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カナイアキヒデ

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イベントレポとか気になった動画・デザイン・クリエイティブまわりの話題を書きます! @akihidep
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#広告

見積もりの価値

見積もりの価値

前回紹介した雑誌「広告」読みました。

1円とは思えないようなクオリティの高い記事、静かに問いが立てられ、思考を深めていくような読後感。

読み返していくたびに、薄く光沢のある表紙がどんどんヨレたり、傷や手垢がつく。そういう手触りの変化を感じるのも、この本の価値なのかなと。

さて、最も興味深かったのが「見積もり」の話。

作り手にとって「妥当な報酬」とは何か?という問いに対し、
金銭的な報酬だけ

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いいものをつくる、とは何か?

いいものをつくる、とは何か?

という書き出しで始まる、雑誌「広告」のリニューアル号。

価格がなんと1円(税込)ということで話題になっています。

フリーペーパー並みのボリュームかと思いきや、なんと680ページもあります。

今回は「ものの価値」をテーマにしたことから、1円という価格設定にし、その価値を考えさせる試みとなっています。

実はまだ数ページしか読んでいないのですが、表紙をめくってまず飛び込んでくる、新編集長の言葉を

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人を動かすもの、それは

カナイです。

先日、いま一番勢いのあるコンテンツ会社、CHOCOLATEさんのイベントが行われました。

実は今回のイベントは行くことができず、ひたすらTwitterで追っかけました。色々とコンテンツ界隈において大事な話がありましたが、特に「あ、よかった」と思ったことがありました。

人を動かすのは「人格」だと、ハッキリ言ってくれたことです。

今回のイベントはなんと1200人もの参加があり、そ

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「あなた」と「私」の中間を見つける

金井です。

慣れというのは、怖い。

簡単に「こんな感じだよね」と、勝手にパターン化してしまうと、それ以上の感動や驚きは生まれない。

言われたことを、言われたままやって、勝手に満足していないか。

時間やコストの少なさを言い訳に「考える」ことをサボると、すぐバレる。

斜に構えることがクセになり、無意識に批評してしまうと、相手は見てくれなくなる。
でも必死で「媚びろ」というわけではない。

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広告に殴られる

広告に殴られる

こんにちは、金井です。

先日こちらのnoteを読みました。

普通にタクシーにのっているとき、仕事と仕事の合間にポジティヴな気分になりたいのだ。パワハラを延々と見させられても、その会社の商品を好きになったりしないし、タクシーの品格が下がるだけだと思う。タクシー体験をもうちょっとホッコリさせて欲しい。

このタクシーCMの件、最近なんか嫌だなぁ…って思ってたんですよね。大げさに言うとレガシーな職場

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中途半端な広告は、やっぱり嫌われる

中途半端な広告は、やっぱり嫌われる

カナイです。
今回は動画や広告のトレンドを考察してみました。

1年前に↓の記事を書きました。

海外でスタンダードになりつつある、代理店、メディア、クリエイターがひとつに集まった「デジタルスタジオ」の事例を紹介し、このトークショーに登壇した渡辺氏・栗林氏が所属するCHOCOLATEが、今後この仕組みを目指していく…という内容でした。

ご存知の方もいると思いますが、今年はじめ、CHOCOLATE

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企画より本当に必要なのは、自分の熱意を伝えるということ

企画より本当に必要なのは、自分の熱意を伝えるということ

金井です。
企画メシ2回目のレポートです。(1回目はこちら↓)

今回の講義で、自分は大きな勘違いに気付きました。

「〇〇の企画」を考えてくださいと、各回のゲスト講師の方から事前に課題をいただくわけですが、

自分が取り組んでいる姿勢が、単なる「思いつき」や「それっぽい言葉やパターン」を並べているだけであるということ。つまり薄い。

↓提出した企画書(一部)
今見返しても薄っぺらすぎて引きこもり

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夢という言葉をつかわずに夢を語れ

夢という言葉をつかわずに夢を語れ

カナイです。

実は今月から「企画メシ」という講義に通い始めました。

選考を通過しないと受けられないのですが、
多くの応募者から自分が選ばれたことが、今でも半信半疑です。

昨日第1回の講義だったんですが、素直な感想が

「あぁ、もう、うわぁ…悔しい…」

頭の中で、いろんなものが溶けていくような感覚。

でも、こういう「悔しい」「恥ずかしい」「こうすればよかったんだ」という感覚を味わうために受

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振り向かれる広告の話

振り向かれる広告の話

広告や動画のコピーやナレーションを考える時には、必ず「誰に向けて伝えたいのか」を意識し、「その誰かにとって役に立つ」メッセージを考え抜く。
もしくは「わからなくても楽しめるが、わかればもっと楽しめる文脈」を作って、どこかに「引っ掛かり」を作るように心がけています。

例えばこの動画。

ツイッターやってる人だとツッコミたくなる、うまく練られたCMですよね…。最後の失礼してくるおばちゃんがいい味出し

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一番時間をかけるのはどこか

一番時間をかけるのはどこか

カナイです。

お客さんから「明日までに企画をください」「来週撮影したいんですけど…」「納品まで数週間しかない」案件(いわゆる無茶振り)を依頼されることがしばしばあります。

まぁ、別に怒っているわけではありません。
その分お金をいただくこともありますし…。

広告やPRは非常にスパンが短いですけど、かたや、映画やテレビ番組の場合は、時間を掛けて作ることも多い。

『かぐや姫の物語』なんて、制作に

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ネットに漂う塵とバカ

ネットに漂う塵とバカ

カナイです。

年末までの忙しさを一旦チャラにして、新年を迎えてぼんやり今年の展望を企ていたのですが、業務開始早々にいろんな問題が積んできてしまい、ふとこのCMのセリフを思い出しました。

1991年に放送された、桃井かおりが「世の中、バカが多くて疲れません?」と語りかけたCM。これにクレームが殺到した結果、

「世の中、お利口が多くて疲れません?」と変更されたのです。

本質的には疲れに効く商品

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動画40本以上作った2018年

動画40本以上作った2018年

動画ディレクターのカナイです。

今日で2018年も最終日。なので自分が関わった案件を簡単に振り返ってみました…。

1月
年末に依頼が来た、某番組案件の企画を進める

2月
■仮想通貨のイベント取材
結局、仮想通貨は全然流行りませんでしたね…。

3月
■東京メトロの「メトポ」PR動画制作(シリーズ3本)
鉄道と絡められて、今年一番自分らしい作品だったかもしれません。

■GEOモバイルのPR動

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バズってる人がやってる工夫の話

バズってる人がやってる工夫の話

カナイです。

以前のnoteで、2019年は作家になる宣言をしました。

しかし作品を作っても、コンテンツや競争相手はごまんとあります。そこで、いまWEB界隈で目立ちつつある方たちは、どんなテクニックを使っているのか?まとめてみました。

①肩書きを名乗る例えば「動画ディレクター」とすると競争相手が山ほど存在してしまいます。しかし、この世にない肩書きを名乗り、その肩書きを極めれば、オンリーワンな

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勝手に広告に韻を踏ませた話

勝手に広告に韻を踏ませた話

カナイです。

電車内でこんな広告を発見しました。

宮藤官九郎さんのカッコいい広告なんですが、問題はそのコピー。

ロックバンドのギタリスト
映画で監督、演出、役者
安らぐ場所はスーパー銭湯

作詞、作曲、コントも手掛け
テレビ、映画で脇役、主役
変幻自在の48歳

魔法使いの脚本家
作詞に作曲、ギタリスト
多才な男の日課はジョギング

これを見て、思わずツッコまずにはいられませんでした…。

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