自他ともに超攻撃的と認める藤枝MYFCさんを迎える第四節。
前線からのプレスに人数をかけてくる相手に対して、多少のミスからの失点は覚悟しつつも、一発で裏抜けして仕留める複数得点を期待したい今節。
打ち合いを予想しておりましたが、スコアにこそ表れなかったものの、やはりお互いに決定機を作り合うゲームとなりました。

ピーターウタカ　５
三平のお膳立てからの決定機を外したのは痛恨だった。
４分に裏抜けを狙ってオフサイドになったシーンで、キーパーから見て右サイドにシュートを試みていたが、それがキーパーに“右を狙ってくる”というイメージを残してしまったかもしれない。
プレスではコースを切るものの、寄せておらずプレッシャーを与えられていないので、今のままでは30分のシーンの様にウタカの立ち位置が決まった時しか前線からハメられないかもしれない。
重要ではないスペースには走らないように考えて省エネに徹しているように見えるが、今節は背負えず収まらず、そして切り替えも遅く、早い内から交代が予見できるような内容だった。
怪我を抱えていないと良いのですが。

三平和司　６
プレスのスイッチを何度も入れていた。
先制点のアシストをした長谷川へのアウトサイドキックのはパスがお洒落だった。
外を匂わせつつ中に通した技ありの一蹴り。
押し込まれている時に、中盤の繋ぎでワンタッチで前に急ぎすぎている印象を受けたので、ベテランの選手がゲームの流れの中であえてキープしたりツータッチ以上で丁寧に繋ぐなど期待したい。

長谷川元希　7.5
二つほど決定機をモノにできなかったが、今節も良く走り１G１Aの大活躍。
おめでとう！
クルバに走ってきて共に喜ぶ姿がサポーターの心を一つにまとめた。

武富孝介　７
今節も立ち位置が上手く、攻守において存在感を発揮。
先制ゴールの活躍。
須貝との連携は、まだ走るコースについてお互いが感じ合えていないが、まだまだ右サイドの伸びしろが大きいということ。
期待しかない。

品田愛斗　6.5
序盤のデザインされたコーナーキックは、もう少しだけ丁寧に転がして欲しかったが、やはりピッチ内でキックの上手さがキラリと光る。
滑らかに転がせるパスは、もっと今後は有効活用できるはず。
前半は、相手の守備ラインの第一線より手前で最終ラインからのパスを受けるシーンが見られたが、うまくプレスを回避できていなかった。
後半になって相手の第一線の横、または後ろに立ってマンシャから引き出してターンするなど、スムーズにボールを繋いだ。
繋いだ後に味方とプレーエリアが被っていたり、パスコースが無く詰まってしまっていたのがもったいない。

松本凪生　６
奮闘してくれていたが、少し体が重そうなのが気になった。
良いプレーをしていたが、レフェリングが若干相手寄りに偏っていたのが可哀そうであった。

小林岩魚　5.5
ツヴァイカンプフで危険人物久保選手に振り回されるなど、対応が後手に回っていた印象。
本当は久保選手にもっとタイトに行きたかったところ、藤枝が前線に人数をかけるため狙いを絞り切れなかった模様。
押し込まれている展開の時は、例えば品田を最終ラインに吸収して長谷川をボランチに下げて、5-4-1で構えるのも見てみたい。
攻撃時には長谷川との斜めのラインを意識したコース取りを試みていた。

エドゥアルドマンシャ　６
ドリブルで振り切られたり、ハイボールの目測を誤ったシーンもあったが、全体を通して攻守ともにポジティブ。
縦に刺す場面が増えており、今後もますます期待したい。

井上詩音　６
マンシャの後ろをカバーし、ハイボールもしっかり弾いていた。
パス先の選択もほぼ間違いなく、ハマってしまいそうな雰囲気の時は迷いなく蹴り捨てていたのも好印象。
縦パスもいくつか試み、良いキックをしていた。

須貝英大　6.5
上がった裏のスペースでチャンスを作られることがあったが、90分通して運動量を落とさずに攻守に活躍。
特に、終盤左サイドに回ってからすぐにタイトに寄せて奪還しかけたのは流石須貝というプレー。

河田晃兵　8.5
３～4点防いで、積極的に繋ぎにも参加。
河田のキックでプレス回避や、一気に前線でチャンスを作るなど出色の出来。
河田が勝たせてくれた試合だと思う。お見事。

鳥海芳樹　６
何も壊すことなく試合に入った。
長谷川への１アシスト。
この二人はプレービジョンが共通しているのか、鳥海から長谷川へと渡って決定機を迎えることが多い。

ジェトゥリオ　６
決定機があったがいずれも生かせなかったが、近い将来のゴールを予感させるもの。
守備も献身的に戻ってぶつかりにも行っている。
去年とは明らかに違う。
競れないウィークポイントはあるものの、一度ジェトゥリオのワントップも見てみたい。

松本孝平　5.5
懸命に走って前線から守備をしてくれた。
攻撃時にも味方の邪魔にならないようにコースを考えて位置取り。
黒子に徹してくれた。
長谷川の勝ち越しゴールは、松本が入って長谷川に余裕が生まれたことも影響しているかもしれない。

山本英臣　時間短く採点なし

関口正大　時間短く採点なし
今季初出場おめでとう！
左須貝の右関口も見てみたい。

総評

今季初勝利おめでとう！！
最高だ！！
そんな時に限って見に行けなかった私。。。涙

さて、実に手に汗握る攻防戦となりましたね。
中盤が一枚下りてビルドアップする藤枝さんと、中盤を厚くしてパスコースを増やしたい甲府という絵に見えましたが、中盤から前に人をかけてくる藤枝さんのプレスに苦しむ時間帯は厳しかったですね。
上にも書きましたが、一時的に後ろ５枚で構えるのも悪くないんじゃないかと思います。
ウタカ選手が前線で張っていれば、相手の最終ラインも怖くてなかなか前に出てこれないと思うので、相手の最終ラインとボランチの間にはスペースが生まれてきます。そこを外回りで繋いでサイドから中へ刺していく。
つまり去年沢山やっていたビルドアップの形を復習するのも良いのではないかと。。
また、ウタカ選手の出来が良くなかった今節は、「このままウタカ先発で良いの？」と疑問を抱かせるものだったかもしれません。
その是非は難しいですが、相手センターバックが持ち上がって来れるチーム相手には、今のままでは厳しいかもしれませんね。
スーパーカップもその形で失点していますし、今の甲府には難しい対応になります。藤枝さんにはその役目の選手がいなかったので、そこまで難しい対応の場面になり難かったのが幸いでした。
しかし、特に次節の岡山にはヨルディバイス選手がいるので、彼の攻撃参加には要注意だと思います。思い切って彼が疲れるまで松本孝平選手を先発してマンマークにでもつけて欲しいくらいですね。(;^_^A
ただ、こうした杞憂を吹き飛ばすような活躍を繰り返してきてくれたのがTheKingウタカ選手です。
次節は心配を吹き飛ばすようなスーパーゴールを決めてくれることを楽しみにして待ちましょう。

さぁ、次節は強敵岡山さんですね。
上位に勝ってなんとか上昇気流に乗りたいところ。
難敵ですが、なんとか勝って欲しい。
頑張れ！甲府！

最後まで読んでいただきありがとうございました。