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"ふつうの人たち"の"すごくない"いや"すごい"イベント:Cybozu Days 2023 1日目レポート

いきなり電車が遅れて四半世紀前を思い出す

こんにち。11月9日に開催されたサイボウズのイベント、Cybozu Days 2023の1日目に参加してきましたので、写真を交えながらどのようなイベントだったのか、お見せします。
当日朝、私は自宅で目が覚めた後、Cybozu Days 2023が開催される海浜幕張までの完璧なスケジュールを立てていたのですが、乗った電車が横浜の手前でいきなり立ち往生してしまい、東京に着いたのが予定時刻の30分遅れ。これではもう11時からのイベントには間に合いません。東京駅の京葉線プラットフォームは2日がかりでディズニーリゾートから帰ってきた観光客で朝からいっぱいでした。海浜幕張駅は京葉線の快速で東京駅から30分ほどで到着しました。

海浜幕張駅

海浜幕張駅の周辺は新しくできたビジネス街といった様相で、私が最後に幕張メッセへ行ったのが1998年のMacWORLD Expoですから、あれから四半世紀が過ぎてしまい、自分がどこにいるかわかりません。

ようやく入り口まで

ここまで読んで「何の話だ」と思われたかもしれません。要するに私にとって幕張メッセはテクノロジーの一大見本市会場であり、そこには新たな発見やら感動やらがあるといいな、と私は思い続けているのです。

コンコース

四半世紀が過ぎ、幕張メッセがどのような建物なのかはまったく忘れていましたし、こんな所、以前行ったかな?と、なかなか思い出せません。思い出せないまま会場に入ると…。

会場遠景

すげえ!会場のデコレーションにいくら掛かってるんだこれ。私は今年がCybozu Days初参加ですが、毎年こんなことをやっていたとは…。

kintone AWARDファイナリストによる事例講演

大幅に遅刻した私はメンバーとも会えず、とりあえず11時からのイベントに12時前から参加することに。遅刻したため、ファイナリスト全員のお話は聞けなかったのですが、私が普段接する「360度どこから見てもいかにもエンジニア」といった感じの人が見当たりません。寂しい!こんなのテック・イベントじゃない!などと思っていました。会場を見渡すと参加者に女性が多いのも特徴でしょうか。

kintone AWARD

私が今まで見てきたテック・イベントですと、コンピューター史にその名を残すことは確実なレジェンド達のご尊顔を拝するというオタクにとっての「アイドル・イベント」が好きな私ですから、「すごくなくてもいい」を標榜するサイボウズのイベントを楽しめるのかは、私にとって不安でした。
kintone AWARDファイナリストの皆さんは、ソフトウェア・エンジニアではありません。そのようなSIerとしてエンドユーザー企業に関わる「外部の人間」でもありませんし、kintone生態系の様々なサービスを提供するサードパーティーでもありません。ソフトウェア系のテクノロジーにあまり詳しくない(悪口ではありません)いちユーザーが、自分の社内でどのように業務改善をしたのか、その奮闘を観客に伝えるのがこのセッションでした。
それがぜんぜん良くないのかというと逆で、おそらく受託開発でエンドユーザー企業に関わると、どうしても部外者としてエンドユーザー、一人ひとりに深く関わることはできません。「伴走開発」のような、もっと具体的には「モノも作るコンサル」として入れば少しは関われるでしょうが従来の受託開発にありがちな「モノを作っておしまい」ですと、せっかくモノを作っても使われずに終わってしまい、何のために作ったのか、というのが落ちです。
しかしエンドユーザー企業の社員が、自分たちの必要に合わせてソリューションを構築できるというのは「実際の業務」に一番あったものを作れるでしょうし、「作ったのに使ってもらえない」問題に対しても、「絶対に使えの大号令」以外の、もっと人間らしい方法で普及させることができるでしょう。誰にとってのソリューションなのか?というのが従来の受託開発には欠けており、ベンダーは開発費をもらって儲かりました、終わり。ではユーザー企業は幸せにはなれません。そうなると「ユーザーに新たな価値を創出する」というベンダーにあるべきミッションを達成するなら「お客様と一緒に」作るのが本来の開発手法であり、それには話を聞きながらもう作り始めるアジャイル開発が適当であり、それにはkintoneのようなローコードプラットフォームが適している…という考えを新たにしました。
ちなみに「お昼ごはんはどこで食べよう」という今回のイベントの最大の悩みは、このセッションに参加することでサンドイッチとホットドッグを貰ったので解決しました。

セッションが終わり、ようやくVIPSのみんなと合流。その後、次のセッションまで企業ブースを見て回ります。

企業出展の風景

サイボウズ Officeだけじゃもったいない!?ユーザーに聞く「kintoneとあわせて使う理由」

kintoneは使ったことがあっても、サイボウズの他の製品はまったく知らない私ですから、どのように各製品を使い分けるのかを知るためにこのセッションに参加しました。
ここでは3社のユーザー企業の方が来て、自社でのサイボウズ製品の用途について話してくれました。まあざっくりいうとサイボウズOfficeはメールやら掲示板やらといった昔ながらの「グループウェア(この'90年代の響き)」的な使い方で、kintoneはナレッジや、製品・商品のマスタ管理、といったDB的な使い方をしていると。このような回答は予想の範囲内でしたが、それを聞けてよかったです。

しくじりキントーーク!リアルな失敗談から学ぶ、利用定着への「心構え」とは?

「kintoneエバンジェリスト」は、サイボウズ社員ではなくユーザー企業の人が認定される称号らしいです。
ここでもユーザー企業にkintoneソリューションを使ってもらう努力をしても使ってもらえなかったという失敗談を元に、それをどのように使ってもらえるようにしたのか、本人の口から語られます。
お二人とも別の会社の方なので解決方法はそれぞれあったのですが、「ごり押ししない」とか「フレンドリーなヒューマンスキルで」など、決まった答えというのは存在せず、「これを導入して一気に大成功」といった都合の良いことになるわけでもなく、普及は「地道にやれ。しかし楽しみながら」と仰っていました。

kintoneエバンジェリストによるkintone社内導入の失敗エピソードとその対策について自らの経験を語る

なぜプロジェクトは難しいのかーチームで旅するプロジェクトマネジメントー

プロマネの基礎知識

これはkintoneとは直接関係のない、プロジェクト・マネジメント入門のようなセッションだったけど、面白かった!
まずはサイボウズの小林さんからプロジェクト・マネジメントについての基礎知識。用語の解説から。
プロジェクト:新規性があり期間があること
プロジェクト・マネジメント:それは技術であり、学べる。業務知識がなくてもできる。
プロジェクト・マネージャー:プロジェクトを「なんとかする」人
そしてエン・ジャパンの高橋さん。新人にどのように仕事を任せるか?複数のプロジェクトを同時に抱えるべきか?といった実践的な質問を会場から受けて、自らの経験を語っていました。

実践的な体験談を聞けました

最後に

VIPSのみんなとタイ料理を食べて解散しました。このレストラン美味しかったのでお薦め!

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記事作成
kintone推進チーム