あなたはゴリラですか

カナイです。

田中泰延さんの『読みたいことを、書けばいい。』を読みました。

いわゆる文章術の本なのですが、技術的なことよりも、「世界を変えるために、まずは書いてみよう」といざなうような内容。

冒頭でいきなり「あなたはゴリラですか」と聞かれ、そこから、途中煙に巻かれながらも、ときどき背中を押されたり、と思いきやまたどっか行ってしまったり。

それでもって270ページ、衝撃のラスト一コマ。


この本を読みながら思ったことは、

自分は何のために手を動かしているのか。


ー世界を変えたいのか。

ーお金を得たいのか。

ー嫌われたくないのか。


どれもあてはまるでしょう。

著者は、このように意味を洗い出すところから問いかけています。


最近正直なことを言ってしまうと、あまり手を動かしたくなってきました。

どこかで「やりたいこと」と「義務」のバランスが崩れてきているのかもしれません。

これだけ手を動かしても、残念ながら変えられないことが、たくさん見つかってしまったのかもしれません。


しかし、270ページ読み終わって、気づいたことがあります。

「こんなもんでいいんだ」


とても軽いです。

空気のようにふわふわしています。


自分の文章で世界を平和にすることはできないかもしれないけど、自分の明日ぐらいは、楽しくすることができるんじゃないかという気持ちになりました。

頑張ってnote毎週書いてますけど、書き終えたあとはなんか解放的になるというか、吐き出したぁというか。
評論家じゃないですから、右でも左でもどっちでもいいですからね。

それよりも、自分が見た世界や考えたことをつらつら残しておくことで、誰かが導いてくれるかもしれない。

数年後、数十年後、いや数百年後、役立つことがあるかもしれない。誰かが讃えてくれるかもしれない。


そう願って書いておきます。



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