼天【栃木U-15】2年
24.小森 琉己 【AS栃木bomdebola】2年
37.佐藤 佑磨【栃木U-15】1年

ベンチ
22.熊倉 成希【F.C.TOCHIGI】1年 GK
40.永井 心温【栃木U-15】1年 MF
31.舘野 勇輝【栃木U-15】1年 MF
30.石川 丈慈【栃木U-15】1年 MF
38.佐藤 麻陽【栃木U-15】1年 MF
28.村上 竜規【栃木U-15】1年 FW
9.猪瀬 天【栃木U-15】2年 FW

2. 試合内容

レビューを書くわけではないため、ざっくりとした流れに留めさせていただく。
共にトップチームの戦い方を踏襲したチームとなる。
甲府は立ち位置を重視しボールを保持するのに対し、栃木は前線から献身的にプレスを掛けロングボールで押し込んでいく。
立ち上がりは共に前線にボールを送り込んでいく試合となった。
徐々に甲府が落ち着いてライン間にポジションを取り、栃木の選手に捕まらない形でボールを動かしていく。
すると20分に右サイドから佐藤柚太選手の入れたクロスが栃木DFに当たりオウンゴールとなり、甲府が先制する。
27分には甲府に追加点が入る。
左サイドからのCKを天野選手がゴール前に入れると小林選手が合わせリードを2点に広げる。
栃木は前からボールを奪いにいきたいが、中盤の拇速選手、天野選手、氏原選手の立ち位置が良く甲府のボール回しに翻弄されてしまう。
前半は耐える時間の長かった栃木だが、後半開始から5人の交代を行うと状況は一変する。
球際の強度が増し、甲府を押し込んでいく。
栃木の前からのプレスの強度が高まったことでボールを繋げなくなった甲府はアンカーの拇速選手をCBの間に下ろしビルドアップを始めることで落ち着きを取り戻す。
だが、交代で入った選手が栃木の強度に付いていけず、栃木の流れは加速し81分に中央を割られる形で失点してしまう。
その後も押し込む栃木、耐える甲府という構図の中最後にドラマが待っていた。
櫻井選手がGKの松澤選手に下げたボールは松澤選手の脇をすり抜け、ゴールの中へ。
この直後に試合終了のホイッスルが鳴り、最後に追いついた栃木が引き分けに持ち込んだ。
勝負にこだわるだけなら違った采配もあったかもしれない。
だが、育成とは勝敗だけが全てではなく最後の失点も今後の成長のためにも必要なものとなるだろう。

公式記録は以下をご覧ください。

3.注目選手

甲府は全選手紹介したいところだが、出場時間の短かった選手は割愛させてもらいます。
栃木に関しては気になった選手の名前を挙げさせてもらいます。
今後は各チーム気になった選手のみ挙げていこうかと思いますが、甲府サポーターの方が多くお読みいただいていると思いますので甲府のアカデミーの試合はなるべく全員紹介したいと思います。

甲府
32.松澤 隼人
トップチームに二種登録されている選手。
キックの精度が高く、守備範囲も広い現代的なGK。
身長が大きくはないため、シュートセーブやキックの精度をより高めていきたい。

19.佐藤 柚太
運動量豊富に上下動できるSB。
守備よりも攻撃参加に特徴がある選手となる。
オーバーラップからのクロスが武器。

3.小林 隆
U15日本代表候補にもなったことのある190cmの大型CB。
身長だけでなく、足元の技術もありロングフィードが持ち味の選手。
左足とアジリティの向上が今後の課題か。

22.櫻井 秀都
空中戦の強さを誇るCB。
繋ぎの能力もあり、ポゼッションサッカーに合った選手。
攻守共に判断力と集中力が高まると今後楽しみな選手である。

15.田中 大夢
派手さは無いが、ミスも無い堅実なDF。
中学時代はCBとしてプレーしていた。
DFラインならどこでもこなせるチームに一人は欲しいタイプの選手。

17.拇速 慎ノ助
頭の良い選手。
認知力の高さ、読みの鋭さ、安定した技術力を併せ持つ。
スペイン人コーチが教えているチーム出身なのも納得できる選手である。

29.鈴木 斗憂
攻守共にハードワークできるアタッカー。
派手なドリブルや豊富な得点力を誇る選手ではないが、裏への飛び出しや攻守の切り替えとボールが無くても輝ける選手である。

10.氏原 幹太
左利きのファンタジスタ。
股抜きやスルーパスで魅せられる選手。
ゴールに繋がるプレーが増えてくると今後大きな舞台で活躍するだろう。

7.天野 空太郎 
チームの心臓であり、司令塔。
キックの精度が高く、視野も広い選手。
自然とボールが集まってくるのは信頼の証だろう。

14.渡邉 春翔
静学出身のドリブラー。
サイドだけでなく中央でもプレーできる万能な選手。
ゴールに向かう姿勢が増えると上手い選手から恐い選手に変わるだろう。

28.中村 瑠志
小柄だが、献身的にハードワークするストライカー。
内藤大和選手とポジション争いをしており、比較されることも多く大変な立ち位置だろうが、スピードは圧倒的に勝っている。

11.佐藤 楓
サイドで活きるドリブラー。
縦への突破も中へのカットインもできる選手。
突破力はあるだけに突破した後のプレーの質を上げていきたい。

栃木
16.三浦 悠斗
セービング能力が高く、ハイボール処理も安定したGK。
足元の能力も高い。
立ち姿も様になる選手だ。

24.小森 琉己
トップチームの選手に最も近い見た目をした選手であった。
身長は大きくないが、昨年まで在籍したエスクデロのような選手になって欲しい。

37.佐藤 佑磨
最も栃木スタイルを体現していた選手。
速さのある選手でもあったため、緩急とゴール前の質を上げられると恐い選手となる。
今後はフィジカルを鍛えることで闘える選手となっていきたい。

4.あとがき

「サッカーはテレビで見るものではない、現地で見るものだ!」
某映画のセリフをお借りしました。
ふざけては見たもののサッカーはやはり生観戦の方が楽しいものである。
サッカー専用場が迫力があって面白いというのは事実であるが、高校サッカーなどはピッチ傍から見ることもある。
サッカー専用場でも叶わない、選手と同じあるいは下からの目線で選手の息遣いまで聞こえてくる近さでの観戦はプロの試合では味わえないものである。
その臨場感や新しい選手の発見こそが高校サッカーや大学サッカーを見に行く楽しみでありました。
久しぶりにスタンドからで無い観戦は難しかったです。
同じ目線で見ることの難しさと共にサッカー選手の凄さを再度痛感しました。
スタンドから好き勝手言うのは簡単だが、ピッチに立ち判断し実践することの難しさは同じ目線で見るとよく分かる。

高校サッカー選手権やインカレ、総理大臣杯だけが育成年代のサッカーではありません。
Jリーグ以上に手軽にサッカー観戦できますし、育成年代の時に見た選手がJリーグを始めとした先のステージで活躍する姿を見られた時の感動や嬉しさは大きなものがあります。
現在、ヴァンフォーレ甲府では宮崎純真選手が活躍しているが私は高校1年生の時から注目していました。
1年生の時の選手権で優秀選手を獲得したが、それよりも前の夏頃から活躍するのではと楽しみにしていた選手でありました。
自慢したいわけではなく、3年間追いかけた選手が自分の愛するクラブに入った時の感動は簡単には味わえないものではないかと思います。
ましてや今の活躍。
嬉しいなんて簡単な言葉で言えるものではありません。
時間がある方は高校サッカーや大学サッカーの舞台に足を運んでいただけるとよりサッカーの面白さが味わえ、見たことある選手がヴァンフォーレに加わった時にはより応援にも熱が入ると思います。
熱く語ってしまいましたが、このように私は異常なサッカー好きであります。
そしてサッカーの面白さをたくさんの人とも共有したいと考えております。
今後ともお付き合いいただければ嬉しく思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?