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学び続けている理由は戻りたい日を作らないため。

戻りたかった。「伝わっていないことは、存在しないのと同じこと。」この言葉を聞いたのは2003年、子供の頃想像した宇宙の旅ができる年より2年あとのこと。

久しぶりのブログらしからぬ冒頭だけど、今日と昨日参加したマーケティング塾での自己紹介を考えていて思い出したのは亡き父親の会社の最後でした。

「知らないこと」なんてあって当たり前。もちろん知らないということは罪ではないけれど、知らないことが一生の後悔の種にはなり得ると思います。

もちろん知らない方が幸せなこともある


知らないということがもたらすもの

ボクの父親は今のボクの歳ぐらいから住宅建築の会社で独立して、一生懸命ボクら家族のために働いてくれました。

当時は造成地に建てた建売住宅がよく売れた時代。そして建売住宅なら安くて家と土地が手に入れられました。

でもその安売りのしわ寄せは建売住宅を売る会社ではなく、建物を造る下請け業者に来ていました。

「一般の住宅が受注できたら。」そうつぶやく母親の背中を、専門学校を卒業したばかりのボクは眺めていることしかできなかった。

困っている親の役に立てることはないか?

建築の知識はあったし、現場に出て大工さんと現場を進めることは出来たけれど、受注を取ることはできなかった。

「売る」「売れる」という本質を知らなかったから。

それから数ヶ月して父親の会社はなくなりました。


「売る」ということとの出会い

それから6年ぐらいして中途採用で拾ってもらった阿寒湖の旅館「あかん遊久の里 鶴雅」さんの社員研修で聞いたエクスペリエンス・マーケティングという理論。

この話をあの時知っていたら。。。

少し涙ぐみながら藤村正宏先生の話を聞いていたことを、呼吸をするぐらい今でも簡単に思い出せます。

そこから退職のきっかけと同時にエクスマ塾を受講したのが2013年。今ではこの塾のお手伝いもさせてもらっています。

そして2019年。新しいクラス「ソーシャルエヴァンジェリストコース」が作られました。

名前はなにか難しそうだけど、目的は1つ。ソーシャルメディアの活用法はもちろん、ソーシャル=社会的(業界的)に影響力をもてるように考えていくことや、個人としてお仕事をする上で抱えている問題の解決、それを色々な業界の人たちと様々なアイディアを出し合いながら自分のビジネスの全体のシナリオを見直し、確認していくことです。

ボクのFacebookTwitterの投稿を見てくれている人の中には「またなんか学んでんの?いつまで学んでんだよ」って声があるかもしれない。それでもボクは学びを止めたくない。

最近読んだ糸井重里さんの本の中に書いてあった言葉。

「何のために学ぶのか?」という問いの答えのひとつとして「だれかの力になりたい時に、力を発揮できなかったら残念だろ?だから学ぶんだ」

という言葉が頭の片隅で渦を巻いています。

父親の会社がなくなった時、ボクはなにもできなかった。無力だった。学んでいなかったから。それなりに努力はしたけれど、深く考えられずにいた自分が情けなかった。

そういう体験は、これから「ない」とも言えないし、今はその時の想いを解決できなかったからこそ、生業のひとつとしています。

**だれかの力になりたい時に、力を発揮できなかったら残念だから学ぶ。 **

その姿勢はこれからも続けていきたいし、新しいステージも作っていきたい。そして、今日から同じ場所で一緒に学ぶこのメンバーにも貢献できるようにこれから半年間みんなと、藤村先生をはじめ、色んなアイディアを注いでくれるサポート講師陣と一緒に楽しみながら昇華させていきたいです。

3月20日は奇しくもボクの大切な人の誕生日。一緒に新しいスタートをお祝いしたいけれど、それは今のところ叶わない。

だから今日という日があることに感謝しながら、ホテルのそばでひとり祝杯。


戻りたい日は絶対に戻らない。

だから戻りたい日を作らないために学んだり感じたりしていきたい。

でももし、なにかで後悔の種ができていたとしても、そこから芽が出ることもある。人生はわからないし、そういうものかもしれない。

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