ベトナムライフワーカー

企業品質保証責任者兼ロボットエンジニア。現場リーダーとして8年、管理者として5年、ベト…

ベトナムライフワーカー

企業品質保証責任者兼ロボットエンジニア。現場リーダーとして8年、管理者として5年、ベトナム技能実習生やエンジニアと共に仕事を。ベトナム送り出し機関事情にも精通。品質管理検定1級/溶接管理技術者1級/https://vietnamlifework.jp

最近の記事

黄昏

何のために生きるのか。 誰しもが考えたことがあるだろう。 家族、恋人、夢、欲望...。 動物的な本能で言えば、子孫を残すためだ。 だが、人間はそれだけでは満ち足りない。 いつの頃からそうなってしまったのか。 様々なものを求めてしまうから、様々なことに失望してしまう。 何にも誰にも期待せず、求めずに生きれるなら楽だろう。 だが、それはできない。 誰かに求められ、何かを為せなければならないと宿命付けられている現代社会では。 全ての既成概念を取っ払って生きれるほ

    • 本当の強さ

      力が強い、喧嘩が強い、金がある、権力がある。 強さには様々な意味があり、解釈も定義も人それぞれでしょう。 でも、1番長続きする強さと言われれば、何を思い浮かべますか? 私ならその答えは"心の強さ" 年老いると、腕力は弱り、喧嘩なんてしなくなります。 金は人に強さを与えますが、時に弱さの元にもなります。 権力は必ず失墜し、死して尚、現世に権力を振りかざせる人なんていません。 でも、鍛えあげられた心の強さは持続可能です。 腕力が弱まろうと、金が無かろうと、権力を持

      • その先に見える景色

        誰もが希望を胸に生きれる訳ではない。 絶望に苛まれながら、日々が過ぎ去るのをただ待つだけの者もいる。 あたかも希望を持つ事を許されていないかのような心持ちになり、 自分は所詮この程度の人生だったのだと...。 絶望を胸に生きる者に、明日から希望を持って生きよう、頑張ろうと人々は語りかける。 残酷な行為だ。 何度も希望を持とうとした。 何度もこのままじゃダメだと思った。 何度も自分を傷つけた。 でも、希望は胸に宿らなかった。 そんな者を救い出すのは並大抵じゃ

        • 非日常へと

          人を旅へと駆り立てるひとつの要因に、 非日常的な世界へ身を投じたいという欲求があるだろう。 現代人は忙しない日常生活に疲弊している。 変わり映えのない朝に、他人と一緒に箱詰めにされて揺られる通勤電車。 人並み以上の富を得られる訳でもなく、されど人並みの生活は保障される変わり映えのない労働。 守るべき存在が大きくなり、劇的に自分を変化させる事ができなくなった事への心の中の葛藤。 果たして、自分はこれで良かったのか?こういう事を考える事自体、家族に失礼ではないのか?

          泥にまみれようとも

          人生は美しいことだけでは決してない。 時に泥水をすすりながら這いつくばって耐えなければならない。 人は泥にまみれてしまうと自らを諦めてしまう。 どうせ私はこの程度。 でも、それは違う。 誰でも人生に華を咲かせる事はできる。 自らを諦めなければ。 あなたはそんなもんじゃない。 自分を信じろ。 どんな天才だって、成功者だって、必ず泥水をすすりながら這い上がってきたんだ。 生まれながら成功を約束された金持ちがいるだろうって? あいつらは泥水をすすった事がな

          泥にまみれようとも

          さぞかし煙たい存在でしょう。 早く寝なさい、勉強しなさい、スマホばかり見るな。 何をするにも干渉してきて、うるさい事ばかり。 汗臭いし、たまに酒臭くなって帰ってくるし。 はっきり言ってうざいし、鬱陶しい。 でも、知っておいて欲しい。 そんな父でも毎日朝早くから仕事に向かう。 歳を重ねるに連れて人間は少しずつ体力が衰えていきます。 本当は朝起きるのが辛いんです。 多少風邪っぽくても、黙って会社に行きます。 あなたも学校でたまに嫌な事があるでしょう。 友達と

          斜陽の日本

          歴史を紐解けば、どれほど権勢を誇った国や一族も、斜陽を迎え、没落していきました。 どれだけ栄華を極めた国でも、人間の驕りや慢心、保身や怠惰などが国に蔓延し、少しずつ且つ確実に内部を蝕んでいきます。 そして、その腐敗しきった国を新たに生まれ変わらせようと、内部から革命が起きたり、外部の強国に取り込まれたり。 人類の歴史は、腐敗と刷新の繰り返しであったとも言えます。 では、現代の日本はどうなのか。 国が腐りきっているという訳でもなく、かといって新興国のようなダイナミズム

          創造の尊重

          無から何かを生み出せる者。 その創造性は、人が思うよりも大切で尊重すべきものです。 古来から、詩文や音楽は人の心を魅了し続けました。 人生の悲哀、辛苦、歓喜。 時に直情的に、時に静かに美しく、詩文や音楽は時代時代に生きた人々の、 心を癒し、励まし、支えてきました。 人間の生きる糧とも言える、心に響く創造物を生み出せる人。 時代に埋もれて、世にその素晴らしさが伝わらなかった人々も多くいた事でしょう。 しかし、現代において人類に革命をもたらした情報技術。 良い面

          若き熱き情動

          若いということはそれだけで素晴らしい。 どれだけ富を得た者でも、若さを取り戻すことはできない。 故に若き者は若さを利用し、止まることなく挑戦を続けた方が良い。 大それたことをする必要もない。 自分なりの挑戦でいい。 小さな挑戦の積み上げが、やがて大輪を咲かせる唯一の方法なのだから。 どんな小さな事でも良いんだ。 しかし、若き者が無為に何もせず、何も考えずに過ごす事は余りにも勿体ない。 それは、人生を積み上げ成熟した人々が欲して止まない、 若さを捨てて

          道が一筋でなくとも

          人生にわかりやすい一本道などないだろう。 人は迷い、時に道を外れる。 それでも心ある家族や友人に支えられ、進むべき道に戻る。 だからこそ、心ある家族や友人への感謝を日々忘れてはならない。 その存在が近ければ近いほど、当たり前であればあるほど、 感謝の気持ちを軽んじてしまう。 しかし、仕事の取引先には頭を下げ懇切丁寧な対応を心掛けるのに、 最も感謝し、大切にすべき存在である家族には傍若無人に振る舞う。 何かおかしくはないか? 人の人生において道を見誤ることは必

          道が一筋でなくとも

          祈りと願い

          祈りたくなる時もある。 自らの力ではどうにもならない時に、 それでも何かを成し遂げたいなら、誰かを救いたいなら、大切な人に生きていて欲しいなら。 祈るしかない。 でも、祈りが届かないときもある。 時に人生は残酷で受け入れ難いことも起きてしまう。 そんな時、何にすがればいいのか。 快楽に溺れてしまうか、人生を捨ててしまうか、神に救いを求めるのか...。 それは人それぞれの選択があるだろう。 だが、何をなすかで大きく変わる。 快楽に溺れるなら、堕落が待ち受

          己を知り進む道を知る

          己の弱さを知る事からだ。 人は弱い。 初めから強い人間なんていない。 弱さを知り、受け入れ、弱さからくる感情の揺れを抑え込む。 弱さから脱却するために、ある者は学び、ある者は鍛え、ある者は金を得ようとする。 その方法は何でもいい。 弱さから脱却しようと、もがき苦しんで来たその道筋そのものが、あなたの強さとなる。 そして、気が付けば過去の自分より強くなっている。 強いと自負するものは、もがかない、足掻かない。 だから、強くならない。 己の強さを自負するものを

          己を知り進む道を知る

          それでも生きていく

          世の中には楽して暮らす人もいる。 生まれながらに裕福な家庭なら、余程バカな事をしない限り、金に困る事もないだろう。 一方で、貧しい家庭に生まれ、貧しさを宿命付けられている人もいる。 コツコツと働き、その日その日を凌いでいくしか生きる手立てはない。 裕福な家庭に生まれた人間は心の中で思うだろう。 よくあんなつまらない仕事をコツコツと続けられるなと。 そして、優越感に浸りながら虚飾を纏った同種の人々と豪華なディナーを謳歌する。 でも、よく考えてみて下さい。 今宵の

          それでも生きていく

          富への渇望

          一刻も早く抜け出したかった。 友人達の話は幸せそうだった。 週末の家族での外食や旅行、誕生日の高価なプレゼント。 それらが特別な事ではなく、ごく普通の家庭のごく普通の幸せだと知っていたので、 自分の貧しさを恨んでいた。 父はいない。 私が幼い頃に借金だけ残し、どこかに消えたそうだ。 母は貧しかった。 懸命に働き、私を育ててくれた。 どんなに体調が悪かろうが、自分の事では仕事は休まなかった。 それでも母と私は抜け出せない。貧困の奈落からは。 そんな家庭でも

          目を向けるべきは目新しさだけではなく

          新しいものは人を惹きつける。 今までにない価値や魅力は人を惹きつけるが、生み出すのも容易ではない。 人は新しい価値を創造しようと日々努力を重ねている。 しかし、目を向けるべきは目新しさだけではなく。 歴史と伝統。 それはその時代時代の新しい価値であったから。 その時代の人々を圧倒的な魅力で魅了したからこそ現代にまで残っている。 新しい価値を生み出したいのなら、偉大な先達が残した歴史と伝統を深く知るべきなのかもしれない。 歴史と伝統を土台とした新しい価値は、広く

          目を向けるべきは目新しさだけではなく

          前に進むには恐怖に打ち勝て

          心配はいらない。 恐怖は誰にでもある。 自分が人より臆病で気が小さい訳じゃない。 威嚇し、大声を張り上げるからといって強い訳でもない。 本当の強者は心の中の恐怖に打ち勝つことができる者。 では、恐怖に打ち勝つには。 心の中の感情を飼い慣らし、統制すること。 それができれば自由を勝ち取ることができる。 心の自由を。 そして、前に進める。 #エッセイ #恐怖

          前に進むには恐怖に打ち勝て