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[ピン挿し60枚!?]ハイランダーデッキの作り方

今回はハイランダーという特殊な構築を作る上で「どうすればより安定したデッキが作れるか」を私なりに考えて体系化しました。

ハイランダーデッキを作りたい・ブラッシュアップしたい方に向けた記事ですが、そうでない方にも一度デッキを組んで遊んでもらえると嬉しいです。

「ハイランダー」とは?

「同名カードを1枚だけ採用した構築」のことを指します。60枚のデッキで対戦するポケカでは60種類のカードが採用されるということです。ランダム要素と選択肢の分岐が多く、戦略の柔軟性・プレイングの正確性が試される特殊ルールです。

ポケカのハイランダーでは「基本エネルギーは複数枚入れて良い」形式が多いですが、今回はエネルギーも被りなし、完全なハイランダー構築を作ります。

早速作り方を見ていきましょう!


構築の軸を決める

なんせ60種類ものカードを入れるわけですから、最初はあれもこれもカードを詰め込んでヨクバリスしたくなるかと思います。それでももちろん楽しく遊べますが、今回は安定性の高いハイランダーデッキを目指すので、まずは構築の軸となるエースから決めましょう。

エース適性は次のように考えています。

<エースポケモンの選考条件>
1)山札からサーチしやすい
2)エネルギーの要求が低い
3)たねポケモン

■山札からサーチしやすい
例えば、たねポケモンなら次のカードで探せます。

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さらにTAG TEAM ポケモンならこのカードでも探せます。

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このように多くのサーチ対象に引っかかるポケモンは、それだけ山札にアタリのカードを増やせるので、序盤から安定して場に出せます。

■エネルギーの要求が低い
ハイランダー戦においてはエネ加速をする手段が乏しいです。そのため、基本的にはエネルギーを1枚ずつ手貼りしてワザを使うことになります。少ないエネルギーでワザを使えるポケモンをエースにすると、ゲーム序盤からワザを使えるので展開が有利になりやすいです。

また、手札にあるエネルギーがいつも欲しいタイプとは限りません。そのため、無色エネルギーで使えるワザがあることもメリットになります。

一応、エネ加速の方法を載せておきます。


たねポケモン
進化ポケモンの場合は進化ラインをすべて用意しなければならない上に、1枚でもサイド落ちすると使えません。よって、進化ポケモンのエースは安定性が大幅に落ちます。

例えばガブリアス&ギラティナGXは全ての条件に当てはまるので、エースとしてかなり安定しそうですよね。

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サブアタッカーを決める

1枚のカードで戦うのはサイド落ちも考慮すると無理があります。そこでエースの脇を固めるサブアタッカーを複数体採用する必要が出てきます。

サブアタッカー適性は次のように考えています。

<サブアタッカーとなるポケモンの選考条件>
1)エースと同じサーチカードが使える
2)エース不在でも単体で戦える

つまりどういうことか、ガブギラをエースとして考えてみましょう。サブアタッカー候補はこの3枚。誰が適任でしょうか?

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■エースと同じサーチカードが使える
対戦で最初に山札を見るタイミングを考えてみましょう。
山札を見てサイド落ちを確認するとき、大抵はクイックボールなどを使用したタイミングになります。そして、エースとサブアタッカーが同じカードで探せない場合はどうなるでしょうか?

▷イオルブVMAXの例
ミステリートレジャー
でガブギラを探しにいったものの、その時点でガブギラがサイド落ちしていることに気づきます。しかしサブアタッカーであるイオルブV・VMAXはサーチ出来ません。仕方なく、今必要のないマーシャドーをサーチすることにしました。

この動き、めちゃくちゃ無駄じゃないですか?
でも同じサーチ手段が使えないと、こういった事故が起こり得ます。

エース不在でも単体で戦える
エースとサーチ手段を共有できても、それ単体で戦えないと序盤の動きが鈍ってしまいます。

▷アーゴヨン&アクジキングGXの例
ミステリートレジャー
でガブギラを探しにいったものの、その時点でガブギラがサイド落ちしていることに気づきます。そこでプランを切り替え、アゴアクジをサーチしました。しかし、エネ加速手段がないため攻撃し始めるまでの2ターンを相手に渡すことになりました。

めでたしめでたし、とはなりませんね。
サイド落ちにより攻撃できないターンが発生してしまいました。

それでは、上記2つの条件をクリアした場合はどうなるでしょうか?

▷ゲンガー&ミミッキュGXの例
ミステリートレジャー
でガブギラを探しにいったものの、その時点でガブギラがサイド落ちしていることに気づきます。そこでプランを切り替え、ゲンミミをサーチして、後攻1ターン目は「ホラーハウスGX」で展開することにしました。

これなら多少のサイド落ち事故でも切り返せそうですよね。
このようにエースとサーチカードを共有できて、単体で戦えるスペックを持つサブアタッカーがいると対戦プランに柔軟性が生まれます。


デッキの安定性を高める

上記の「構築の基盤となるポケモン達」が上手く機能するようにデッキ全体をデザインします。繰り返しになりますが、今回のコンセプトは安定性の高いハイランダーデッキです。

■全体の配分
個人差はありますが、普段の構築ではこのくらいです。
しかし、毎ターン確実に手貼りしたいことや通常より事故率が高いことを考慮して、エネルギーとサポートはもっと多めに採用したいです。

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■対戦を補助するポケモン
使えるベンチの枠を考えながら入れましょう。

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■ボール系(8枚程度)
採用するポケモンが決まったら自然に定まります。

個人的には、足りないボール枠にフレンドボールがオススメです。エネが多色になるので、相手の場には色んなタイプのポケモンが並びやすく、結果的にフレンドボールが輝きます。

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■いれかえ系(4枚〜)
あるだけ入れましょう。そして大切に使いましょう。

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■キャッチャー系(3枚程度しかない)
あるだけ入れましょう。そs(以下略)。

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■サポート(10枚〜)
ドローサポート以外にどのサポートを採用するかはデッキにどの要素が不足しているかを考えるといいでしょう。ビタミン剤みたいなもんです。

▷ボール系が少ない
ソニア・ポケモンだいすきクラブ・かいじゅうマニアなど
▷いれかえ系が少ない
とりつかい・フウとラン・マオ&スイレンなど

■スタジアム(1枚〜)
特に使いたいスタジアムがなくても混沌のうねり特性「リセットホール」のマーシャドーを入れて、相手のスタジアムを残さないようにしましょう。

■エネルギー(15枚〜)
エネルギー本体でなくても「エネルギーに到達できるカード」が合計15枚程度あると安心です。

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デッキ構築例

以上の考え方をベースに実際に組んだデッキになります。
ハイランダー戦で多いミュウミュウに勝てるミュウミュウというコンセプトで構築しました。詳しい説明は省きますが、序盤から相手のエネルギーを消す手段に厚くしていて、ゲームのテンポを取りやすくしています。

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デッキコード:VFV5kF-yI2cuB-kFfVFb


あとがき

いかがでしたか?ハイランダーデッキは構築幅が無限大です。1枚1枚が大切になるので、プレイスキルを磨くエクササイズとしても有用だと思います。是非「俺が考えた最強のハイランダー!」を作ってみてくださいね!

最後まで読んでくれてありがとうございました!


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