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カナイアキヒデ

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イベントレポとか気になった動画・デザイン・クリエイティブまわりの話題を書きます! @akihidep
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#企画

高畑勲展、絶対行くべし。

高畑勲展、絶対行くべし。

カナイです。

今月から開催されている「高畑勲展」に行ってきました。

自ら積極的に絵コンテを描く宮崎駿監督とは対照的に、絵を書かないアニメ監督であった高畑監督は、どのような演出術だったのか。今回遺品から発掘された膨大な資料が見れることがいちばんの目的だったんですが、その資料ひとつひとつが理論的で、そして緻密すぎる仕事ぶりに圧倒されました。

最も胸が熱くなったのが、およそ50年前の初演出作品「ホ

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人を動かすもの、それは

カナイです。

先日、いま一番勢いのあるコンテンツ会社、CHOCOLATEさんのイベントが行われました。

実は今回のイベントは行くことができず、ひたすらTwitterで追っかけました。色々とコンテンツ界隈において大事な話がありましたが、特に「あ、よかった」と思ったことがありました。

人を動かすのは「人格」だと、ハッキリ言ってくれたことです。

今回のイベントはなんと1200人もの参加があり、そ

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あなたはゴリラですか

カナイです。

田中泰延さんの『読みたいことを、書けばいい。』を読みました。

いわゆる文章術の本なのですが、技術的なことよりも、「世界を変えるために、まずは書いてみよう」といざなうような内容。

冒頭でいきなり「あなたはゴリラですか」と聞かれ、そこから、途中煙に巻かれながらも、ときどき背中を押されたり、と思いきやまたどっか行ってしまったり。

それでもって270ページ、衝撃のラスト一コマ。

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ご当地キャラを汗だくにさせた話

ご当地キャラを汗だくにさせた話

金井です。

ひさびさにお仕事の報告です。

人気ご当地キャラのふなっしー・ちっちゃいおっさん・イーサキングが、夢の共演を果たした動画を作りまして、先週公開されました。

人気ご当地キャラ夢の共演!アクシデント連発の体力測定で衝撃の結果が…イーサキングは〇〇できない!?ちっちゃいおっさんの衝撃の一言にふなっしー激怒!?謎のさっぱりアイテム登場にテンションUP!

(というテレビ欄みたいな煽り文言を

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33人の視点が、自分を強くする

33人の視点が、自分を強くする

金井です。
企画でメシを食うための養成講座、企画メシ3回目のレポートです。
(↓前回はこちら)

今回のゲストはCRAZY WEDDINGの山川咲さん。

とてもチャーミングかつエネルギッシュで、今までの経験談を涙をこらえながら話してくださって、何よりも「結婚式」のアップデートに全身全霊をかけていらっしゃるのが伝わってきた。

儲けを考えずにいいものを作ろうとした1年目の話。
結婚式しないでぶつか

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企画より本当に必要なのは、自分の熱意を伝えるということ

企画より本当に必要なのは、自分の熱意を伝えるということ

金井です。
企画メシ2回目のレポートです。(1回目はこちら↓)

今回の講義で、自分は大きな勘違いに気付きました。

「〇〇の企画」を考えてくださいと、各回のゲスト講師の方から事前に課題をいただくわけですが、

自分が取り組んでいる姿勢が、単なる「思いつき」や「それっぽい言葉やパターン」を並べているだけであるということ。つまり薄い。

↓提出した企画書(一部)
今見返しても薄っぺらすぎて引きこもり

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目標って必要?

目標って必要?

こんにちは、カナイです。

当noteももうすぐ開設して1年が経つのですが、その1記事目としてアップされた自分の記事を見直してみました。

1年前の文章ですが、文字の大きさとかビックリマークを多用していて、なんだか若々しさを感じました…。

この文章の結論として、箭内道彦氏の「30代は頑固」という発言を受けてこう結んでいました。

今はいろいろやってみて、成功でも失敗でも、残るモノ作りに挑戦しない

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夢という言葉をつかわずに夢を語れ

夢という言葉をつかわずに夢を語れ

カナイです。

実は今月から「企画メシ」という講義に通い始めました。

選考を通過しないと受けられないのですが、
多くの応募者から自分が選ばれたことが、今でも半信半疑です。

昨日第1回の講義だったんですが、素直な感想が

「あぁ、もう、うわぁ…悔しい…」

頭の中で、いろんなものが溶けていくような感覚。

でも、こういう「悔しい」「恥ずかしい」「こうすればよかったんだ」という感覚を味わうために受

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ありきたりにまとめない話

ありきたりにまとめない話

先日、タレント・ぺえさんに取材し、そのインタビューが公開されました。

ぺえさん自体がしっかりとした考えを持っている方で、もっとたくさん動画でもお伝えしたかったのですが…いい感じにまとめさせていただきました。

さて、この動画は後輩(テンシ)が編集してくれたのですが、議論になった点の一つが、左上に出てる「動画の小見出し」テキスト。
つまり今何を喋っているかを端的に説明するものですが、最初は「カミン

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振り向かれる広告の話

振り向かれる広告の話

広告や動画のコピーやナレーションを考える時には、必ず「誰に向けて伝えたいのか」を意識し、「その誰かにとって役に立つ」メッセージを考え抜く。
もしくは「わからなくても楽しめるが、わかればもっと楽しめる文脈」を作って、どこかに「引っ掛かり」を作るように心がけています。

例えばこの動画。

ツイッターやってる人だとツッコミたくなる、うまく練られたCMですよね…。最後の失礼してくるおばちゃんがいい味出し

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ももクロの非常識なやり方に学ぶ話

ももクロの非常識なやり方に学ぶ話

最近発売された『ももクロ非常識ビジネス学』を読みました。

自分自身はももクロの熱狂的ファン(モノノフ)というわけではないんですけど、最近はあまりテレビで見ないし(歌番組自体がないけど)、紅白歌合戦に落選してから活動の方向性が変わったのかな…みたいなことを思っていたのですが、なんと結成からもう10年…。

この本には、そんなももクロがいかに人気になったのか?そのノウハウが書かれているのですが、実は

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良い演出家=料理人説

良い演出家=料理人説

カナイです。最近読んだ記事から思いついたことを書きます。

テレビプロデューサーのテリー伊藤さんが「優秀な演出家」について語っていました。

「最近のテレビがおもしろくない」というのは、私はあまり感じない。
テレビって時代と添い寝していると思っていて。
今の世の中だからこそ、という番組作りになりますよね。

正直言って、今お笑いの人がおもしろ過ぎます。
芸人さんたちの能力が群を抜いて高い。
IQ

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WEB動画見てもらう努力しすぎ説

WEB動画見てもらう努力しすぎ説

カナイです。

こちらの本を読みました。

広告業界のトップクリエイターが、講義をもとに生徒たちに「どういうコンテンツが面白いCMなのか?」といったクリエイティブについてアドバイスを語ってるこの本。

一番ハッとしたのはこの部分です。

世にあるWEBの動画たちはどうしても「見てもらう」ための努力を必要としていてそこにカロリーを使ってしまっている気がします。そのせいで映像の面白さを連れてきた理由が

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一番時間をかけるのはどこか

一番時間をかけるのはどこか

カナイです。

お客さんから「明日までに企画をください」「来週撮影したいんですけど…」「納品まで数週間しかない」案件(いわゆる無茶振り)を依頼されることがしばしばあります。

まぁ、別に怒っているわけではありません。
その分お金をいただくこともありますし…。

広告やPRは非常にスパンが短いですけど、かたや、映画やテレビ番組の場合は、時間を掛けて作ることも多い。

『かぐや姫の物語』なんて、制作に

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