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スペイン サンセバスチャンに行ってきた

サンセバスチャンやビルバオを旅行したので、いろいろ書いてみます。

まず、ビルバオの空港からバスで移動したのですが、バスから降りてホテルまで歩いてすぐに思ったのが、静かな街、そして大人向けの街という印象。久々に来たガキが来るところじゃねえ感が半端ない。

街に匂いがあるとするならば、なぜかオレンジブロッサム、もしくはネロリぽい匂い。街の中にあるお店のドアが開け閉めされるたびに匂ってくる香りがなぜか統一したかのようにオレンジブロッサムのような匂い。ディプティークのオーデサンスの匂い、ペンハリガンのオレンジブロッサムを想起させるような匂い。それに海風の匂いが混じって町全体が香水のような匂いがtだ寄っていて、とにかくいい匂いの街でした。

バスクチーズケーキ、どうなんだろう、、、、、、
とりあえず、ホテルに荷物を置いて、すぐに目指したのがバスクチーズケーキを広めた有名店で立役者であるラヴィーニャ。中入ってみてもうなんというか、人がうじゃうじゃいて隙間もなく、従業員も人が入ってきてもあまり積極的に接客する雰囲気もない。「注文ならこの人に出して」と言われて、その人に注文出そうも私の言うことは聞こえず、あとから来たスペインのおばちゃんと話していて、それを見た私の連れが「ふざけんな。」みたいな雰囲気になってしまい、めんどくさくなったので、「持ち帰り一人分」を注文し、その辺を歩いて見つけたベンチで食べた。たぶん日本のカフェ感覚でゆっくり食べたいなら持ち帰りをしてコーヒーをどこかで買ってホテルに戻って食べるのがベストのような気がする。

味は確かによい。いろんなブランドのものを何個か食べたが、一番出来がいいと思ったが、「もうすごいいい、ぜったいにコレ」とは思えなかった。が、今思い起こしてみて、感じてるのが、ここのチーズケーキは平均点が全部高くて全方位対応、サッカー選手でいえばリバプールのジェラード。そういうのがお好みということであれば、わざわざ行って食べてくるのはおすすめだが、人がたくさんいるところや、客が来すぎて相手するのが面倒みたいな店員をみたくないという人にはお勧めしない。

他、OGGIというパン屋のチェーンが何店かありましたが、そこのをゆっくり食べるのも悪くないなと思ったりした。

元祖バスチー ラヴィーニャ
意外に行けたパン屋チェーンOGIのバスチー
宿の近くにあったパン屋さん かわいい

とにかく観光客がうじゃうじゃいる街
ステイするというよりは、近くの街に足場があって、日帰りでバスに乗ってやってくる団体客が結構多い。とにかく旧市街でバルやタベルナがたくさんある区域はほとんどそんな感じの人達が多い。そして、あとは個人旅行で訪ねてきているという人達も結構いる。そして以外にも、スペインの他の地域から来たという個人旅行客もたくさん。旧市街と新市街は大きなバス通りを隔てて向かい合っている感じである。大きなバスターミナルや駅は新市街のハズレにある。旧市街の端っこは山になっている。新市街は比較的新しめのお店や個人商店やちょっとおしゃれなブティック、レストランも内装などが新しいこじゃれた店が多かった。売ってるものや、レストランに出入りしている街の人を見るからにお金のある街、リッチな人が多い街なんだろうなと思わせる街である。正直、旧市街はバルと観光客と変な土産物屋しかないから、新市街の方がお店を見て居て面白かった。サッカー日本代表の久保建英が所属しているのが、サンセバスチャンが本拠地のレアルソシエダというチームですが、そのショップも新市街のメイン通りにちゃんとあってものすごいきれいなお店でした。

レアルソシエダショップのウィンドウ 久保がいるよ
お店も落ち着いていてきれいだった。おすすめ

新市街を歩いている人達もこじゃれたきちんとした服装の方が多く、すぐに現地の人とそうでない観光客と見分けがつくくらいきれいな服装の方が多かった。イギリスみたいにお尻の形がばっきりわかるスポーツレギンスにブラトップ、パーカー、厚底スニーカーみたいな人はほとんどいなかった。

観光客が圧倒的にアメリカ人が多かったような気がする。とにかくアメリカンアクセントの英語をたくさん聞いた。日本人も結構見かけた。あとはスペイン人もそれなりに多かったような気がする。

アメリカ人は若い人達がいなくて、定年退職まじかでお金に余裕がありそうな中年のカップルがほとんど。山に着ていくような服を着ている人達が多かった。ただ、かなり洗練された人達で、レストランで隣り合わせたときなどに少々話をしたが、物腰が穏やかで、旅慣れてる人達が多く、嫌味ではなく、「パリで似たような料理を注文したときはこうでしたよ」などと教えてくれたりしたし、朝ごはんを食べたカフェであいさつしたアメリカ人の男の人の連れは何気に持っていた小物が全部エルメスだったりして、ちょっとビビった。

正直、日本の女性誌などで紹介されてる旅行コースやレストランなどはだいたい西欧地域では50代以降の人達が好みそうな場所が多い。なので、正直なところ、日本の雑誌編集者がおすすめしているところ、日本人がインスタなどにあげている場所に行くとなると周りにいるのはおじいさんおばあさんばっかりなので、アヴァンチュールはまずないだろうな、と思ってしまう。西欧の若いのは観光よりもアクティビティ好きなので、若い人と一緒になにかしたいなら、サンセバスチャンはそういう街ではないです。

スペイン人は帽子好き??
帽子屋どこにでもある。というか、だいたい街に2,3軒は帽子だけ売ってる店が必ずあり、街の中でも老舗の扱いの店だと思われる。そしてまちまちになんというかその街の名物の帽子があったりする。バスク地方は言わずとしれたベレー帽、南に行けばカンカン帽子やパナマハット、山に行けばチロルハットのお店があり、と言った感じでだいたいとこへ行っても必ず紳士向けの帽子店、夫人向けの帽子店がある。(ご婦人の店はだいたい手袋やハンドバック、タイツの店などもかねている。男性の店はステッキ、ベルト、靴下など)一緒に行った人が帽子が大好きなのでベレー帽の店に入りましたが、結局彼は買わずに私が買いました。「アジア人なので頭大きいからどうなのかしら」と言ったら、お店の人は「頭の大きさは関係ない。帽子は帽子のつばの広さと顔型の兼ね合いで決まるから、つばの大きさをちゃんとチェックすれば誰にだって似合うのよ」という話でした。ベレー帽もだいたい3種類くらい常時つばの大きさが違うものを置いているそうで、3種類ちゃんと挑戦させられ、お店の人が選んでくれました。「Elósegui」というブランドのベレーを買いました。バスクベレーで有名なブランドのものです。ベレーは純毛のものがよく、自分で延ばして好きな形にしてかぶるのがいいようです。エロセギの帽子は帽子によっては防水加工がしており、伸ばしづらいのがあるそうで、私には伸ばしにくいから、と言ってお店の人はそういうのは進めて来ませんでした。正直、女の子はどんな顔型でもベレーは似合う感じがしました。パナマハットをセビリアで見た時も、お店の人は「パナマは顔型を選ばないから薦める方としてはラク」と言っていたのを思い出しますが、それなりに生き残っている帽子は、オールマイティなところがあるのかもしれません。ベレーはかさばらないし、そこまで高くもないですから、なんとなくお土産として買ってしまいました。

こんな感じの帽子店が結構あった。

体温調節が難しい街
前に行ったのがセビリア、バルセロナ、比較的暑いと言われている街だったので同じスペインにあるサンセバスチャンもそこまで寒くなく、暑い街だろうと思っていたらそうでもなかった。天気予報で見る温度と、体感温度が違う街でした。海辺をかなり時間をかけて歩いて観光したのですが、風がやたらに冷たくて、薄着だとかなり冷え込んでしまい、私の連れはゴム引きの防水のジャケットを買いなおし、私はほぼ半袖に綿のカーディガンで過ごそうとしたが、寒くてそれどころではなく、ちょっと厚手の長そでのバスクシャツを買いなおしました。ユニクロみたいな店がなかったので、思ったよりお高くつきました。連れは夏のセールの残り品でいいのがあったので、かなりお買い得な買い物していましたが。

Enbataという昔からあるスペインのバスクシャツのブランドのお店でしたが、割に男性もの、女性ものも使えそうなものがたくさん売ってました。セントジェームスのスペイン版という感じでした。
(海辺の街に行くとだいたい、この手のバスクシャツブランドがありますね。)
私はここではいいのが見つからなかったので、別の店でアルモーリュクスのシャツを買いました。kokekokoという店ですが、この店のメインはシャツではなく、エスパリドーユで、色とりどりの靴が売ってました。新市街の海辺に近い通りにひっそりとあった店ですが、店主の方も非常に感じがよく、いいお店でした。

ホテルはどうなんだろう、という話
ホテル、なんというか日本人が思い浮かべる形態のホテルはあまり多くないイメージ。あったとしても旧市街から遠い場所や海辺など、食べ歩きをメインにするなら、不便な場所が多いような気がする。そしてそれなりのお値段で高い。だいたいその手のホテルは泊まる以外にも、ホテル内のスパがあったり、プールがあったりと言う感じで、別のアクティビティも楽しめるようになっている場所が多いです。
じゃあ、安く上げたい、とかできれば街場の中にとまってぎりぎりまで飲んで食べてしたい、ということであれば、街中にあるペンションという形態の宿屋をおススメしたいです。だいたい、雑居ビルというか商業ビルの一階や2階がお店やらオフィスなどになっており、3階や4階に行くと宿屋になっている、みたいな場所が街中にはたくさんあり、1フロアに6部屋くらいの宿屋になっていて、オーナーが角部屋に住んでいる、みたいな宿屋は結構ありました。だいたいその手の宿はペンションと呼ばれており、星は2-3くらい。家族ぐるみで営業していて、掃除は娘と娘の友達がバイトでやっていて、お母さんは事務やって、お父さんは別で働いていて普段は宿にはタッチしないが週末などに電気系統をメンテして、おばあちゃんがフロントにいて、客の相手してずっと話する、みたいな宿屋です。場所によってはうるさい場所もあるかもしれませんが、まあ、トリップアドバイザーやブッキングドットコムなどのレビューを見てよさそうなところを予約すればハズレはないのでは、という感じ。安いと言ってもそこまで安くないけど、ホテルよりは安く上がります、といったところかな。

正直、エアビーなどは人の話を聞いている限りでは一人旅で安く上げたいときや、時間に余裕がある時、土壇場でキャンセルされても自分で解決できる能力がある人向きだと思います。私の地元のパブで日本人が一人で酒飲んでいて「どうしたんですか?」と聞いたところ「エアビーで泊まるのだけど、オーナーの仕事が終わるのが夜の10時らしく、それまで待ってないと鍵もらえないから、待ってないといけない」などという人も数名見かけたことなどありますので、正直、そういうのもこみで楽しめる人でないとおすすめしてないし、勤め人で有給使ってギリギリまで休みを楽しみたいということであれば、プロがやってるホテルやペンションを使う方が賢明なような気がしないでもないです。

朝遅くて夜早い街
飲食が売りの場所ではあるが、夜はそこまで遅くない。夜の10時過ぎればお酒しか出さないような場所は営業してるが、普通のレストランは9時半くらいからクロージングの用意をはじめ、10時過ぎたところでお店がばたっと閉まる。お酒を出す店は平日でも夜2時くらいまで開いてるが、まず飲み物の値段は高め。地元の人なら絶対に行かない観光客向けの店がほとんど。そして、朝はまず遅くて、マクドナルドでさえ、朝10時開店。早朝何か食べてどこかへ行きたい人にとっては予定が組みづらい街であることこの上ない。正直、ホテルの食堂は、「街においしいお店がたくさんあるのだから、別にホテルは手抜きでいい」とは言わないが、そういう態度の店も多かろうという感じなので、早朝に食べてどこかへ行く予定のある人は前の晩のうちに何か買っておくべき。近所に朝8時から開いているカフェも兼ねた洋菓子店があったので、朝はほとんどそこにお世話になった。毎朝、制服を着た警察官が並んでコーヒー買っていたので、壮観だった。

そして、だいたい洋菓子店やパン屋などにクロワッサンやパンオショコラがあり、この辺は「フランスの影響ってやっぱりあるんだな。サンセバスチャンはどちらかというと食生活や洋服や人のセンスなんかはフランスよりだな」と思わせる街でした。

朝からここういうのを食べる

味は言わずもがなでおいしいです。

ちょっと長くなったので、また次回にいろいろ書いていこうと思います。




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