男が好きなのかもしれない。

あ、そういう意味じゃなくて「男のカッコよさとは？」「男とはこうあるべき」と問いかけられる系の物語が好きです。

子どもの頃はよく泣きべそかいてて「男らしくない！」って怒られてたから、いつも考えていた。

男らしいってなんだろう。

そんなときに男を見せてくれたのは漫画でした。漫画がボクの「男」バイブルになっていきました。

こんにちは、鵜沼です。

ONE PIECEなどのヒーロー漫画にも「男」はつまっているけど、不良の物語にはもっとたくさんつまっていたりする。

だから昔から不良漫画が好きです。

まあたしかにオレたち所詮ケンカばっかしてる不良の集まりだからな。
大人や品行方正な奴らから見たらオレたちは煙てえ存在だからよ。
タバコも吸えばケンカもする。当然だわな。
オレたちそういう風にしか自分の想いを表現できねぇ。
〜中略〜
オレたちが戦う時は家族や仲間を守る時だけだ！！
WORST外伝　ドクロ　vol.１より

子供の頃からこういう言葉がボクの中につみかさなっていった。

カッコいいこととそうじゃないことができていったなぁ。

先日、映画「HIGH＆LOW×THE WORST」を観に行きました。

人気ドラマと人気不良漫画のコラボ映画。

ここにもそんな物語がつまっていた。

セリフや表情だったり演出だったり、観ていると時々トリハダが立ちました。

このトリハダって心が動いた時を教えてくれると思う。

危険を感じたり、不気味なものやイヤなものや音に反応したり、絶対に敵いそうにない圧倒的な力をみたり感じたときに合図をくれる。

本来はマイナスのイメージで使われる言葉のトリハダ。

でもいい感覚のときもトリハダって起きますよ。

この映画でもぶるぶるっとした。

カッコいい。シビれる。世の中の”いいもの”はトリハダから生まれるかもしれない。

日本ラグビーが強豪相手にトライをとった時や勝った時、歓喜や感動でくるよね。ぶるぶるっと。

ぶるぶるは大切にしたい感覚だなって思う。

「HIGH＆LOW×THE WORST」は男なら”ぶるぶる”すると思うけどなぁ。

映画に行く前に乗ったエレベーター。

背中に大きなリュックを背負った女子高生２人の会話が聞こえてきた。

「ねぇ、そういえばさぁ、いつからこの人を好きだってわかるの？自分で『ああこの人好き〜』ってわからないじゃん。誰かに気づかされたりとかさ〜」

「わかる〜、自分ではわからないよね〜」

そうなの？ドキドキしたり、トリハダたったりしないの？

好きな人を人に教えてもらうなんて…。

色々な”はてな”が頭をグルグルと駆け巡る。

そしてエレベーターが目的の階についたあと、ボクたちと一緒に降りた。

そして降りるなり彼女たちが悲鳴にも似た声をあげた。

「ちょーかっこいいぃぃぃ！！！」

映画の告知板の若い俳優の写真に向かって盛り上がっていた。

最近の恋とかトリハダとか、ますますその謎は深まるばかりでした。

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