デザイナーS:会社員を辞めて、ロンドン芸術大学院留学

1993年生早稲田大卒、グラフィックデザイナー。 2022年よりセントラルセントマーチ…

デザイナーS:会社員を辞めて、ロンドン芸術大学院留学

1993年生早稲田大卒、グラフィックデザイナー。 2022年よりセントラルセントマーチンズ(UAL)の修士へ進学。 新卒でリクルートに入社し、デザイナーの夢を諦めきれず社会人5年目で渡英。 https://sumireyoshida.cargo.site/

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イギリスとの比較:日本の「若さの呪縛」について

日本には、若い=価値があるという若さへの呪縛が強く根付いていることに気づいた。 ・青春に美しさを見出す広告 ・若さを取り戻すことを押し出した化粧品 ・歳を取ったら「卒業」という程でクビになるアイドル ・1-2年すると看板番組から異動させられる若くて可愛いアナウンサー(男性アナウンサーはずっと同じなのに) それらをこれまで当たり前に見てきたけど、一時帰国をしてなんだかモヤモヤするようになった。 私の今いるイギリスでは、学割の広告は目にするけど、「青春」や「若さ」を押

    • ドーナツにはアプリコットジャムだと彼女は言う

      ドーナツと聞くと思い浮かべるのは真ん中に穴の空いた輪っかの形だろう。 アメリカにいた時、その形のドーナツ以外見ることはほぼ無かったし、日本でもドーナツといえば共通認識だと思っていたが、ここイギリスは違う。 ドーナツとして売られているのは穴の空いていないフィリング(中に何か入った状態)の揚げた丸パンがドーナツとしてよく売られている。ミスドでいうところの、エンゼルクリームのようなものだ。 昨日、オーストリア出身の友達とひょんなことからドーナツの話になったのだが、彼女にとって

      • フィンランドサウナに入ってバルト海に飛び込んだ話

        これは去年私が、人生で一番記憶に残るサウナを体験した話である。 私はサウナーと呼べるほどではないが、人並みにサウナが好きである。 だから、ロンドンに来てからサウナで整うことはおろか、湯船にも浸かれないことにストレスを感じていた。そこで、フィンランドに初めて行くからには、絶対にサウナに入りたいと意気込んでいた。 実は、一度、イギリスのホテルのプールに付いているサウナに行ったことがある。しかし、感じたことはこうである。 「これじゃ整わないんじゃああーーーー!!!!!怒」

        • IDEO Tokyoに訪問した話

          先日は大学院のリサーチのプロセスの一環で、IDEOの田仲さんにヒアリングをしに、IDEOの東京オフィスに行ってきました。 田仲さんはTama Design University でサーキュラーデザインの観点についてお話されていて、研究について連絡したところヒアリングに快くご協力いただけました。 実は、デザイン思考が日本のビジネス界隈で流行る前、私が学部生の頃からIDEOに興味を持っており、東京オフィスができて間もない10年ほど前にも一度、会社のホームページから「インターン

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          ロンドンで模索する「私」らしさ

          ロンドンの美大にいて、私が今一番苦労していることがある。 それは「どれだけ人と異なることができるのか、枠をはみ出せるのか」ということである。 ご存じの通り日本は「右にならえ」の文化で、和を乱すものは白い目で見られる。 どちらかというと優等生的な人生を送ってきた私にとっては、なるべく枠を外れることなく、その中でベストを尽くすような生き方だったと思う。 そして気づけばいつか自分で作った見えない枠に囚われて、みんなが良いと思うようなものを良いと感じ、マジョリティに迎合するよ

          voicyでインタビューしていただきました!

          現在、日本に一時帰国しているタイミングで、大学時代からの友人であり、広告代理店でプランナーとして働きながら、voicyでパーソナリティもしている「ゆき」にインタビューをしてもらいました! ゆきは現在毎日配信に挑戦中で、「みんなのアラサー奮闘記」という企画の中で光栄なことに初回のゲストとして招いていただきました! なぜ会社を辞めてイギリスの美大に留学しようと思ったのか、どんな生活をしているのか、将来何をしたいか、といったことを20分弱で話しています。 ゆきは大学時代

          ロンドン芸術大学 院試準備について

          こちらの記事ではロンドン芸術大学の大学院のグラフィックコースの院試の流れについて紹介させていただきます。 私は2020年にロンドン芸術大学の Graduate Diploma Graphic Design (Chelsea College of Arts) Pg Dip Design For Visual Communication (London College of Communication) 上記の二つからオファーをいただきました。そして2020年当時コロナで

          ロンドン芸術大学のグラフィックデザインコース(大学院)について

          私は2021年にロンドン芸術大学 Chelsea College of Arts(チェルシー)のGraduate Diploma Graphic Design に修学し、2022年よりCentral Saint Martins(セントマ)のMA Graphic Communication Designに在籍しています。 ロンドン芸術大学は複数のアート系のカレッジが統合された総合大学で、その中に私の行ったチェルシー、セントマが含まれています。 そのほかにもLondon Co

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          セントラルセントマーチンズ大学院1年生

          2021年に渡英して、目まぐるしい日々を送り、気がつけばなんと2023年になっていました。 どうも、お久しぶりです。 この2年間、とてつもなく濃い時間を過ごし、気がつけば私はロンド芸術大学、セントラルセントマーチンズ(通称セントマ)のMA Graphic Communication Designの大学院生になり、現在一年目のコースを終えた節目にいます。 まさかイギリスの大学院、しかも昔憧れていた美大に行くなんて、社会人1年目の頃は思ってもいなかったので人生は不思議なもので

          デッサンをやることで得られる「目」で世界の見方が変わった話

          ジブリを見ると、やはり日本のアニメーションだなあ 、素晴らしい、大好きだ、と思う。 デッサンを学びだしてから、なおさらあの描写のすごさに圧倒されるし、改めてため息が出る美しさだと思う。 そして同時に自分の絵の未熟さにしょんぼりしてしまう。 ああ、あんなに上手に世界を描けたらなあ、と。 日本の美大では受験でデッサンが必要となる。 一方で、海外ではデッサンは必須ではない。 絵の上手さは正直関係ない。 絵が上手くなくてもデザイナーになれる。 それでも私は今社会人4年目に

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          #海外留学 「夢を追いかける」=すごい?

          「グラフィックデザインの勉強をするためにイギリス留学を目指してる」 と人に話すと、必ず「すごいね!」と言われることへの違和感。 自分はただ自分のやりたいことに素直に従ってるだけで、目立ちたくてそうしてるわけでも、ましてやそれがすごいことだとも思ってなくて…。 だからこそ、そう言われると「???」と違和感がいつも胸につっかえる。 もちろん ・会社を辞めて生活の安定が無くなること ・結婚が遠のくかもしれないこと ・母国語以外の国に身を置くこと などなど それらを含めて、

          #海外留学 「夢を追いかける」=すごい?

          #海外留学 「イギリス留学」を目指す

          【現在地】2020年9月入学のイギリス大学院を目指す。 第一志望は、RCA(Royal College of Art)。 会社を辞めてどうせ留学するのであれば最高峰で勉強したい。 がしかし、 いかんせん費用がとんでもない・・・ 2年間で生活費含め1000万と留学エージェンシーからは言われた・・・ 親の脛をかじるつもりはないので必死で働いるけど、せいぜい貯められて1年分がやっとなところ。 現在奨学金を探しているところなので、もし耳寄り情報があればぜひ教えてくださ

          「わたし」について

          現在20代で都内の会社員。 新卒で入った会社では営業を2年経験し、今は3年目で企画という職種ではありながら広報・人事・総務的な仕事を幅広く担当しています。 今は、自分の夢である「デザイン」に関わるために、イギリスの大学院留学の準備を進めています。 ちなみに、デザインを学ぶために2018年11月〜2019年6月まで東京デザインプレックス研究所でひたすら、デザインの実践(イラレやフォトショ)を勉強していました。 東京デザインプレックス研究所↓ https://www.to