こんにちは。
早いものでもう五節が過ぎましたね。
どのようなスタメンになるのかを、悶々と妄想しながら開幕を待ちわびたストーブリーグに、もはや懐かしさを覚え始める昨今です。
さて、今節相対するは、どうにも苦手な印象が強い水戸さんです。
実際ここ数年の対戦成績にも良い思い出がありません。
タイトに詰めてくる水戸さん相手に、果たしてどこまでカウンターで応戦し切れるのか。
はたまた耐えきれずに失点し、打ち合いに持ち込まれるのか。
個人的には予想の付きにくい一戦を迎えることとなりました。

選手採点

ピーターウタカ　　The King
今季初ゴール！おめでとう！！
90分間出場し、前線で攻撃の起点と矛になり続けた。
運動量はまだまだ足りないが、ロスタイムに仕留める決定力とここ一番のスプリントを温存しておいたのも見事。
４ゴール全てに絡み、２ゴール２アシストと言っても良いぐらい。
The Kingな一日。

三平和司　7.5
今季初ゴール！＆やっとできた揺り籠パフォーマンス！
おめでとう！！
前半はウタカとプレーエリアが被り、スペースの無駄遣いと攻撃のノッキングが生じてしまっていたが、後半から修正。
球離れが良く、ウタカと共に攻撃のタクトを振った。
アグレッシブにゴール前にも飛び込み、見事にウタカの相棒役を担った。

長谷川元希　7
前半はボールタッチが少なく、オンボールでも消極的に見えた。
出し処に味方がいないのであれば、一つくらい自分で強引に仕掛けるところを見たい。
後半はトップ下に移動して躍動。トリッキーなプレーで攻撃にリズムをもたらす。
最終盤でも前線までプレスに向かい、とにかく走ってくれた。
本当だったら自分も数字が欲しいだろうに、長谷川がフォアザチームに徹してプレーしてくれていることに心から感謝。
最後にウタカへのアシストが付いたのは、頑張ったご褒美。

鳥海芳樹　6.5
攻撃では目立てなかったが、切り替え早く、守備で粘り強く対応した。
中に絞ってプレスを仕掛けた際に、空けてしまった外のスペースを相手に起点にされてビルドアップを許していたが、チームとしてそこは捨てていたように見えた。
長谷川のサイドでも同じようにビルドアップを許していたが、相手のサイドハーフの立ち位置が高いと、こちらのサイドバックが前に出てケアしにくい。
開幕戦からサイドのスペースの守備がウィークポイントとなっているので、次節以降の対策を待ちたい。

品田愛斗　６
前半は少し気の抜けたプレーに見えた。
チームメイトとの意思疎通が甘い印象。
雨で声が通らないせいかと思っていたが、18分の相手のスローインの場面で三平と処理が被ってしまい篠田監督から「おい！声ー！」と檄が飛ぶ。
逆足でのミドルレンジのパスミスや、カウンターの場面で、相手が読みやすいタイミングでサイドチェンジを試みてカットされるなど、もう一つ質を高めて欲しい場面が散見された。

松本凪生　7.5
今季初ゴール！おめでとう！！
序盤にイージーなパスミスが有り、珍しくフワッと試合に入ったように見えたが、今節も攻守に奮闘。
不運なジャッジでイエローを貰ったが、審判への抗議も適正な熱量。
その後、怒りの逆足スーパーミドルをゴール左角に叩き込む。
なんてカッコいいんだ凪生。最高だ。

小林岩魚　6.5
自陣深いエリアでマンシャと上手く補完し、相手に自由を与えなかった。
前に出る積極的な守備は行わなかった。
２１分に裏のスペースを使われかけたが、松本凪生がカバー。
結果的には右サイドからは崩されなかった。
67分の判断ミスで相手にコーナーを与えた場面は、味方からの声掛けももっとしてあげて欲しいところ。

エドゥアルドマンシャ　６
寺沼選手に空中戦で後手を踏んでいた。
失点シーンの前、54分に寺沼選手にマンシャの頭の上からヘディングをされている。
その印象が残っていたのか、２失点目は寺沼選手に競り合いに行かず、敢えて離れてプレーエリヤを確保して最大跳躍を試みたが、結果的にボールが頭上を越えて失点。
小林岩魚は、寺沼選手の後ろの選手のマークなので、そこから競り勝つのはノーチャンス。
パスの出し先でも長谷川と意思疎通がうまくいっていない印象を受けた。
的確なパスカットがあっただけに、もったいない。
きっとマンシャは、この先チーム全体の攻撃をもっと加速させることができるようになる。

井上詩音　6.5
良い面と悪い面の両方が出た一戦。
まず27分のフィードが見事。
サイドの高く張った須貝へ、まるでノリックかと見間違えるほど狭いコースをズバッと刺した。
直後の28分には、相手が裏抜けすれば大ピンチという場面で、冷静にオフサイドにかけた。
また、エアバトルにも負けずカバーリングも的確に行った。
悪い面としては、前節と同様の形で寺沼選手に入れ替わられてしまって失点したこと。次節、チアゴサンタナ選手も同じ形を狙ってくると思われるので、今度こそは封じてもらいたい。昨年のJ1 得点王を抑えられれば大きな自信となるので、是非とも頑張ってもらいたい。
また、４５分にハイボールの処理で目測を誤って大ピンチになった場面も注意したい。

須貝英大　6.5
序盤のシュートは、天候を考えて転がして枠内へ飛ばして欲しかった。
１失点目は、少し気の緩んだ対応をした印象。
相手の前線の連動した動きが見事だったが、須貝が中へ絞る動きの出足が遅れた時点で、一瞬集中が切れていたかもしれない。井上との距離感も、少し広くなっていたように見えた。
しかし最終版まで相手ゴール前までスプリントを繰り返し、ウタカの後ろにいるのが須貝という驚異の運動量を披露。
二人いるのかというほどの運動量だった。

河田晃兵　６
セーブ率１位と２位のキーパー対決を制したが、本人は２失点してるのできっと納得はしていないでしょう。
しかしいずれもキーパーの責任ではない失点だと思います。

ジェトゥリオ　6.5
切り替えもキチンと行い守備の質を落とさなかった。
ボールを刈り取って前線に供給し、機を見て自らもゴール前に入っていった。
ヘディングシュートは力強く美しかったが、惜しくも入らず。
ヘディングを放つ前に跳躍する直前の５ｍほどのスプリントが非常に早く、迫力があった。
得点が近い予感がする。

山本英臣　6.5
試合の流れに乗って自然な交代を果たした。
自分は低めの位置にセットし、品田を少し上げて前線の足元のパスワークを構築。
前線の運動量が落ちてプレスの強度が落ちた終盤は、自らが前線に出てプレスを仕掛けた。

宮崎純真　6.5
77分にジェトゥリオに決定的なクロスを供給。
78分にはミドルシュートを放つが、力が入りすぎた。いつもの宮崎なら転がしてコーナーを狙っていたと思うが、この辺がまだ試合勘がフィットしていないかもしれないが、フィットネスの感触は良さそう。
守備でも頑張ってボールを刈り取り、ウタカのゴールを生み出した。

荒木翔　時間短く採点なし
８９分に一対一を制して相手のカウンターを封殺し、そこからドリブルで相手陣地コーナーフラッグまで持ち上がり、最後はスローイン獲得のスーパープレー。

関口正大　時間短く採点なし
短い時間ながら２度パスカットし、前線へボールを供給。
戦う姿勢を前面に出していた。
身体が去年より強くなった印象。

総評
強い雨が降る中の試合となりました。
現地参戦された皆さん、本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
３連勝できたのは皆さんの応援があってこそです。

ピッチコンディションが整わない中、いつもの走力は発揮できないとなると、非常に難しい試合になるのではないかと心してキックオフを待っていました。
予想が的中したのか、しなかったのかはわかりませんが、やはり試合の入りは皆難しそうにしていましたね。特に序盤はミスが目立ち、チーム全体として勢いを出せずに、ウタカ選手のカウンター単発で攻撃が終わる情勢でした。
そんな中、一瞬の気の緩みから相手の見事なリスタートで失点。
これはまずいぞと気合が入ったのか、松本凪生の怒りの逆足ミドルがゴラッソします。
その後、甲府は本来の強度を取り戻し果敢に戦ってくれましたが、終盤戦は押し込まれる時間帯も有り、やはり水戸さんとの一戦は一筋縄ではいかないなぁ、と改めて思った次第です。
実際、梅田魁人選手のポストを叩いたミドルシュートが決まっていたら違ったゲーム展開になっていたでしょう。
この日の甲府にはツキもあったと思います。
そして、それは大きな要素だと感じています。
どちらかというと、昨年、一昨年と運がないゲームの方が多かった印象だからです。
今年は運も味方につけて、チームが勢いづいて行ってくれることを期待します。
それと、ウタカ選手のお目覚めのゴールや、三平選手の今季初ゴールと話題性のある今節となりましたが、やはり一番気になるのは失点が続いている点ですね。
システム変更をしてまだ７戦目ですし、指揮官も選手も新人ですので、いきなりクリーンシートというのも難しいでしょう。
ですから、何とか１失点。
１失点以内に抑えることから目指してみてほしいですね。
そこから、いずれは再び堅守の甲府と言われるような、甲府らしい強固なブロックを構築していって欲しいと思います。

され、次節は清水エスパルス。富士山ダービー。
最も１失点に抑えるのが難しい相手となりますが、ここで達成出来たら自信になります。
多彩な攻撃パターンがあり、非常に苦しい時間帯が続くでしょうが、耐えに耐えて、カウンターで一刺しを狙い続けていって欲しいですね。

今のところ、清水戦は小瀬に観に行けるか微妙な状況ですが、是非とも見に行きたい思っています。
皆で最高の週末にしたいですね。

4連勝出来たらきっと勢いに乗れる！

やったろう！

頑張ろう！

勝とう甲府！！

最後まで読んでいただきありがとうございました。