とぴあで塩ラーメンとフライドポテトのジャンキーな昼ごはんを食べてとぴあをウロウロ。昔、地元の駅ビルに入っていた長崎屋を思い出して懐かしい気持ちになる。

　とぴあから遠野市博物館に向かう。道中は民話に登場したキャラクターが並んでいたり、風情のあるお土産屋さんをみて楽しくはあるんだがいかんせんクソ暑い。夏用帽子に日傘を差しても何一つ暑さに抵抗することができなかった。首にくっつける冷却剤やハンディ扇風機を用意しておくべきだったかもしれない…。　

　ヒーコラいいながら博物館に至る坂を登り、やっとこさ涼しい館内へ。

　まずは物販。呪術をテーマにした企画展をみにきたのでそのパンフレットを購入。他にも缶バッジやら遠野物語（初版）を再現したノートなども買った。荷物をロッカーに預け、一階から展示をみてまわる。
　数ヶ月前からHPや水木しげるの遠野物語などで予習、そしてしんどい仕事中の心の支えにしていた遠野物語の世界が広がっていた。
　前半は本の世界観をわかりやすく、かつ実際のオシラサマや天狗の使っていたゲタなどを展示して物語の解像度を高められる内容になっている。
　後半は写真撮りまくった形跡からわかるように、明治〜昭和、現在に至るまでの遠野の人々と暮らしぶりがわかる展示になっていて面白かった。
　呪術展は「撮影してもいいけど何か障りがあっても知らないよ」の体だったので鑑賞のみとした。鬼灯の冷徹やうしおととらが好きなオタク（私）が大興奮。
　極めつきはシアタールーム、遠野物語がアニメーション化されたものを楽しむことができる。
　何本か作品が見られるんだけど、特に水木しげるの遠野物語がアニメになったやつが凄かった。娘が馬と結婚しようとして父親に馬が殺された話と河童が馬を川に引き摺り込もうとした話の二本立てなんだけど、馬と結婚しようとした若い女、カッパ（母親）とカッパ（子供）の声を野沢雅子さんが演じている。野沢雅子さんが若い女性を演じてるの初めてみたんで驚いたよ…。
　
　博物館を堪能した後は「明けがらす」という落雁と餅の中間みたいなお菓子を買って街をウロウロ。真夏の午後に降り注ぐ盆地の熱気と旅の高揚感の中で涼やかな川を見たり懐かしい雰囲気が漂うおもちゃ屋さんや雑貨店を見ているとプリチーキャットが。

　この無防備な姿勢、ふわふわの毛並み。こんな猫初めて見たな…と思いながら駅に向かい、夕食を決めるために駅前の飲食店パンフレットを貰う。

　ホテルがある駅までの電車の時間を考えると飲み屋が開く時間までは滞在できず、かといって暑すぎて食欲もあまりなく。でもせっかく遠野に来たんだから名物を食べておきたい、なんてことを考えながら昼間でもお酒が飲めるココカナというお店に向かった。

　ドアを開けると目の前のテーブルでくつろぐさっきの猫ちゃんが！無防備キャットはココカナの看板猫だったのである。なんという偶然…いや、運命…？
　お店の方に許可をもらいふわふわの体毛を堪能、撫でるたびに可愛らしい声で嬉しそうに喉を鳴らす姿に完全ノックアウト。
　猫カフェなんかにいる猫はもっと撫然とした感じであんまり猫好きじゃなかったんだけど、この時ばかりな猫の可愛らしさを存分に堪能することができた。

　この日は酒飲んだ後にとぴあでうなぎの巻き寿司買ってホテルで食べました。安くて美味しかった。
　翌日は遠野観光バスツアーを申し込んでいるので早めに就寝。