皆さんこんにちは。
第１５節がやってまいりました。
今期２度目の連敗だけは避けたい甲府は、千葉さんを迎えての犬合戦をホームで戦うことになります。
小雨が降る中でしたが、ピッチに水たまりができる程ではなく、ゲームへの影響はほとんどなかったのではないでしょうか。
立ち上がりにブアニカ選手に決定的なヘディングを打たれましたが、以降は落ち着きを取り戻します。
千葉さんは、甲府のダブルボランチ横のスペースを起点に攻撃を展開。
ちょうどサイドハーフが戻るには深くて、サイドバックが出て行くと裏が怖い高さで、ボランチがサイドに圧縮するとセンターが薄くなるという対応の難しいエリアです。ここのスペースをうまく使っての速い攻撃は、甲府も対応が難しそうでした。
甲府は荒木が “ これでもか！ ” というほど走り回り、ビルドアップを助けつつ前線でも味方に近い距離でキーパスを試みます。
全体を通して甲府のゲームでしたが、最後の一刺しのパスやシュートに精度が出なかったのは前節と同じ反省点。
コーナーキックから先に失点してしまいますが、セットプレーからの失点が多いのも昨年からの課題です。
後半に入り甲府が攻勢を強めますが、得点には至らないまま時間が過ぎていきます。
65分からサトカズと武富を投入してからは圧倒的に押し込みますが、どうしても１点が遠く、あえなく終戦となりました。
２度目の連敗となり非常に重苦しい敗戦となってしまいましたが、怪我人の復帰など明るい材料も有ります。
特にこのゲームにおいてはサトカズのクレバーさが光っていたと思います。
試合を通して甲府もビルドアップの形を変えていましたが、最終ラインの人数が余る場面もありました。
林田がセンターバックの間に落ちるサリーは、相手ツートップがそこまでプレッシャーをかけてこないことが多かったので、必要な場面は限られていました。林田もその辺を感じ取り、前目で引き出す位置取りに変えていましたが、その役目がサトカズに変わってからは、よりスムーズになったように思います。
相手ファーストディフェンダーの少し裏の中間ポジション取りや、相手のブロックの外から斜めのアングルで差し込める場所に立ったりと、パスを受けてから次にはたく先を見越しての位置取りが面白かったです。球離れも早くて小気味良くさばいてくれました。
狩人タイプとは少し異なるので、次節の秋田さん相手に頭から行くかは判断の分かれる所かもしれませんが、松本凪生の疲労を考慮しても、是非先発で見てみたいと思います。
改めて、今節の惜しい場面は甲府が相当に多かったですが、相手に迫力や恐怖を与えるには残念ながら至ってなかったように思えます。
昨年、内容がよくとも結果が出ない苦しさは嫌というほど味わいました。
もしかしたら同じジレンマに陥るか否かの瀬戸際に立っているかもしれません。
パスやシュートのタイミングが合わないなら、“合わせる”気概を持って、出し手も受け手も自分の得意な形に持っていけるように、アタッキングサードでは誰か一人がもっと強烈な要求をしても良いかも知れません。
怪我人が復帰し始めており、ここから再び熱いポジション争いが始まります。きっとチームも熱を帯びてくると思います。
現時点では、自動昇格圏内に入るのは非常に苦しい状況となり、次節から５連勝くらい必要な状況ですが、先ずは一戦一戦。
目の前の秋田さんを全力で打倒できるよう、イレブンの奮起に期待したいです。
今節は、ウタカのコンディションがより上がってきているように感じましたが、疲労を考慮し、この辺りで松本孝平選手が先発するところも見てみたいですね。
今までは、なかなか点を取りに行く場面で起用されていませんので、胸中はきっと穏やかではないと思います。
その鬱憤を晴らすようなゴールを期待したいです。
昨年の讃岐さんでのプレーを見ていると、逆足に持ち替えてからのコンカで逆サイドに決めたシュートや、走りながらのフリックでアシストを決めたりと、体の強さだけでなく、実は足元も器用な方のセンターフォワードだと思います。
ファイターの多い秋田さん相手に、面白い働きをしてくれるんじゃないかと期待が膨らみます。
また、サトカズ、武富、荒木、長谷川が揃った中盤を狩人の林田が支える形も、個人的に一番見たい中盤のセットですので、次節にもしこの形になる時間帯があったらパスワークに注目したいと思います。
秋田さんとのゲームはロースコアになりやすく、耐えしのぐ試合になりがちですが、何としてでも勝ち点３を持ち帰って欲しいですね。

さぁ、次節こそは勝利を！

がんばれ甲府！

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