見出し画像

メンヘラ幼なじみは恐ろしい 9

事後、2人でベッドに横になって話をする。

優:ねぇ、前にも言ったけど私○○のこと好きだよ?

○○:なんだよ、いきなり

優:今なら付き合えるかなって思ってさ

○○:最初からそれが狙いか?

優:今さら気づいても遅いよ

起き上がって○○に馬乗りになって至近距離で見つめる

○○:ちかい………

優:もう私は止まらないよ?○○が付き合うって言うまで何があってもね

逃げられないように手でしっかりと顔を抑える

優:ん………

○○:んん……….

優:んはぁっ………….

○○:んっ…………っはぁ…………

優:ほら、言ってよ

○○:強引すぎるだろ、いくらなんでも

優:ん………

○○:んん…………….

優:っはぁ………….

○○:いや、だからさ……..

優:なに、こんだけしといて付き合わないとかいうの?

○○:そういう事じゃなくて……

優:うわっ……!

起き上がると同時に押し倒して体制が入れ替わる

○○:優ばっかりにやられるのもなぁ?

優:ふふっ、いいよ?何回でも何百回でも

○○:その発言後悔させてやる

優:望むところだ

○○:生意気なやつ……….





















優:そろそろいいよね?

○○:……そうだな

数え切れないほどの口付けを交わして俺の気は完全に理子から優に移っていた。自分でもこんな簡単に忘れられるなんて思ってもなかったし、理子への気持ちはそれくらいだったんだなって実感した。

優:好きだよ、○○

○○:俺も好きだ、優


これでやっと私は○○と付き合えた。ずっとずっとずーっと好きで好きでたまらなかった人と結ばれたんだ。こんなに嬉しいのは初めて。あ、ちなみにちんちくりん殺したことは私だけの秘密♡言えるわけないよねぇ、あなたの元カノ私が殺したなんて口が裂けても言えないよ。

















付き合ってからあっという間に1週間が経った。









○○:ねむたぃ……….

○○は学校にも行けるようになり毎朝彼女の優と一緒に行っている。

優:夜更かししてたでしょ?

○○:優がさせたんだろうが……..

付き合ってからというもの優は夜中にもかかわらず電話してきたり無視したら窓に紙をクシャクシャにしたやつを投げたりしてきておかげで寝不足が続いている。

優:でも楽しいでしょ?

○○:まぁね……..

でもなんだかんだその時間が毎日の楽しみになっているのも事実。

優:じゃ、またあとでね

○○:うん、またな

挨拶を交わして支度をして優を迎えに行く






インターホンを鳴らすと優が飛び出てきて勢いのままドンッと抱きついてくる。

○○:危ないからやめろよ、それ

優:○○なら受け止めるでしょ?

○○:そりゃ、避けて怪我でもしたら大変だしな

優:もし怪我したら看病してね?

○○:はいはい、早く行くぞ

適当にあしらって先を歩く

優:待ってよー

後ろを追いかけてぎゅっと手を繋ぐ

○○:っ///

優:あ、顔赤いぞー?

1週間経っても慣れないのか手を繋ぐとすぐ顔が赤くなるんですよ、私の彼氏。かわいすぎて食べれそうです。いや、もはや食べれるというより飲めそうです(?)
おっと、いけない……私は○○のことになると語彙力が変になっちゃうんですよね。まぁ、仕方ないですよねぇ好きな人のこと考えたらこうなっちゃうんですもの。恋の病ってやつですよ。対処法は○○を摂取することですかね。

優:こないだは○○から繋いできたくせに、

○○:あの時は何とも思ってなかったんだよ…….

優:それが今はすぐ顔赤くなるくらい私が好きってこと?

○○:そうだよ、悪いか

優:へへっ、私も好きだよ

手から腕を組んでぎゅーっと隙間のないように密着する
ついでに肩にコツンと頭を置いて完璧なバカップルの完成。

○○:おい、暑苦しいって…….

とか言っときながら抵抗してこないあたり○○も嬉しいんですね。全く素直じゃないんだからっ!

腕を組んだまま歩いて学校に着く
靴をはきかえるとすぐに優がくっついてきた

○○:学校ではやめない?

優:なんでよ、

○○:恥ずかしいって

優:私は恥ずかしくないもん…….

そうよ、私はあなたとならどこの誰が見ていようと気にならないの。なんならそいつらにこのラブラブを見せつけてやるんだ。この中の女に○○を狙ってる奴がいるかもしれないから、こうして私のものだって分からせるためにも私はあなたとずっとくっついて誰にも邪魔はさせない。私と○○の時間は誰にも奪わせない。

○○:なんていっても無駄か…….

優:うんうん、なんて言おうが私には無駄なんだよ、諦めるんだねっ

○○:いつかはなれるだろうしまぁいいや

優:そうそう、人はいずれなれるんだからそれまで我慢だよ

キンコンカンコーン

○○:やばい、急げっ!

優:え、ちょっとぉぉ!
















と、まぁこんな感じで私と○○は世界で1番幸せなカップルやってます。私の17年の片思いが実って思ったんですよね、好きな人と付き合えるってすっっっごく幸せな事だなって。好きな人は誰にも渡したくないなって。好きな人には私の事だけ考えていて欲しいなって。そんな思いが人を1人殺してしまったけれど後悔はしてませんよ?だって奪ったあいつが悪いんですから。私は何も悪くない。












それから5年後のこと。





















○○:優?だいじょうぶ?

優:あ、うん大丈夫だよ?

ボーッとしてたら私の"旦那"が気にかけてくれました。へへっ、そう私たちは世界一、いや宇宙一幸せな夫婦になりましたよ。指にはキラキラ輝くダイヤモンドの指輪があります。世界でいちばん綺麗です。あなたとの思い出は私にとっての宝物であり私の人生です。これからも○○と仲良く、ときには喧嘩したり、体を交えたり、お互いに支えあったりして2人の思い出をこれからもたくさん作っていきます。皆さんにも恋が実ることを祈っています。
では、さようなら。


end…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?