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【Jリーグ】なぜ声出し応援ができないかを再確認しよう!

3年ぶりに観客人数制限がないGWになり多くの観客で賑わったJリーグ。そのJリーグでは声出し応援ができない。

現在(2022/05/09)、欧州を始めとする多くの国では声出し応援が可能であり、先日東南アジアで行われたACLでも日本勢のチャントを聞くことができた。

依然としてJリーグでは声出し応援ができないままだ。先が見えない規制に不満を募らせるのは当然。しかし、その不満の矛先を間違えている人が散見される。そこで今回はなぜ声出し応援ができないのかを再確認してゆきたい。

行政の規制

J側の自主規制により声出しができないという勘違いをしている人は多いが、それは完全なる誤解だ。

まずJリーグ開催はイベント扱いであるため、行政のイベント開催制限に従う必要がある。この行政の規制が声出し応援ができない1つの要因だ。下の画像は東京都の例だが47都道府県でも同じ規制がされている。

【4月25日から5月22日】イベントの開催制限等について|東京都防災ホームページ

現在Jリーグでは満員開催が可能であるが、それは声出しなし且つ感染防止安全計画を策定すれば満員開催可能とするルールに従っているからだ。声出しありの場合は収容定員の半分に規制されてしまう。満員開催をしたいのであれば現状声出しはできない。

逆に言えば収容定員を半分にすれば声出し応援は今でもできる。これはあまり知られていない。声出し応援が可能であるにも関わらず実施しないのは多くのJクラブが2年間のコロナ規制で財政が厳しく、定員を半分にして声出し応援可能にするより、声出し無しで満員開催可能にすることでを1人でも観客を集めたいからと推察する。

満員開催可能且つ声出し可能になれば今すぐにでも声出し解禁になるだろう。ただ、いくら声出し応援したくても行政の規制が続く限り解禁は難しい。確かに収容定員を半分にすれば可能だが、2年間疲弊したJクラブにその余裕はないのかどのクラブも満員開催を優先させている。

Jリーグ側にいくら声出し解禁を求めても行政の規制がある限りどうしようもない。J側も声出しをしたいサポーターの声は十分にわかっているだろう。矛先を向けるのであれば政府や行政であり、実際にJリーグは緩和に向けて協議を進めている。

緩和に向けたJリーグの対応と今後

JリーグはACLに職員を派遣するなどしてデータを集めることで声出し可能且つ満員開催をできるように政府や行政に働きかけている

Jリーグの野々村芳和チェアマン(49)は18日、観客の声出し応援の制限緩和に向け、調整を始めたことを明かした。日本プロ野球機構(NPB)との新型コロナウイルス対策連絡会議後の会見で「声を出したときにどれぐらいのリスクがあるかを評価し、スポーツ庁をはじめ関係省庁と実務レベルで調整を始めている。着実にエビデンス(証拠)を積み重ねながら前に進んでいきたい」と語った。

Jリーグ、声出し応援緩和へ…野々村チェアマン、ACL調査へ職員派遣意向「知見を高めたい」 : スポーツ報知

またJFAの田嶋会長は6月の代表戦にて声出し応援の解禁を求めている。

プロ野球やJリーグでも声出し応援再開の要望があり、科学的根拠を集めるなど実現の可能性を探っている。田嶋会長は「われわれもそれを進めている。5月の連休明けの感染者推移にもよるが、6月は(声出し応援が)できるように全力でお願いしたい」と話した。

声出し応援、6月再開を希望 サッカー協会の田嶋会長 | 共同通信

表には出てないが裏方では進んでいることは確かであり、事の次第を見守りたい。GWが終わった今、緩和に向けても進んでいくだろう。そう遠くない未来に声出しは可能になると考えている。

確かに現在は他国が声出し可能の中、Jは声出しができない。しかしサポーターが声出しを我慢することで他国が無観客の中、観客を入れられたのも確かである。このことは忘れないでおきたい。

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