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ボルダリングの要素は、モノを売ることに似ているなと思った。

最近はじめたことにボルダリングがあります。

移動はほぼ歩きなので歩いている方だとは思うんだけど、筋肉を使わないとおとろえるかなぁと健康のためです。

ジムとかでもいいんですけど、自分の体重をバランスよくコントロールできるようになりたいし、テレビで観て前から興味があったのでまずはやってみようと。

そんでね、やってみるとこれがすごく楽しい。

高さ3mぐらいの壁面に張りついたホールドと呼ばれる突起に、手をかけ足を乗せて壁をのぼっていく単純な動作なんだけど

なんだろう、ワクワクするんですよ。

ホールドには印がつけられていて、同じ印のついたホールドを使ってのぼっていくんだけどレベルもある。

ルートと言えばわかりやすいのかもしれない。ボルダリングジムによって設定も難易度も違う。

1つのルートには1つから2つぐらい超えなければならない(ツラい)箇所がある。下のレベルからやることで腕や足、身体の使い方を覚えたり、繰り返しトライすることで筋力も鍛えられていくからです。

レベルがゆるいうちは、子供の頃に家の前や近所にたくさん生えていたナナカマドの木に登って「カラスの実」と呼んでいた発色のいい赤い実をあつめていた時と同じワクワク感。

木登りとかジャングルジムとか、公園にある遊具に登る感覚とか、ハシゴに登っていつもと違う景色をみる気分に近いとおもう。

でもレベルが上がっていくとたくさんの要素が必要なことがわかってくる。

ルートをあらかじめ見てどうやってのぼろうか?と考える「オブザーベーション」は頭を使うし、ある程度のぼるには身体の柔軟性も求められる。

腕の筋力だけでのぼろうとするとすぐに乳酸がたまって、さっきまでのぼれていたルートすらのぼれなくなるし、基本の動きができなければクリアできないこともある。

なにより、身長が153cmの人も185cmの人も同じ間隔のホールドをつかまなければならないから、ある程度の筋力の差の優位性はあるものの、身長によるアドバンテージはほぼないし、それぞれの身長にあったのぼり方が求められる。

そういうものをパズルのように組み合わせてゴールを両手でつかみ到達したときの嬉しさはしばらく味わっていなかった快感のようなものがあります。

そんなボルダリングが楽しいし、1回行くたびに新しいルートがクリアできるようになっているのもゲーム感覚で楽しい。

目下の課題は中級での大きなカベ。体力と身体の使い方のレベルアップのところにさしかかりました。 肌感で時間がかかりそうかと思う。

値段も1回3,000円ぐらいで楽しめるから興味がある人は一度いってみることをおすすめします。

ボルダリングのことをSNSにあげたらお客さんとか友達が「行きたいなぁ」と連絡をくれたので、いまは月に2回ぐらいみんなで集まって行っています。あんまり年齢とか関係なく楽しめると思う。

それでね、ふとボルダリングってモノを売ることに似てるなって思ったんですよ。

つかんでいくホールドを「お客さまの好みや環境などの要素」だとすると、ルートを下見するオブザーベーションは「お客さんや業界を観察すること」。

身体の柔軟性は「時代を把握して形に合わせて変化させるための知識や考え方」で、腕だけでのぼろうとすることは「基本を知らないとすぐに対応の限界がくること」だなと。

体格の差は「会社の規模や商品の値段に関係なく独自の売り方」が通用することだったり。

例えばソムリエとしてワインを提供する時も

お客さまの今日注文された料理に合うワインや、どんなワインが飲みたいのかを考えたり、時には質問します。 (オブザーベーション)

そして今日はどんな気分なのか?お客さま同士の関係性や予算を加味してワインを選びます。 (柔軟性)

そのワインがどうしても合わないと判断した時は「このお料理にはこちらのグラスワインの方が合いますがいかがですか?」と別なものを提案したり、それはそもそものお料理やワインの質を踏まえていなければできない。 (基本を知らないと限界がくる)

高価なワインはそのワインが必要とされる場で、テーブルワインは例えば日常なりで、それを必要としている人の前ではどんなワインだって最高に輝くことができる。 (商品によっての独自の売り方や伝え方)

お客さまが嬉しくなったり喜んで買ってくれること=ゴールに両手をかけるためにはそういった道のりがあるなと思った。

そしてちょっとずつ自分の課題に気づいて研究して勉強して売れるようになるし、それを必要としてくれる人とつながっていくことができる時代になりました。

明日は今以上の上にのぼることを目的とし、日本各地から「売れるために必要なこと」を学びに経営者さんや個人のみなさんが集まるエクスマ(エクスペリエンス・マーケティング)塾のサポートをしてきます。

飛行機の中でこの記事を書きましたが、昨日もボルダリングにいったからか少し身体が重かった。でも昨日も楽しかったし、なにより終わったあとのビールが美味しい。

ジョッキが普段の数倍の重さに感じるけどね。

パタゴニアのロングルート・エール
中級の壁は長い道のりになりそうだ。


カベのようなものを感じたら
そのカベをよぉくみてみるといいと思う。

のぼりたいカベには
かならずスタートもあるし
そのあいだにもとっかかりはいくつかある
カベの上にはゴールもある

はじめはみることも大切だけど
みているだけじゃゴールはぜったいにつかめないんだよね
スタートを「よし」とつかもう

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