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【番外編】SixTONESが好きになりました


今回は、いつもとまったく異なるテーマでの番外編です……タイトルの通りです。

まさかこの歳で、しかも長年ヴィジュアル系〜邦ロック界隈で生きてきて、ヴォーカルの人が白目剥きながらグロウルしているような音楽ばかり聴いてきた自分が、ジャニーズに興味を持つとは思いもよりませんでした。

自分自身驚いていますが、沼に落ちたときの状況や気持ちは時間が経てば忘れてしまうと思うので、新規ハイの今のうちに備忘録として書き残しておくことにしました。

ごく個人的な記録ではありますが、彼らが「ジャニーズをデジタルに放つ新世代」であり「ジャニーズらしくない」といわれるがゆえに巻き起こしている、さまざまなケミストリーの一証明となれましたら幸いです。



【1】最初のきっかけ

『NAVIGATOR』です。タイアップはやはり大きいですね、こんなまったくの外様(とざま)まで耳にするきっかけになるのですから。
→コロナの暇に任せて、GYAO!で配信されていた『富豪刑事』をたまたま再生
→この曲カッコいい! 誰が歌ってるんだろう?
→しっk……すとーんず? ああ、ジャニーズの!
→ふ〜ん、今のジャニーズってこんな曲歌うんだ……いつの時代も、最先端のサウンドを取り入れたり作り出したりしているのはアイドルだと思うけど、今のアイドルは特にすごいよな……
→MVあるかな? YouTube観てみよう

といった流れで、『NAVIGATOR』のMVに辿り着いたのがファーストコンタクトでした。ともかく、楽曲のスタイリッシュさに惹かれたのですね。
メディアの楽曲紹介では「ロックなダンスチューン」と書かれていますが、確かにサビにはダンサブルな高揚感がありつつ、力強く刻まれるビートにはロック的な迫力を感じます。また、譜割りがギュッと詰まっていて、畳み掛けるように性急な歌い方をしているところは曲全体のスリリングな緊迫感につながっていると思うし、アニメOPでは聴けない樹くんのラップも効いていて、本当にカッコいい曲だなと思いました。ジャニーズに対する私の先入観も、大きく変わったと思います。

ただ、このMVの段階では、まだそれほどハマってはいませんでした。もしかしたら「ふーん」と、ここで終わりだったかもしれません。ですが、YouTubeには「自動再生」という機能がありまして、これがたまたまオンになっていたのです。

【2】決定打になったもの

結論からいうと、どんどん自動再生されていくストチューブを観続けているうちに気づいたら沼に落ちていたのですが、そこには複数の決定的なポイントがありました。
・ファンではなくとも普通に面白かった
・自分が思い込んできたジャニーズとは違った
・男子の謎の内輪ノリ

ざっとひとつずつ説明しますと、まずハマる前の冷静な目から見ても、コンテンツは面白かったです。どの企画にも楽しんで取り組んでいく姿勢、それを樹くんが鮮やかに仕切っていく様子は、さすがプロのクオリティだなと思いました。
そして、ジャニーズといえばキラキラしてかわいらしいイメージをいだいてきたのですが、そういう感じではないところにも逆に興味をひかれました。「らしくない」のは先に挙げた楽曲もそうですが、でっかいしワルそうだし、白目剥いて口開けて寝てる顔も公式で晒されてるし……。それに、昔から応援している人には既知の内容なのかもしれませんが、「退所しようかと考えていた」という話をしていたのにも驚きました。ジャニーズのアイドルという存在から、あんなリアルで率直な言葉が聞けるとは思わなかったからです。
それから、あの移動車内での謎の内輪ノリ。高校生くらいの頃によく思っていたのですが、男子同士の会話ってどうしてあんなに面白いんでしょうか? 女子同士で真似しようとしても、ああいうグルーブ感は絶対出ないんですよね。SixTONESの場合はそういう男子感に加えて、さまざまな仕事の現場で鍛えられているからか会話の反射神経がすごすぎて(あとボケが突き抜けすぎていて)、もう見入るしかない感じです。あの車中の会話から「優しい運動会」が実現した流れは素晴らしすぎました。

ジャニーズがYouTubeに進出して無料コンテンツを大盤振る舞いするということには、いまも賛否両論あるのではないかと思います。
ですが、少なくとも私はそのおかげで初めてグループを知ることができて、アイドルに対する長年のイメージも変わりました。そういう人は私だけではないと思いますし、「新世代ジャニーズ」が切り拓いている道は、きっといろいろな可能性につながっているのではないでしょうか。
でも、無料コンテンツばかり消費しているのはやっぱり申し訳ないので、近々勇気を出して円盤を購入してみようと思っています……。

【3】ファンの人たちのコメントやツイートが理解を促してくれた

ただ、まったく何も知らなかった私が、YouTubeを観るだけですべてを理解できたわけではありません。
その下についているコメントや、名前を検索すると出てくるたくさんのツイート、ファンアートが楽しくて、それで理解が進んだところはかなりありました。なるほど、このコンビが尊いんだなあとか、彼はそういう人柄なんだなあとか……。こうした生のファンコメントを容易にキャッチできるところも、今の時代ならではといえますね。
そうして少しずついろいろ覚えてきつつも、まだ出会って1ヶ月未満のド新規から見たメンバーの印象は以下の通りです。

樹くん:頭の回転の速さ……! 特にラジオでは、会話をポンポン進めながらもすごく気を使って言葉を選んでいるのが伝わってきて尊敬の一言です。それでいて見た目はワルそうなのが素敵。田中聖くんの弟であることは後から知ったのですが、そういえばお兄ちゃんも型破りなルックスだったよなあと納得しました。華奢すぎる全身のなかでも、特に首の細長さが印象的です。
きょもちゃん:ダンスと歌声の美しさに感激して以来、すっかり坊ちゃんの虜です。自分の気持ちをいつでも素直に言えるのは自己肯定感が高い人の特長だと思いますが、そういうところもお育ちゆえに備わったものかなと思うのですよね。ぱっちり丸いおめめがキュートですが、実はお鼻も日本画のようにすっとして美しいことに最近気づきました。度々「きょもじゅり」で検索して癒やしを求めています。
慎太郎くん:「たろちゃんいい子」とよく言われている理由が、私にも最近わかってきました。一時は退所して教員免許を取ろうと考えていたそうですが、先生になって子供たちに囲まれている慎太郎くんも容易に想像できます。小さい子たちと一緒に何かするようなお仕事を見てみたいですね。
ジェシーくん:実は聴覚過敏気味の私は、彼の大きな笑い声が最初怖くて苦手でした。ですが、人柄にふれていくうちに、不思議と苦手ではなくなったのですよね。いつも明るく振る舞ってみんなを笑顔にしてくれる、優しいジェシーちゃんが大好きです。ドラマ頑張ってね!
北斗くん:おしゃれで知的で美形なのに不憫。彼が楽しそうにしていると「よかった……」と謎の安堵に包まれます。これから大人の俳優さんとして、役どころが広がっていくのが楽しみですね。きれいなお顔で着物が似合いそうなので、時代劇の若武者とかの役が見てみたいです。
髙地くん:落ち着いていて控えめで、安定感がなるほど最年長。以前、きゅうりを叩いていたら指を怪我してしまったと言っていたのを聞いて、自炊もする堅実なタイプとお見受けしました。ファンアートを見ているとお口の上の部分を山形に描かれていることが多く、ここが愛されポイントなんだなあと思っています。

かなり長くなってしまいましたが、言いたいことは概ね言えました……。
そしてここからは、感謝のメッセージになります。

私は今、一社会人としてさまざまな葛藤を抱えており、最近は正直かなりつらい日もあります。ですが、そんななかでもSixTONESの動画を観ている間だけは、笑うことができていました。
それに気づいたとき、ああ、これがアイドルの力なんだと思いました。
私がこれまで聴いてきたロックは、吐き出せない怒りを代弁してくれたり、同じ傷を歌ってくれたりするものだったと思います。一方、アイドルとは、心を明るく照らしてくれるもの。光なのだと思いました。
そんなアイドルの素晴らしさを、私はSixTONESを通して知ることができたと思っています。誰にも見せられない心の中に、光を与えてくれたのが彼らでした。

このお仕事の大変さは計り知れませんが、どうかお休みの日を大切にして、心身を守っていただきたいと願っています。
そして、これからの道のりのなかで、たくさんの夢が叶いますように!
応援しています。

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